犬のトイレの様子で意外な心理を発見!?
愛犬はきちんとトイレができますか?お家のトイレでだけ済ませる子もいれば、お外で済ませるのを好む子もいますよね。犬のトイレの様子は意外と興味深いものもあります。トイレの前にクルクルと全力で走り回ったり、済ませたあとに後足でシャッシャッと蹴るポーズをとったりすることはありませんか?
トイレ前にクルクル走り回るのは野生時代の名残といわれ、後ろ足で蹴るポーズはマーキングの一種になります。愛犬の見慣れたトイレの姿が、思ってもみなかった意外な心理を教えてくれるかもしれません。
1.トイレの前に走り回るときの心理
ちょっとした興奮状態になり全力で走り回るのは、ウンチの前に頻繁に見られる行動だと思います。お家の中だと落ち着きがなくなり、部屋中を全力でクルクル走り回ったり、お散歩中であれば歩くスピードが速くなり、リードをグイグイ引っ張ったりする子もいると思います。
周囲の確認
これは犬の先祖でもある狼にも見られる行動で、犬は野生動物として生きていたため、常に危険と隣り合わせの生活をしていました。ウンチをするときの姿勢はとても無防備なので、外敵に襲われないよう安心してウンチをすることができる場所を探すため、クルクル回って周囲の確認をしているのではないかと言われています。
方角を確認している
また、もうひとつの説として磁場と方角を確認しているのでは?と言う驚きの説があります。多くの哺乳類は地球の磁場に体軸を合わせる性質があり、渡り鳥は磁場によって方角を確認することができます。
研究者たちによる実験の結果、多くの犬は南北に体を向けてウンチをする性質があるという結果が出ているようです。犬にも磁場を確認する感覚があり、南北の方角を探すためにクルクル回っている可能性があるそうです。南北の方向を向いてウンチをするのが落ち着くらしいのですが、もし本当だとしたら、人間にはちょっと理解しがたい犬の不思議な感覚ですね。
2.済ませた後に後ろ足で蹴る心理
マーキング
トイレを済ませたあと、後ろ足で地面を蹴るポーズはオシッコの後もウンチの後も見られる行為かと思います。土の上だけでなく、アスファルトや自宅のフローリングでも蹴りますよね。運悪くウンチに蹴りがヒットしたら最悪ですが、犬としてはテリトリーを主張するマーキング行為になるので一生懸命に頑張っている最中です。
通常、マーキング行為はお散歩中にオシッコを小出しにして、色んな場所にニオイを残すことが有名ですよね。トイレのあとに後ろ足を蹴ってマーキングを行うのは、肉球から出る汗のニオイと自分の排泄物のニオイを残すための行為といわれています。
ニオイを消すため?
しかし、全く逆の心理があるのでは?という説もあり、自分自身の痕跡を消すため排泄物に砂や土をかけ、ニオイを消すための行為なのではないかと考える方もいらっしゃいます。確かに野性時代、自分の排泄物のニオイで外敵に居場所を悟られてしまうと、命を落としかねない危険に繋がる可能性があります。身を守るための野生時代の名残なのかもしれませんね。
3.用を足しているときに見つめてくる
意外と多いのが、トイレの最中に飼い主さんのことをじっと熱い視線で見つめる行為。うちの愛犬もオシッコのときは私の目をずっと見ています。なかにはウンチのときに飼い主さんを見つめるワンちゃんもいるようですね。
ご褒美がほしい、褒めてほしい
こちらの心理も諸説ありますが、有力なのがオヤツをもらえるワクワク感から、飼い主さんを見つめているのではないかと思われます。子犬のころからトイレトレーニングのときに、ご褒美のオヤツを使ってしつけをしていたご家庭では多く見られるのではないでしょうか。
トイレを上手にしている最中「どう?凄いでしょ」「褒めてね」「オヤツちょうだい」などと思いながら飼い主さんを見つめているのではないでしょうか。うちの愛犬はオシッコが済んだら、一直線にオヤツが置いてある冷蔵庫の前に行くので、絶対にこの心理で私を見つめていると思います。
「ここで大丈夫ですか?」「守ってね」
また違う心理としては、トイレを失敗したときに叱られた経験から「ここで大丈夫ですか?」と確認の意味で見つめていたり、無防備になっている状態を「守ってね」と言う心理で見つめていたりするのではないかと言われています。
まとめ
人間がトイレで用を足すとき、特に何も考えていないことが多いのではないでしょうか。犬はトイレのときもいろいろと感じることや、思うことがあってちょっと大変そうですね…。いつでもスッキリとトイレを済ませることができるよう力になってあげたいですね。