犬が混乱する飼い主の行動1.新しい環境に変わる
犬は新しい環境に変わったとしても、柔軟に気持ちを切り替え、その環境に適応をしていく動物だとは言いますが、ある程度フォローをしてあげないとやはり混乱をすることがあります。
新しい家、新しく家族が増える、新しいペットが増える、飼い主が変わる、家族の死、家族の転勤など、大幅な環境の変化は犬に混乱を与える原因となります。人間であれば引越しでも、家族の死でも、家族が転勤になったとしても、その理由を知っているため、そこまで混乱をすることはないはずです。
しかし、言葉が通じない犬にとってはどんなことでも突然起こる環境の劇的変化となるのです。ただでさえ、突然巻き起こった事態に不安を覚えているのに、飼い主さまが何もフォローをしてあげなければ、余計に混乱と不安な気持ちが大きくなってしまいます。環境の変化が訪れた時は、愛犬が混乱をしないようにフォローをしてあげましょう。
犬が混乱する飼い主の行動2.複数の名前や指示を使っている
犬が混乱する飼い主の行動としてよくありがちなのが、犬を複数の名前で呼んでしまったり、一つの指示の言い方を統一せずに複数用意してしまうことです。
特に指示に関しては、犬がどうすればいいのかわからなくなり、気がついたらいうことを全く聞いてくれない個体になってしまう場合もありえます。例えば遠くにいる愛犬を近くに呼ぶ時、指示を出す言葉はいくつか存在していますよね。「おいで」「こい」「カモン」など、来いという指示を出す時、その場の雰囲気や気分によって指示の出し方を変えてしまうと、犬は混乱をしてしまいます。
しつけをするときや、サインを教える際は、その時々によって変えるのではなく、一度決めたらその指示のサインや言い方を変えないようにしましょう。
犬が混乱する飼い主の行動3.褒めた時と叱る時の強弱がない
犬をしつける時、愛犬がかわいいからと言って、ダメなことをしてもニコニコ笑って「そんなことしちゃダメよ〜」と優しく言っている方はいらっしゃいませんか?あまりにも犬を押さえつけて力と恐怖で言うことを聞かせるトレーニングはよくありませんが、褒めている時も叱っている時も変わらない言葉遣いや表情で対応をしてしまうと、犬は何がよくて何だ悪いのかがわからなくなり混乱をしてしまいます。
どれだけかわいい犬だとしても、ダメなことをした時は、心を鬼にしてちゃんと叱ってあげましょう。もし、愛犬を叱らないことで悪いことを悪いと認識しないままでいると、いつか他人に迷惑をかけてしまう可能性があります。叱るときやしつけるときは毅然とした態度を取るようにしましょう。
犬が混乱する飼い主の行動4.しつける方法を家族で統一していない
しつけを家族数人で行っている場合は、しつけの方針やしつけ方を家族間で統一をするのが大切です。ママには怒られたのに、パパの前で同じことをしてもニコニコされた。お姉ちゃんにはじゃれて怒られたけれどお兄ちゃんは一緒になって遊んでくれたなど、その人によって態度が違うとどうしても混乱をする原因となってしまいます。
犬のしつけを行うときはある程度のしつけの方針や、犬にやらせてはいけないこと、許容してもいいところを家族間でしっかりと話あった方が犬を混乱させませんよ。
犬が混乱する飼い主の行動5.指示が長い
犬に指示を出すときや、ダメだと叱るとき「あ〜!そんなことしたら怪我するし危ないよ〜!パパにも叱られちゃうよ〜?」など、ダラダラと言葉を並べていませんか?犬は確かにある程度の言葉を理解はできます。しかし、あまりにも長い言葉はさすがに全ての言語を理解はできず、結局何が言いたいのかわからないと混乱をさせる可能性があります。
犬に指示を出すときは短い言葉が理想です。「ダメ」「NO」「いいこ」「グッド」など、短くかつ簡潔な言葉を使うようにしてくださいね。
まとめ
犬が混乱をしてしまう飼い主の行動はたくさんあります。ちょっとした言動、ちょっとした行動によっても犬は不安になり混乱をして、思いがけない行動に移ることもあるのです。そんな犬に混乱を与えるような行動は控えてあげるようにしましょう。