犬が嫌がりやすい場所とは?
人間にも「ここは不安になるな」「怖いな」という場所があるように、犬にとっても好きな場所がある一方で嫌いな場所があります。愛犬のストレスが溜まらないよう、飼い主としてはそのような場所を避けてあげたいですよね。では、犬が嫌がりやすい場所とはどのような場所が当てはまるのでしょうか。
1.安定感のない場所や穴の開いている場所
1つ目に挙げられる犬が嫌がりやすい場所は、安定感のない場所や歩いている場所に穴が開いている場所です。安心していられない、又は歩けないという理由から嫌がりやすい傾向にあると言えます。
例えば、大好きな飼い主の抱っこであっても、安定感のない抱っこをされれば嫌がる子は多いです。また安定感のない抱っこのほとんどは、犬の体に負担がかかる方法が多いため、正しい抱っこができるよう今一度再確認しましょう。
さらに散歩中でもこのような場所は存在します。排水溝や排水溝の金網などは、犬にとって少々不安の残る場所です。「穴の中に足が落ちたらどうしよう」という理由から、その場所を避けるような行動をとる子も珍しくありません。
2.高い場所
人間でも高い場所が苦手という人は多いですが、犬も同じように高い場所が苦手な子が非常に多いです。特に人間より体の小さい犬にとっては、人間の目線の高さであっても非常に高く感じます。中には極度に高い場所が苦手な子もおり、自分からソファーやベッドに上がったのに、高い場所が怖くて下りられなくなってしまうということもあります。
ソファーやベッドなどの人間ならば全く怖くない高さであっても、小型犬から見ると非常に高い位置に感じます。また小型犬の場合、無理にその高さから飛び降りると足に負担がかかってしまいますので注意が必要です。
3.大きな音がする場所は大嫌い!
犬は非常に聴覚の優れている動物です。そのため、人間以上に大きな音には敏感であり、苦手でもあります。人間でも工事の音が苦手という人はいますが、犬はその何倍もの大きさに聞こえています。したがって、大きな音を近くに感じてしまうとストレスが溜まりますし、恐怖や不安を感じてしまうこともあります。
よく犬が苦手な音の代表としてあげられる音に工事の音や掃除機の音、突然鳴り出す踏切の音などがあります。このような場所が近くにある場合は、散歩する際になるべく避けて通ってあげるなど工夫してあげると良いでしょう。
4.突然物が動く/音がする場所
場所自体ではなく、その場所にある物が原因となり嫌がっている可能性もあります。犬の中には突然起こる事態に恐怖を感じる子が多く、そのような物がある場所を嫌がる傾向にあります。
例えば散歩中に通るゴミ捨て場のネットが風に煽られて急に揺れたり、踏切のように突然大きな音が鳴り出したりするといった場所は嫌がりやすいです。
さらに、以前そのような事態に陥り恐怖を感じてしまった場所を犬は学習してしまうため、その前を通ろうとすると怖くて足が前に進まなくなってしまうこともあります。
抱っこをして安心させて
散歩中には、このような場所を通らなければいけないというご家庭もあるでしょう。その場合、無理やり引きずって歩かせるのではなく、その場所だけ抱っこをし、通り過ぎた後にまた降ろして散歩を再開すると良いでしょう。飼い主に抱っこをしてもらうだけでも犬は安心しますし、スキンシップにより大事な絆を深める行動にも繋がります。
また、通ろうという意思はあるものの、なかなか通れないという様子の場合は、一旦立ち止まり、撫でたり話しかけたりして落ち着かせてからもう一度歩き出すと、すんなりと目の前を通れる子も多いです。
まとめ
いかがでしたか。犬が不安や恐怖を感じる場所はたくさんあります。人間にとっては不安を感じるようなことではなくても、犬にとっては恐怖を感じる事案であることもあります。愛犬が不安を感じるようであれば、その場所を避けたり、安心できるような行動を取ってあげられたりするよう心がけましょう。