怖がっている犬にしてはいけない行為があります
犬が雷や花火などの大きな音を怖がるというのはよく耳にしますが、そのほかにも他人、他犬、子供、自転車、車の中などを怖がる犬もいます。今は平気でも、何かのきっかけで怖がるようになることもあります。
犬が何かを怖がっているときは、次のようなしぐさや行動を見せます。
- 吠える
- 唸る
- 震える
- その場で固まる
- 耳を後ろに倒す
- 尻尾を下げる
- 体勢を低くする
- 失禁をする
- どこかへ逃げ込む
などです。愛犬がこのようなしぐさや行動を見せたとき、飼い主さんは対応の仕方に気をつけなくてはいけません。なぜかというと、飼い主さんの行為が愛犬の恐怖心をあおってしまうことがあるからです。場合によっては、パニックに陥らせてしまうこともあります。
では、どのような行為がNGなのでしょうか?以下から、怖がっている犬にしてはいけないNG行為をご紹介しますので、一緒に見ていきましょう。
NG行為①叱る
怖がっている愛犬を叱るのはNGです。どんなに叱っても、怖がるのをやめさせることはできません。それどころか、余計に恐怖心を与えてしまいます。
恐怖のあまりおしっこやうんちを漏らしてしまうこともありますが、その場合も叱らずに、失禁するほど恐怖を感じていることを理解してあげましょう。
NG行為②無理強いをする
例えば、愛犬が他人や他犬を怖がっているのに、「ほら、御挨拶しなさい」などと言って、無理やり近づけたりしていませんか?
愛犬からしてみれば、怖いと思っている対象には近づきたくないし、近づいてほしくもないはずです。それなのに無理強いをされたら、怖くてたまりません。恐怖が頂点に達し、相手に噛みついたり飛びかかったりするなどの攻撃行動に出ることもあるので、怖がっている犬に無理強いをするのはやめましょう。
苦手なものや怖いものに慣れさせたいという気持ちが強い飼い主さんほど、焦って無理強いをしてしまいがちです。苦手なものや怖いものに慣れさせるのには時間がかかります。愛犬の様子を見ながら、少しずつ段階的に慣れさせていきましょう。
NG行為③過度に構う
愛犬が怖がっている姿を見ると、抱っこをしたり、なでてあげたりしたくなりますね。しかし、怖がっているときに過度に構ってしまうと、それが怖がることへのごほうびとなり、怖がるしぐさや行動が助長される場合があります。「怖がると優しくしてもらえる」と、愛犬が認識してしまうのです。
愛犬が怖がっているときは、過度に構うのは控え、なるべくふだん通りに接するように心がけましょう。それが、愛犬に安心感を与えることにもつながります。
NG行為④隠れている場所から引きずり出す
犬は恐怖を感じると、ベッドの下やソファの裏、ハウスの中などに逃げ込んで隠れることがあります。愛犬が物陰に隠れて怯えていたら飼い主さんは心配になりますが、そこから無理やり引きずり出すのはNGです。
犬がどこかに隠れるのは、恐怖から逃れるためや気持ちを落ち着かせるためです。それなのに無理やり引きずり出されたら、パニックを起こすかもしれません。相手が飼い主さんでも、噛みついてしまうこともあります。
気持ちが落ち着いたら自分から出てくるので、それまで慌てず騒がず、そっと見守るようにしましょう。
まとめ
今回は、怖がっている犬にしてはいけないNG行為を4つご紹介しました。愛犬が怖がっているときに、うっかりやってしまっている行為はありませんでしたか?
愛犬が怖がっていると、どうにかして恐怖から解放してあげたくなりますが、ご紹介したようなNG行為はやらないように気をつけましょう。
愛犬が怖がっているときこそ、飼い主さんは落ち着いた態度で接し、愛犬に安心感を与えたいものです。また、愛犬が何を怖がっているのかを見極め、極力それを避けるようにしたり、少しずつ段階を踏んで慣れさせたりすることも大切です。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 匿名
動物病院や美容院を嫌がります。
動物保護指導センターから貰った犬ですが、どんな事も飼い主以外に慣れてくれません。もう貰って6年になります。