初対面の犬と触れ合うときのマナー
いきなり触るのはダメ
初対面の犬に出会ったときには突然近づいて触るのはやめましょう。犬がびっくりしてしまいます。犬にも個性があり、初対面の人が苦手な犬もいれば怖がる犬もいます。また、大人しく見える犬でも飼い主さん以外の人間が突然触ると起こったり、びっくりすることがあります。他人が近づくと興奮して威嚇したり、噛みついたりする犬もいるので気をつけましょう。
1.飼い主さんに許可をもらおう!
何も言わずに犬に触るのはマナー違反です。知らない人に勝手に自分の犬を触られたら、あまり良い気分ではありません。初対面の犬に触れたいときは、まずは飼い主さんに声をかけて許可を取りましょう。
まずは挨拶からです。「こんにちは」や「おはようございます」などから始めるといいですね。そして、挨拶を交わした後に犬を触っても良いかどうかを確認しましょう。他人に触られるのが苦手な犬の場合は、飼い主さんが断ると思いますので、そういう場合は無理に触ろうとせず大人しく眺めるだけにしてください。
触っても良いという許可がもらえたらゆっくり触らせてもらいましょう。急に頭を撫でたりしないように注意しましょう。初対面の犬を触るときには必ず飼い主さんの許可をとる、というのを忘れないようにしましょう。
2.飼い主さんとは仲良くしよう
飼い主さん同士が仲良くしていたら犬も安心します。飼い主さんと挨拶をしたり、談笑するだけでも犬はあなたを味方だと思うでしょう。犬はあなたが飼い主さんとお話している間にちょっとにおいを嗅いでみたり、まわりをウロウロしてみたりして緊張をほぐすことができます。
飼い主さん同士が喧嘩をしたりすると、犬にとっても敵になってしまうので警戒心をもたれてしまいます。人間同士仲良くしましょう!
3.初対面の犬への接し方
正面から触らない
触るときは正面から触らないでください。正面から近づくと警戒心を煽る可能性があるので注意が必要です。犬同士で挨拶する場合は横から近づきます。威圧感を与えず。怯えさせない近づき方です。そして犬に対して斜めに座ることがポイントです。逃げ道を残して自由に動けるようにしておいてあげてください。
4.手の甲をかがせる
近づくことができたらすぐに体を触らずに、まずは手の甲のにおいを嗅いでもらいましょう。握りこぶしのグーを作り、その手の甲を嗅がせます。パーのままで犬に手を向けるよりも握りこぶしのグーのほうが犬は安心するようです。手を出すときも急に手を出すのではなく、ゆっくりと差し出しましょう。急に手を出すと犬は攻撃されたと思って反撃したり、警戒したりしてしまうので注意しましょう。
5.見える場所から撫でる
手の甲のにおいを嗅がせて嫌がっている様子がなければ触っても大丈夫でしょう。しかし触り方にも注意点があります。触る際には、必ず犬から見える位置から触るということです。見えない場所から触られるとびっくりしたり、不安になったりするからです。犬の胸や体の側面から触るようにしてください。
胸はそっと下から、側面は横から手を伸ばして触りましょう。それで慣れてきたら、首や背中を撫でてみるのも良いですね。ただ、このときに目を見つめたり、急に動いたりはしないようにしてください。犬が怖がったり、興奮したりする可能性があります。
6.落ち着いて接する
かわいい犬だからといって「きゃー!かわいい!」と声をあげてしまうのはNGです。犬にとってはストレスになることがあるからです。犬は人の雰囲気や周りの状況にとても敏感な生き物です。人の興奮した大きな声や急な行動は犬にとって怖かったり、逆に興奮したりします。 犬と接するときは落ち着いて接することを心がけましょう。
犬の嫌がる場所は?
口の周り
口は食べ物を食べたり、危険なときは噛みついて身を守るための大切な器官です。そのため口を触られるのを嫌がります。歯磨きなどで口に触られるのに慣れている犬の場合はあまり嫌がりませんが、飼い主さん以外が触るのは嫌がることが多いのであまりオススメしません。初対面の犬の口や口周りは触らないようにしましょう。
各部位の先っぽ
多くの犬は耳やしっぽ、足などの体の先っぽは触られると不快に思うようです。各部位を触った後に近づいてきたとしたら、それは触ってほしくないというサインです。しっぽを掴んだり、耳を折り曲げたりする触り方は犬にとっては不快なのです。もし自分の犬であればだんだん慣らしていくことができますが、初対面の犬であれば触らないほうが良いでしょう。
まとめ
初対面の犬との接し方はいろいろと注意しなければいけないことがあります。可愛いからと言って大きな声をあげていきなり触ったり、犬の嫌がる部分を触ったりしてはいけません。また、もし触るなら飼い主さんに話しかけて承諾を得てから触るようにしましょう。基本的なマナーを守って飼い主さんとも仲良くして、犬とも仲良くなれるようにしましょう。