犬に鼻くそがないのは本当?
犬に鼻くそがないのは本当のことです。犬の鼻が濡れているのは健康状態が良い証拠。元気に遊んでいるときに鼻水をプシュっと飛ばすことはあるけど、犬の鼻くそって見たことないですよね。鼻水は出すし、目やにもついてる、何ならオナラやゲップまでして「人間みたい…」と思う愛犬に、なぜ鼻くそはないのでしょうか。
犬に鼻くそがない理由
犬には鼻毛がないから
犬に鼻くそができない理由は簡単で、鼻の穴の中に鼻毛が生えていないからです。人間だと鼻から息を吸うときに、この鼻毛が空気中のゴミやホコリなどをキャッチし体内に入るのを防ぎ、粘膜と一緒にかたまり鼻くそになりますが、犬は鼻毛がないので鼻くそが固まりでできることはないのです。
犬の場合空気中のゴミやホコリを鼻から吸ってしまったときは、くしゃみをすることで体外にしっかりと出しています。
犬に鼻毛がないのはなぜ?
空気中のゴミやホコリの気管支への侵入を防いでくれる、いわばフィルターの役割をはたしてくれる鼻毛。犬に生えていても、体を守ってくれそうなものですが、生えていないのには理由があります。犬の鼻の穴は人間と比べると、とても小さく中の管も狭い構造になっています。そんな小さな鼻の穴に毛が生えていたら、呼吸がしづらくなってしまうようです。
鼻毛が生えている動物は?
じつは犬だけではなく、人間以外の動物全てに鼻毛が生えていないのです。ゴリラやチンパンジーなどの類人猿は産毛程度生えているようですが、人間ほどではありません。同じ地球上で生きていて、進化の過程の中、動物たちに鼻毛は必要なく、人間には鼻毛が必要になったと考えられますね。
愛犬の鼻くそっぽいものは何?
犬は鼻くそはできませんが、鼻水は出ることがあります。鼻水は出ているからと言って必ずしも体調を崩している訳ではありません。気温が低く空気が冷たい日は鼻水の量が多くなることもあり、生理現象のひとつでもあると思われます。
気をつけたい鼻水の状態は黄色やピンクっぽい色が混ざっているとき。膿や血液が鼻水と混ざって出ている可能性があります。黄色い場合は細菌やウィルスに感染している恐れ、またピンクっぽいのは血液が混ざっている可能性もあります。もし血液であれば、鼻炎が重症化しているか、鼻の奥にできている腫瘍なども考えられます。
またドロっとした粘りの強い鼻水を「鼻くそかな?」と思うことがあるかもしれません。しかし犬には鼻くそはありませんので、病気の可能性を疑ってください。
犬の鼻づまり
犬も人間のように鼻づまりを起こしてしまうことがあります。決して鼻くそのようなものが出てくる訳ではないですが、鼻に関する症状や病気としてご紹介させていただきます。
犬の鼻詰まりの原因には、なんらかの原因で鼻水が多くなりつまってしまうほかに、腫瘍などのできものができてしまったりといったことが考えられます。
なかには鼻の中に異物が入り込んでしまうことが原因で鼻が詰まってしまっている場合もあります。飼い主さんが無理に異物を取り除こうとすると、鼻の中を傷つける恐れがあるので獣医さんに診てもらった方が良いでしょう。
病気の場合はアレルギーや感染症で鼻水が多くなってしまったり、また腫瘍ができて鼻の穴を塞いでしまうポリープができて鼻の穴が狭くなったりしてしまう可能性も。どちらも同時に鼻水やくしゃみが頻繁に出るようになり、フガフガと苦しそうに呼吸をすることが多くなります。
まとめ
私も確かに愛犬の鼻くそって見たことがないです。愛犬が短頭種ということもあり、鼻の穴も物凄く小さいので、こんな所に鼻毛や鼻くそがあったらすぐに呼吸困難になってしまいそうな感じです。
粘りの強い鼻水が、鼻の穴の入り口付近で固まってしまうことがあるかもしれませんが、人間の鼻くそとはちょっと違うものになるので、鼻水の量が多いときは獣医さんに相談してみましょう。