犬が人の赤ちゃんを守ろうとする心理①「強い使命感」
泣いている赤ちゃんに寄り添ったとき、きっと飼い主さんが笑顔で褒めてくれたのでしょう。赤ちゃんが泣いていたら、すぐに駆け寄って、手や頬を舐めてあげる。それが、自分の役割なんだ!と、実感したのです。そのことが、いつしか強い使命感となって、赤ちゃんを必死で守ろうとするのでしょう。赤ちゃんを守ることで赤ちゃんも泣き止むでしょうし、飼い主さんは褒めて撫でてくれるでしょうし、家族も犬自身も幸せな気持ちで溢れるのです。
犬が人の赤ちゃんを守ろうとする心理②「赤ちゃんの心を読み取っている」
犬は言葉を話すことはできませんが、人が発する声の音を聞き分け、感情を読み取ることができるとされています。赤ちゃんが不安なとき、寂しいとき、怖がっているとき。そんな感情を声や表情から読み取り、必要であれば守ろうと働くのでしょう。
もし、赤ちゃんに触れようとしている人がいるとすれば、その人の声や表情からも心を読み取ります。赤ちゃんに何か悪いことをするのではないか、怪しいぞ、と判断すれば、飛びかかったり噛みついたりなどし、赤ちゃんを必死で守ろうとするかもしれません。
犬が人の赤ちゃんを守ろうとする心理③「母性本能」
赤ちゃんを見たこと、赤ちゃんの声を聞いたことなどによって、犬の母性本能が刺激されることがあるようです。犬の母性本能は、本来ならば子犬を見たり、子犬の声を聞いたりすることで刺激されます。人間の赤ちゃんにも、同じ哺乳類としての特徴があることから、母性本能が刺激されるのではないかとされています。
また、犬の祖先であるオオカミは、群れの上位者だけが子犬を生みます。しかし、子犬を産まない他のメスも子育てをします。このような習性が、犬ではない人間の赤ちゃんに対しても、「守ろう」「育てよう」ということに繋がっているのかもしれません。
犬が人の赤ちゃんを守ろうとする心理④「助けが必要だと理解している」
人間も動物も、赤ちゃんには必ず助けが必要です。自身だけでは命を守ることができません。食事をすることさえもできません。そのことを犬はよく理解しているとされています。生きていくためには、助けが必要なのだと理解しているのです。
犬が人の赤ちゃんを守ろうとする心理⑤「家族だと認識している」
犬の祖先であるオオカミは群れで生活をする動物です。人間と暮らすようになった今、犬は人間と群れになって暮らしています。新しくやって来た人間の赤ちゃんも、家族の一員として認識しているのでしょう。群れ全体で協力して子育てをする、それが犬本来の姿です。人間の赤ちゃんに対しても同じなのです。
犬が人の赤ちゃんを守ろうとする心理⑥「飼い主さんの感情に共感している」
赤ちゃんの父親と母親である飼い主さんに対して、その感情に共感していることから、赤ちゃんを守ろうとするのではないでしょうか。飼い主さんが赤ちゃんを大切に守っている。そう理解することができれば、犬も赤ちゃんを大切に守ろうとします。飼い主さんが赤ちゃんに対してどのように接しているのか、日々よく観察しています。その様子や感情に共感し、自身も同じように赤ちゃんに接することができるのです。
犬はどんなふうに赤ちゃんを守っている?
赤ちゃんに寄り添う
咄嗟のときにも赤ちゃんを守ることができるよう、赤ちゃんのそばを離れようとしません。赤ちゃんが動き回れば、犬自身もついて回るでしょう。
攻撃的になる
赤ちゃんに近づく怪しい者があれば、唸る・吠える・飛びかかる・噛みつくなど、攻撃的な一面を見せることがあります。
赤ちゃんをあやしてあげる
赤ちゃんが泣いていたら、自身のおもちゃを運んできたり、手や顔を舐めてあげたりするなどし、赤ちゃんをあやしてあげます。大切にしているお気に入りのおもちゃを赤ちゃんに差し出す姿には、思わず嬉し涙が溢れてしまいそうです。
まとめ
初めて見る人間の赤ちゃんの姿に、戸惑い、不安な表情を見せる犬もいます。一緒に過ごすうちに家族として認め、守らなければならない存在なのだと理解してくれます。頼もしい愛犬の姿に嬉しくなりますよね。一緒に子育てをしてくれているんだと思うと、心強いのではないでしょうか。