犬が興奮している時に見せる行動
唸り声をあげる
犬唸り声をあげている場合、2つの興奮パターンが考えられます。
まずひとつめは威嚇や警戒している状態がエスカレートして興奮状態に陥る前に見せるパターンです。
最初は威嚇をしているだけだったのが、唸り声をあげて興奮し始めます。家に知らない人が来た場合にそういった興奮状態になることが多いようです。
そしてふたつめは一人遊びをしていて興奮して唸り声をあげてしまうパターンです。
遊んでいて自分で興奮してしまい唸り声をあげてしまいます。
ふたつの違いは唸り方です。ひとつめの威嚇や警戒の場合は大きな声で相手に聞こえるように唸りますが、ふたつめのパターンでは少しくぐもって聞こえます。
あくびをする
犬の場合は眠い時だけではなく、ストレスを感じているときや興奮しているときにもあくびが出ます。
あくびをすることで自分の気持ちや興奮をおさえ、落ち着かせようとしていると言われています。
急に走り回る
興奮しているときによく見られる行動です。急に走り回り止められない状態になります。
中型犬や大型犬の場合、手がつけられなくなることもあるので気をつけなければなりません。
この行動をするときは興奮の度合いが高いので止めるのはなかなか難しくなっています。
普段飼い主さんの言うことをよく聞く犬でも止まってくれない場合があります。
とくに大型犬の場合は止めようとして飼い主さんが怪我をしてしまうこともあるので、日頃からおすわりやまてを支持したらすぐにやるように徹底してしつけておきましょう。
穴を掘り始める
実際に地面に穴を掘ったり、ソファなどで穴を掘る動作を繰り返したりします。
これはカーミングシグナルのひとつで、ストレスが重なり興奮状態になっていることを示しています。
ストレスを緩和したり、興奮状態を落ち着かせるために犬が行う行動で意識を穴を掘ることにもっていこうとしていると言われています。
自分の尻尾を追いかける
これも興奮したときに自分の気持を落ち着かせるために行うもので、意識をストレスや興奮状態の原因から離そうとしているのです。
一番多いのが自分の思い通りにならないことで、飼い主さんが構ってくれなかったりするとこのような行動をすることがあります。
犬からの全ての要求に応える必要はありませんが、コミュニケーションは日頃からとっておくようにしましょう。
興奮している犬は危険!
怪我をする・させる
犬が興奮しすぎると吠えたり、噛んだりすることが多く気をつける必要があります。
怪我をするケースや犬が怪我をするケースもあるので慎重に対応しましょう。
とくに大型犬の場合は体が大きいので怪我をする、させる可能性が高くなります。
喧嘩になる
犬同士が喧嘩になってしまうことも多いです。
小型犬の場合は抱えあげて離れれば良いのですが、抱えることができない中型犬以上の犬の場合は止めることも難しく怪我の原因になりかねません。
物を壊す
家の中で興奮して走り回り物を倒したり、ぶつかったりして壊してしまうことがあります。
クッションやソファー、スマートフォンやテレビなど様々なものを壊してしまう可能性があります。
また外では興奮して飛び出してきた犬を避けようとして車が事故を起こす例もあります。
興奮している時の対処法
原因から離れる
犬が興奮する原因から離れるのが最も効果的です。
例えば、大きな音がする場所であったり知らない犬や人だった場合その場から立ち去ることで犬の興奮もおさまります。
ただこれはその場だけの対処法なので、根本的な解決にはなりません。
犬が興奮しやすい状況は犬がそれに慣れていないために起こることが多く、少しずつ慣れさせていくことが大切です。
無理に一気に進めようとするとトラウマになったり、余計に興奮してしまったりするのでやめておきましょう。
原因は飼い主さんである場合も
犬が興奮して部屋の中を走り回って飼い主さんに飛びかかったときに、大きな声を出したり言葉をかけたりすると犬は遊んでもらっていると勘違いします。
そうすると大騒ぎすれば遊んでもらえると覚えてしまい、遊んでほしくなると大騒ぎするようになり興奮しやすくなります。
飼い主さんとしては興奮をおさめたり、しつけたりする意味でやっているかもしれませんが逆効果になってしまうのです。
犬が興奮しているときは相手にせず、要求には答えないようにしましょう。
また犬が落ち着いて飼い主さんのそばに近づいてきたときには褒めてあげるようにすると良いですね。
まとめ
犬が興奮するとあくびをしたり唸ったり、様々な行動をとります。
普段とは違う反応をすることが多いので、日頃の行動を見ておくと良いでしょう。
興奮した犬を止めるのは難しく、怪我をしたりさせてしまったりする危険性があります。
日頃からおすわりやまてに従うようにしておくと興奮状態をおさめやすくなります。
その場でできる対処法としては原因となるものから離れることです。
しかし根本的な解決にはなりません。原因を調べてそれに慣らしていくことが大切です。
もしどうしても無理な場合は近づけないように工夫してみましょう。