犬の言葉の理解力は2〜3歳児並
愛犬と過ごしていると「もしかして言葉をちゃんと理解しているのかも?」と思うことはありませんか?犬は元々動物の中でも賢いほうだと言われていて、しつけや訓練によって様々なことができるようになります。人間とコミュニケーションをとることも得意です。言葉でのコミュニケーションを行えるのは、人間だけだと言われています。他の動物はジェスチャーや鳴き声などでコミュニケーションをとっています。
犬は言葉を覚える
もちろん犬も言葉を話すことはできません。しかし、犬は古い時代から人間と暮らしてきたため、言葉に対して理解力があります。犬種によって差はありますが、犬は人間の2〜3歳児並の理解力があると言われています。言葉に対しては多ければ200単語程度覚える犬もいるようです。そのため、しつけに必要な「おすわり」「まて」「ふせ」などの言葉を覚えることができます。
ただ、言葉を理解していても言うことを聞くかどうかと言うと話は変わります。犬は言葉を理解していても、人間の行動によって言うことを聞かなくなることがあります。ではどのような行動で言うことを聞かなくなるのか見ていきましょう。
言うことを聞かなくなる飼い主の行動
要求にすぐ応える
犬は様々な行動で自分がしてほしいこと、欲しいものなどを要求してきます。鼻でつついたり、前足で触ったり、吠えたり、犬によって表現方法は変わってきます。犬が要求するたびに毎回応えていると、犬は自分の要求が通って当たり前だと思ってしまいます。そして、要求が通らなかったときには暴れたり、物を壊したり、過剰に吠えたりするようになってしまいます。
そういった状態になった犬は、飼い主さんの言うことは無視して自分の要求を通そうとするようになります。しつけのし直しをする必要があります。
叱らない
悪いことをしても一切叱らずにいると、犬は何もしてもいいと思い、悪いことも悪いこととわからずにやってしまいます。家具を噛んだり、ゴミ箱をあさったり、飼い主さんが困るようないたずらも叱らずにいると直りません。自然とやらなくなったとしても、それは悪いことだからやめたのではなくただ単純に飽きてしまっただけです。
自分の気分で行動するようになります。もし人を噛むようになってしまった場合、それを止めることもできなくなってしまいます。そうなると大きな事故を引き起こしてしまう可能性があり、犬と生活することができなくなるかもしれません。犬が悪いことをしたら、ちゃんと叱るようにしましょう。
態度やしつけが一貫していない
飼い主さんが家の中と外で態度が変わったり、家族がそれぞれ犬に対して違ったしつけをしていたりすると、犬は混乱してしまいます。混乱した結果、どれが正解かわからず言うことをきかなくなります。
犬にしつけをする場合は態度やしつけの方法は一貫しましょう。家族内でも話し合ってどういう態度で犬に接するのか、どういうしつけを行うのか決めておきましょう。また、家の外や中で態度を変えてしまうと、犬は外に出たらワガママな子になることがあります。どこにいても犬に対する態度は変えないようにしてください。態度が一貫することで、犬もどういった場合に何をしたらいいのかを理解することができます。
言うことを聞かないときの2つの対処法
無視をする
犬が言うことをきかなければ、一定の時間無視をしてみてください。犬は飼い主さんに構ってもらいたい生き物です。飼い主さんが犬を無視すると、犬は「こういうことをしたら飼い主さんに無視されてつまらない」と思います。一回では効果がないかもしれませんが、無視するのを繰り返すことで言うことを聞くようなります。
しかし、犬の性格にもよるので必ずしも言うことを聞くとは言えません。無視しても効果がない場合は、別のしつけの方法を考える必要があります。
言うことを聞かない状況から逃げる
これは言うことを聞かない状況にただ対処するための方法であり、根本的には解決しません。あくまで「一時的な対処法」なので、きちんとしたしつけはすることが基本です。
しかし、例えばある一定の場所や行動で過剰に吠えるなどする場合には、一時的にこういった方法を取るのも良いかと思います。日頃から似たような状況を作り少しずつ練習して、言うことを聞かないという状況をなくしていく努力が必要です。
まとめ
犬が言うことを聞かないのは、日頃の犬への接し方やしつけの仕方などが関係しています。そのため、言うことを聞かないときにすぐに言うことを聞かせることは難しく、飼い主さんは困ってしまいます。
言うことを聞かない状況から一時的に逃げて、似たような状況を作って少しずつ慣らしていったりしつけをしたりすると良いかもしれません。絶対にしてはいけないのは叩いたり怒鳴ったりすることです。犬に悪影響しかありません。言うことを聞かないと困ってしまうかもしれませんが、冷静に対処しましょう。