犬が人慣れしていない時にやるべきこと:ステップ①「人に会う機会を与える」
人慣れしていないワンちゃんは、他人に対して威嚇してしまうことがあります。唸り声をあげたり、吠えたり、飛びつこうとしたりなどします。だからといって、人と会う機会をなくしてしまってはいけません。積極的に人と会う機会を与えてあげましょう。
お散歩のとき
お散歩をしていると、いろんな人とすれ違います。人慣れしていないワンちゃんは、他人とすれ違うだけで威嚇してしまうことがあります。人を恐れて逃げ出そうとしてしまうこともあります。でも、人に慣れさせるためには、それを避けてばかりいるわけにはいきません。
相手の人との距離をしっかり取り、リードを短く持ち、「こんにちは!」と明るく大きな声で挨拶をしながら楽しそうにすれ違うようにしてみましょう。飼い主さんが不安そうにしていると、ワンちゃんにも伝わり、不安な気持ちになったり、緊張してしまいます。
犬が人慣れしていない時にやるべきこと:ステップ②「人と触れ合う機会を与える」
人と会うことに慣れてくると、他人とすれ違うときに威嚇していたワンちゃんも、落ち着いてすれ違うことができるようになります。次は“人と触れ合う”というステップに進んでみましょう。お散歩のときに擦れ違う他人や、公園やドッグランでたまたま会った他人であると、触れようとする相手に不安や恐怖を感じ、噛みついてしまうことがあるかもしれません。人に慣れさせるために触れ合う相手は、“よく会う人”が良いでしょう。
触れ合う方法
同居している家族以外の家族(両親や祖父母や兄弟姉妹)とよく会う機会を与えておき、会うことに慣れてきたら、触れ合ってみましょう。人から近づいて触れるのではなく、ワンちゃんの方から近づき、“撫でて”と甘える仕草を見せてくれた時が触れ合う絶好のチャンスだと思います。
おやつをあげてもらうなどもいいかもしれませんね。
犬が人慣れしていない時にやるべきこと:ステップ③「人と遊ぶ機会を与える」
人慣れしていないワンちゃんには、人と触れ合う楽しさや喜びを知ってもらうため、飼い主さんや同居している家族以外の人と一緒に遊ぶ機会を与えてあげましょう。ステップ①と②をクリアしているワンちゃんであれば、ドッグランなどで他のワンちゃんの飼い主さんに遊んでもらう機会をもらうと良いと思います。
たとえば、他のワンちゃんの飼い主さんにボールを投げてもらいます。人慣れしていないワンちゃんは、他人が投げたボールも、自分の飼い主さんの元に持ってくると思います。人に慣れることができ、他人が投げたボールであっても、その人の元に持ってくることができるようになればクリアです。
犬が人慣れしていない時にやるべきこと:ステップ④「人に預けてみる」
“お買い物に行く1時間だけ”など、ワンちゃんを人に預けてみましょう。よく会う機会があり、触れ合うことや一緒に遊ぶことにも慣れている、同居している家族以外の家族(両親や祖父母や兄弟姉妹)が良いと思います。
もし、飼い主さんがケガや病気で入院しなければならなくなってしまったとき、愛犬をどこかに預けなければなりません。そうなると両親や祖父母や兄弟姉妹に預ける可能性が高くなりますし、動物病院に預けることもあるかと思います。飼い主さんや同居している家族以外の人と過ごすことに慣れていないワンちゃんが、急に他人に預けられたらどうでしょう。不安や恐怖でいっぱいになり、また人を恐れるようになってしまうかもしれません。ストレスでワンちゃんまで病気になってしまうかもしれません。
まとめ
私の実体験を元に、犬が人慣れしていない時にやるべきことをご紹介しました。私の愛犬の男の子は、山に捨てられ、1ヵ月もの間、見知らぬ場所で放浪していた元保護犬です。そんな経験から、今でも、私や同居している家族、両親や祖父母や兄弟姉妹、かかりつけの動物病院のスタッフさん以外の人とは触れ合うことができません。
ご紹介したステップ①から④の全てをクリアしましたが、家族になって6年以上が経つ今も、他人とは触れ合うことができないままです。人は悪い存在ではないということを知ってもらうため、人と触れ合うことの楽しさや喜びを知ってもらうため、ぜひ、たくさんの人と触れ合う機会を与えてあげてください。