犬が運動不足になるとどんな悪影響があるの?
肥満になりやすい
犬は人間と同じように運動不足が続くと肥満になりやすいといえるでしょう。運動をしないと摂取したカロリーを消費しにくくなり、体に残った余分なカロリーが脂肪に変わってしまうのが原因となります。肥満は様々な病気を発症する原因となりますし、体自体にも負担がかかるので気をつけなければいけません。
筋力が衰える
犬が運動不足になると全身の筋力が衰えてしまうことがあります。筋力が弱まると体中の関節に負担をかけてしまいやすくなり、関節に痛みを感じたり椎間板ヘルニアになることもあるそうです。愛犬が若いうちはそれほど気にならないかもしれませんが、年齢を重ねるごとに体に負担をかける力が強まることになってしまいます。また、体の機能が衰えることで、老化するスピードを速めてしまう危険性があるといえるでしょう。
脳も老化しやすい
意外に思う人がいるかもしれませんが、運動不足は脳にも悪影響を与えるそうです。犬にとって運動は楽しくて良い刺激を与える大切なものとなり、遊びや散歩を通じて色々なものを見たり経験したりすることで、脳を活性化することができるみたいですよ。
ですので、犬が運動不足になっていると刺激がすくなく心身共に健康な状態が保てなくなる場合もあります。さらに、運動をしないでずっと退屈な日々を過ごさせていると脳が老化しやすくなり、シニアになった時に痴呆症などの脳の病気になるリスクが高くなってしまう可能性も考えられます。
ストレスが溜まる
犬は運動不足になっているとストレスが溜まりやすいといえるでしょう。例えば、私たち人間も外に出ないで運動しない日々が続くと、体がだるくなったり気分が滅入りやすくなりますよね?犬も同じように散歩に連れて行ってもらえない日が続くと、退屈に感じたり気分がどんよりすることがあり、ストレスに感じてしまうことがあるそうです。
例え愛犬がいつもオモチャで遊んでいたとしても、それだけだとさすがに運動量が不足しているといえますし、なによりも太陽の光や外の空気に触れさせてあげていないとストレスが溜まってしまうといえるでしょう。
犬はどのくらい運動すればいいの?基本的な散歩時間はどのくらい?
犬の運動不足を解消するには散歩が効果的
「犬にとって運動が必要なことは分かった。だけど、どうやって運動させればいいの?」と思う飼い主はいることと思います。犬に運動させるためにはズバリ!毎日散歩をするだけ!基本的にはそれだけで大丈夫です。もちろん、毎日の散歩に加えて飼い主が愛犬をストレッチさせたり、オモチャを使って一緒に遊んであげたりするといった方法も効果的といえますよ。
毎日散歩をするだけで運動不足を解消することができるのですが問題は散歩の時間です。必要な運動量は犬種や犬によって異なりますので、愛犬にあった運動量や散歩をする時間を知ることが大切といえます。というわけで、今から大まかな判断基準をお伝えしますのでよければ参考にしてくださいね。ちなみに、できれば散歩は一日2回連れていくことをおススメします。
小型犬は30分ほど
基本的に小型犬は一日の運動量が少なく、一回の散歩時間は30分程でいいと言われています。また、散歩に行かなくても大丈夫だと言われることがある『チワワ』『マルチーズ』『シーズー』『ヨークシャーテリア』などの犬種でも、数十分は散歩に連れて行ってあげることをおススメします。
元狩猟犬や中型犬は30分から1時間ほど
昔から狩猟犬として活躍していた『テリア系の犬種』『柴犬』などの犬種や中型犬は割と運動量が必要となりますので、一回あたり30分から1時間程の散歩が理想的だと思われます。
牧羊犬・元狩猟犬・大型犬は1時間以上
牧羊犬・狩猟犬として知られている犬種や大型犬は特に運動量が必要となるので、1回あたり1時間以上散歩に連れていくことをおススメします。例えば、犬そりで有名な『ハスキー』、賢い犬として知られている牧羊犬の『ボーダーコリー』、日本で大人気の大型犬『ゴールデンレトリーバー』などは必要な運動量が多い犬種となりますよ。むずかしければ、飼い主さんがお休みの時にドッグランに連れていって思いっきり遊ばせることもいいかもしれません。
まとめ
犬は運動不足の日が続くと、心身ともに数多くの悪影響が出てしまいますので気をつけなければいけません。基本的には毎日散歩に連れて行くだけで運動不足を回避できるので、毎日散歩に連れて行くことをおススメします。また、今回ご紹介した散歩の時間はあくまで参考程度といえますので、愛犬の様子を見ながら運動量を調節してあげてくださいね。
もちろん中にはインドア派の子もいて散歩が逆にストレスを感じてしまう場合もありますので、そういった子の場合は、おうちのなかでスキンシップをしてあげてください。