犬同士の喧嘩の理由①「取り合いによる喧嘩」
- ごはんやおやつを取り合って喧嘩
- おもちゃを取り合って喧嘩
- 寛ぐ場所を取り合って喧嘩
このような理由で喧嘩をしてしまうことがあります。多頭飼いをしていると、ごはんやおやつを食べるのが早い犬もいれば遅い犬もいます。早く食べ終わってしまった犬が、まだ食べている途中の犬のお皿に残っているごはんやおやつを横取り…しようとしたら喧嘩になった、なんてケースがあります。ひとつしかないおもちゃを取り合って喧嘩をしてしまうこともありますし、ソファーやクッションなどの寛ぐ場所を取り合って喧嘩をしてしまうこともあります。
対処法
ごはんはおやつを与えるときに喧嘩になってしまうのであれば、それぞれのケージの中で食べさせるようにしましょう。確実に取り合いや喧嘩を防ぐことができます。
おもちゃを取り合って喧嘩になってしまうのであれば、犬の数だけ同じおもちゃを用意してあげましょう。
寛ぐ場所を取り合って喧嘩になってしまうのであれば、それぞれの犬に専用の寛ぐ場所を用意してあげましょう。犬用のベッドやクッションなども同じものを与えましょう。ソファーやベッドの取り合いで喧嘩になってしまうのであれば、ソファーやベッドを使うことを禁止しても良いと思います。
犬同士の喧嘩の理由②「ストレスによる喧嘩」
慢性的なストレスによって喧嘩をしてしまうことがあります。イライラしやすくなってしまったり、ほんの小さなことでも怒ってしまうことがあるんです。私たち人間も同じですよね。犬だって、ストレスがたまれば怒りっぽくなってしまうんです。慢性的なストレスによって、攻撃性が高くなってしまったり、他の犬が目の前を通っただけで喧嘩に発展してしまうことがあります。
対処法
まずは、ストレスの原因が何であるかを探らなければなりません。そして、そのストレスの原因を取り除いてあげる必要があります。犬同士、お互いの存在がストレスの原因になってしまうこともあります。お留守番の間は、それぞれ別室で過ごさせてあげるなど、適度な距離を作ってあげるなどの工夫があると良いのではないでしょうか。
犬同士の喧嘩の理由③「関連付けによる喧嘩」
不安や恐怖を感じる出来事が起きてしまったとき、たまたま近くにいた犬に関連付けをしてしまい、喧嘩へと発展してしまうことがあります。
たとえば、苦手な雷の音が鳴った時。とても大きな不安や恐怖を感じるでしょう。そんな時、たまたま近くにいた犬と恐怖を関連付けてしまい、その犬を見るだけで恐怖を感じ、攻撃してしまうことがあるんです。
対処法
恐怖と関連付けてしまった時は、その関連付けがなくなるまで隔離し、お互いの姿を見せないようにして過ごさせます。関連付けされている間は威嚇するでしょう。しばらく隔離した状態で過ごし、ケージやサークル越しに対面させるなどし、慣れしていきます。雷の音が原因で喧嘩に発展してしまった、という経験が一度や二度の少ない回数なのであれば、すぐに関連付けはなくなると思います。
犬同士の喧嘩の理由④「上下関係を築けていない」
犬は群れで生活し、上の者に従い、上の者を敬う動物です。もちろん、最も上にいるリーダーは飼い主さんである必要があります。リーダーが存在しなければ、自分がリーダーになろうとし、喧嘩をしてしまうでしょう。“自分の方が強いんだぞ!”と喧嘩をしてしまうこともあります。
対処法
犬は上下関係を築くために喧嘩をすることがあります。ケガや命の危険がない喧嘩なのであれば、無理にやめさせる必要はありません。その喧嘩によって、犬同士の上下関係を築こうとしている可能性があるため、しっかり見極めるようにしましょう。
まとめ
多頭飼いの喧嘩は、思わぬケガや事故に繋がってしまうことがあります。多頭飼いをしている方の中には、犬同士の喧嘩によって、大切な愛犬を亡くされてしまった経験のある方もいらっしゃいます。喧嘩の原因をしっかり取り除いてあげたいですよね。