犬はどうやって自分の名前を理解しているの？

犬はどうやって自分の名前を理解しているのか？

実は自分の名前を理解していない？

犬は賢いので、自分の名前を呼ばれるとちゃんと反応したり、呼んだ人のもとに来てくれたりしますよね。しかし、意外に思うかもしれませんが、実際には自分の名前を理解していない場合が多いそうです。もちろん、ちゃんと自分の名前だと分かっている犬もいると思いますが、多くの場合、犬は名前を〚自分の名前〛としてではなく『自分を呼ぶときの言葉』として認識しているみたいですよ。

例えば、愛犬を呼ぶときに愛犬の名前ではなく、別の名前で呼んでみてください。おそらく、愛犬は飼い主に違う名前で呼ばれても「呼ばれている」と感じて、反応することでしょう。もし、違う名前で呼んだときに愛犬が反応しなかった場合は、ちゃんと自分の名前を理解しているといえそうですね。

何度も呼ばれることで理解している

では、犬はどうやって名前を理解しているのでしょうか。ほとんどの犬は、何度も名前を呼ばれることで「私を呼んでいる」と学んでいきます。散歩に行くときに名前を呼んだり、スキンシップをするときや話しかけているときに名前を呼んであげたりすることで、少しずつ自分の名前を理解していくそうですよ。

話しかけられていると感じることで理解する

私たち人間は、誰かが自分の方向に向かって話していると「私に話しているのかな？」と思うことってありますよね？犬も同じように自分の方向に向かって話しかけたり、呼んでいる声がしたりすると、「呼ばれている」と感じて反応することがあります。

初めのうちは名前を呼んでも意味が分からずに聞こえないフリをすることが多いですが、何度も犬の名前を交ぜながら話しかけることで、犬は「これって私の名前かな？」「私を呼んでいるときの言葉だ」と少しずつ理解するそうですよ。

名前を呼んでもこないのはなぜ？

悪いことが起きると思っている

犬は自分の名前を理解していても、無視をしたり呼んでも来てくれなかったりすることがあります。これには様々な原因がありますが、よくある原因の1つとして『名前を呼ばれると悪いことが起きると感じている』というものがあります。

例えば、叱るときに名前を呼びながら「ダメでしょ！」と叱ってばかりいると、犬は自分の名前を呼ばれたときに「また怒られる」「悪いことが起きる」と感じ、名前を呼ばれることに悪いイメージをもつようになります。結果として、自分の名前を呼ばれても聞こえないフリをすることが多くなってしまうことがあるようです。ですので、叱るときは名前を呼ばないように気を付けてくださいね。

犬よりも立場が下だと思われている

犬の名前を呼んでも無視をするときは、相手を自分よりも下の立場だと思っている可能性があります。リーダーだと認めている人に呼ばれたときはすぐに反応するけれど、他の家族が呼んだときは無視をする。そういったときは、愛犬が無視した相手を下に見ているといえるでしょう。
愛犬が飼い主以外の家族を下に見ている場合は、飼い主がいないときに悪さをしたり、わがままになったりすることがあるので、上下関係を改善する必要があるといえそうですね。

いろいろなあだ名で呼んでいる

犬を呼ぶときにいろいろなあだ名で呼んでいると、犬は自分が呼ばれていることに気づかないことがあります。例えば、家族の中でも愛犬の呼び方が異なることって割とよくありますよね。人によって犬の呼び方が違うと、犬が自分の名前を理解しにくくなるだけでなく、犬が混乱したり場合によってはストレスを溜めたりすることもあるそうです。ですから、愛犬を呼ぶときは分かりやすいように呼び方を統一するようにしてあげてくださいね。

まとめ

犬は何度も名前を呼ばれたり、相手に名前を交ぜながら話しかけられたりすることで、少しずつ『自分の名前』『自分を呼ぶときに使う言葉』を理解していきます。愛犬の名前を呼ぶという行為はとても大切なスキンシップの1つとなるので、愛犬が良いことをしたときや可愛がるときには、たくさん名前を呼んであげることをおススメします。