犬の性格はさまざま
人間と同じように犬にも個性があり、体のサイズや毛色など外見のほか、性格もそれぞれ違います。やんちゃな犬、穏やかな犬、フレンドリーな犬、シャイな犬など、さまざまな性格の犬がいますが、神経質な性格の犬もいます。
神経質な性格の犬は、慎重で警戒心が強い傾向にあるため、大胆な行動をとってトラブルを起こすことは少ないです。しかし、怖がりな面もあり、恐怖心から吠えてしまったり、噛みついてしまったりすることも。
さて、あなたの愛犬は神経質な性格でしょうか?以下から犬の『神経質度チェック』をご紹介しますので、愛犬の普段の様子を思い浮かべながらチェックしてみましょう。
愛犬の神経質度をチェック!
チェック項目①初めての場所に行くと固まる?
神経質な犬は、初めての物事が苦手。初めての場所に行ったときも、立ったまま、あるいは座ったまま体が固まってしばらく動けなくなることがあります。初めての場所で愛犬が固まって動けなくなってしまったときは、その場から離れるか、優しくを声を掛けたりマッサージをしたりして、緊張や不安をほぐしてあげましょう。
チェック項目②物音に敏感?
神経質な犬は警戒心が強いため、ちょっとした物音にも敏感に反応して、物陰に隠れたり、飼い主さんに助けを求めたり、吠えたりします。物音に敏感に反応していると、犬も気の休まる暇がありません。窓やシャッターを閉めて音楽を流すなど、外の物音が聞こえにくくなる工夫をしてあげるといいでしょう。物音がしたら、犬が反応する前におやつを与えて気をそらすのも手です。
チェック項目③お客さんが苦手?
警戒心が強い神経質な犬にとって、お客さんの来訪は一大事。お客さんが来ると、尻尾を下げてけたたましく吠えたり、逃げたりします。お客さんに興味はあるのに、警戒心や恐怖心のほうが勝って、なかなか近づけないことも多いです。
神経質な犬を無理にお客さんに近づけようとするのはNGです。お客さんに犬の目を見たり、触れたり、声を掛けたりしないようにお願いして、犬が自ら近づいて来るのを待つようにします。犬が近づいて来たら、お客さんのにおいを嗅がせてあげてください。においを嗅いで逃げないのであれば、お客さんにおやつを与えてもらうといいでしょう。
チェック項目④いつもと違う散歩コースだと歩かない?
神経質な犬は、いつもと違う散歩コースだと歩いてくれないことがあります。知らない道が怖いのです。
こういう場合、リードを引っ張って無理やり歩かせるのはNGです。散歩自体を嫌いになってしまう恐れがあります。嫌がるときは無理をせず、いつもの散歩コースにしてあげたほうがいいでしょう。
チェック項目⑤ほかの犬が苦手?
神経質な犬はほかの犬が苦手であることが多く、散歩中にほかの犬に会うと、隠れようとしたり、逃げようとしたりすることがあります。また、恐怖心から吠えたり、威嚇したりすることも。
散歩中にほかの犬とうまくすれ違えるようにするには、ほかの犬に気づいたらおやつで気を引きながら歩き、相手の犬とすれ違うときに与えるといいでしょう。そうすることで、ほかの犬に会うといいことがあると覚えていきます。
おやつで気を引けないぐらいに愛犬が緊張している場合は、Uターンをしてすれ違うのを避けましょう。無理は禁物です。
チェック項目⑥初めての食べ物はすぐに食べない?
あまり神経質ではない犬は、初めての食べ物でもあまり躊躇せずに食べてしまいます。
一方、神経質な犬は、すぐには食べません。よくにおいを嗅いだり、ちょっとずつなめたりしてから食べます。警戒して、全く口にしないことも。
どんな犬が神経質な性格になりやすいの?
どんな犬が神経質な性格になりやすいのかというと、犬の性格は遺伝的要因と環境要因が影響し合って決まるといわれているので、まず親犬が神経質な性格だとその子犬も神経質な性格になりやすいです。これが、遺伝的要因です。また、妊娠中にストレスにさらされていた母犬から生まれた子犬は、神経質な性格になることが多いといわれています。
環境要因としては、生後3~12週の社会化期にさまざまな人やもの、外の世界、ほかの犬などに慣らされずに社会性を身につけられなかった犬や、神経質な飼い主さんに育てられた犬は、神経質な性格になることが多いようです。
まとめ
犬の『神経質度チェック』をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?当てはまる項目が多いほど、愛犬の神経質度は高めということになります。こうして見てみると、神経質な性格の犬は、危険を察知する本能が優れている一方で、苦手なことが多くてストレスがたまりやすいと言えそうです。
愛犬の神経質度が高めである場合は、少しずつ苦手なことに慣らして大丈夫なことを増やしていき、なるべくストレスの少ない生活を送らせてあげたいですね。焦って苦手なものに慣らそうとすると逆効果になりかねませんので、あくまでも「愛犬のペースに合わせてゆっくりと」が鉄則です。