犬のおならが臭い原因①「腸内環境の悪化」
消化不良を起こし、腸内にガスが大量に発生すると、おならの回数が増えます。さらに、腸内に悪玉菌が増えてしまったことで、腸内環境が悪化すると、おならが臭くなります。おならの回数が増えたな、おならが臭いな、と感じたら、その日の食事の内容を思い返してみてください。
いつもの食事とは違うものを食べていませんか?フードを切り替えた時、身体に合わなかったことで、消化不良や腸内環境の悪化を引き起こすこともあります。普段からおならが臭いなと感じているのであれば、食事の内容の見直しと改善、消化不良を起こしていないか、腸内環境が悪いのではないか、などと原因を探ってみてください。
対策法:腸内環境を整える
まずは、食事を見直してみましょう。愛犬の身体に合わない食事を与えてしまっているかもしれません。加齢などで消化機能が低下しているワンちゃんなのであれば、消化や吸収に優れた食事に変えることで改善されることがあります。また、腸内環境を整えるためのサプリメントもあります。食生活に関する相談もしつつ、必要に応じて、獣医さんから処方してもらってくださいね。
犬のおならが臭い原因②「ストレス」
ストレスによって体調を崩してしまっている時、おならが臭くなってしまうことがあります。強いストレスを感じると、胃や腸にも負担がかかってしまうんです。
胃の働きが低下すると胃酸の分泌が減少します。食べ物を上手く消化することができなくなってしまうことがあります。腸の働きが低下すると、便を排出するための蠕動運動が弱まります。腸内に雑菌や細菌が溜まることや、便を上手く排出することができなくなり、おならが臭くなってしまうことがあります。
対策法:消化の良い食事を与える
ストレスによって胃や腸が疲れてしまっている時は、胃や腸に優しく、消化の良い食事を与えてあげましょう。ドライフードはお湯でふやかすと良いです。おならが臭いだけではなく、便が緩くなってしまったり、下痢をしてしまっている時は、悪化する前に獣医さんに診てもらいましょう。
犬のおならが臭い原因③「病気の可能性」
- 胆嚢(たんのう)に異常が起きている
- 膵臓(すいぞう)に異常が起きている
- 肝臓の病気
- 腸に炎症が起きている
- 慢性的な胃炎
- 直腸に腫瘍ができている
- 尿路結石
おならが臭い原因として考えられる病気には、このような病気があります。おならが臭い以外に異様なニオイがする、軟便や下痢が続いている、頻繁におならをするなどの症状がみられる場合には、獣医さんに相談し、詳しい検査を受けることをおすすめします。
腸の炎症について
ウイルスや細菌による感染が腸の粘膜全体に広がってしまい、炎症を引き起こします。おならが臭い、軟便になる、下痢をするなどの症状がみられます。下痢の症状が長く続く場合には、寄生虫による感染を疑うこともできます。
直腸の腫瘍について
おならが臭い以外には、血便や下血がみられます。直腸にできた腫瘍が大きくなると、便を排出することができなくなることがあります。何度も何度もふんばるのに、それでも便が出ないことで気づくこともあります。
膵臓の異常について
膵炎などがあげられますが、膵炎は加齢と共に発症しやすくなります。シニア世代のワンちゃんは要注意です。脂肪分の多い食事、栄養バランスの偏った食事、肥満などが膵臓の異常に繋がります。食生活を見直す必要があるでしょう。
まとめ
愛犬のおならの音やニオイに気づかない飼い主さんも多いですよね。音をさせないおならもしますし、聞こえないほど小さな音であることもあります。気づかないほどニオイが少ないこともあります。おならに気づくほど回数が増えたりニオイが臭いなと感じたら、原因を探り、対策をしましょう。病気の可能性もあるので、不安な要素がある場合には、早期に病院を受診されることをおすすめします。