犬は水が好き?
犬は原則的に泳げる生き物ではありますが、水が大好きな犬もいれば、逆に大嫌いな犬もいます。その昔、人間のパートナーとして猟を行っていた犬は、鳥や魚などを仕留めるために積極的に水の中に入る必要があった犬種と、陸の上でウサギやキツネを追いかけていた犬種に分かれています。
猟を行うために水に入る機会が多かった犬種は水が得意で、陸の上で猟を行っていた犬種は水や泳ぐことがあまり得意ではないと言われています。もちろん単に性格上、水の好き嫌いが分かれることもあると思いますが、水や泳ぎが得意な犬種は水かきが発達していたり、被毛に水分が吸収されづらかったりなど、泳ぐことに適した体型になっています。
水や泳ぎが得意な犬種3選
1.ゴールデンレトリバー
レトリバー系は水や泳ぎが好きな子が特に多い犬種です。ゴールデンレトリバーはイギリス原産の大型犬。もともと鳥猟犬だったため、泳ぎもとても得意です。ルーツは明確ではないものの、19世紀の末頃には今現在のゴールデンレトリバーとほぼ変わらない見た目になっていたようです。ウォータースパニエル、アイルッシュセッター、ブラッドハウンドなどを交配して誕生した犬種になります。
性格は人懐っこく、とても温和で攻撃性がほとんどありません。愛情が深いので家族の一員として家庭犬にとても向いています。他のワンちゃんとも仲良くなれる傾向が強いので、多頭飼いにもお勧めできる性格です。
大型犬でとても体力のある犬種です。最低でも毎日1時間の散歩が2回は必要になるでしょう。また性格はとても良いのですが、少々陽気で幼い一面があり、興奮してしまうと悪気はなくても、じゃれているうちに誰かを怪我させてしまったり、家具を壊してしまったりすることなどがあります。子犬の頃から甘やかすことなく、しっかりとしたしつけが必要になります。
2.イングリッシュセッター
大型犬の中ではやや小ぶりなイングリッシュセッター。こちらも非常に優秀な鳥猟犬として活躍しており、現在の日本でも現役で猟犬として働いているイングリッシュセッターもいます。イギリスが原産国になりますが、起源はスペインのスパニエル系になり、14世紀にイギリスに持ち込まれたと考えられています。
性格は人懐っこく、穏やかで大人しい犬種になります。その一方、現在でも猟犬として活躍しているだけあって、狩りの際は力強さや、辛抱強さを見せてくれる一面もあります。
誰とでも仲良くできる性格なので家庭犬として向いていますが、子犬の頃は非常に好奇心旺盛なのでイタズラも多くみられます。イングリッシュセッターが子犬の頃は、無邪気でやんちゃな傾向が強いので、あまり厳しく叱ってしまうと引っ込み思案な性格に育ってしまう可能性があります。
叱りすぎるよりも、基本的にイタズラができない環境づくりを心がけましょう。また、先天的に難聴になりやすい犬種と言われていますので、きちんと音が聞こえているか、聴力には常に気を配ってあげましょう。
3.スタンダードプードル
大きくてモコモコの容姿に目を奪われるスタンダードプードルも、水や泳ぎが得意な犬種。フランス原産国の大型犬で、水猟犬として活躍していました。現在の日本ではプードルというとトイプードルやティーカッププードルなどの小型犬が主流かと思いますが、16世紀まではスタンダードプードルなど、大きなサイズだけに限られていました。
現在でこそ原産国はフランスとなっていますが、起源についてははっきりとしていないことが多いです。スタンダードプードルの祖先になる犬は、中央アジアやロシアにいたと推測され、様々な地域の犬と交雑されながらフランスに入ったと考えられています。
性格は小型犬のプードルよりも穏やかといわれ、聡明で好奇心が強い犬種です。数多くいる犬種の中でも非常に賢いといわれており、しつけはしやすいものの、覚えてほしくないことまですぐに覚えてしまいます。
飼うときの注意点としては、賢さがあだにならないように気をつけましょう。スタンダードプードルは知能が高いので、どんなトレーニングも簡単にこなすことができます。その反面、飼い主さんが困ってしまうようないたずらもすぐに覚えてしまいます。しつけの際は毅然とした明確な態度で行ってください。
まとめ
水や泳ぎが得意な犬種は大型犬に多くいるようですね。泳ぐことが好きな犬種と、マリンスポーツが好きな飼い主さんであれば、相性はピッタリですよね。運動量が多い犬種が多いと思いますので、日常的なお散歩とともに、水遊びも運動不足解消に繋がりますので、思う存分楽しませてあげましょう。