犬の感情表現は尻尾でわかる!
犬の感情表現といえば代表的なのは尻尾でしょう。尻尾の動きは犬の感情を読み取るために一番わかりやすい部分です。尻尾は振る動きの速度で感情が異なりますが、そのときの状況に合わせて読み取ることができます。
では、尻尾の動きでどのような感情を表現しているのかをご紹介いたします。
尻尾を激しく振っている時の犬の感情
例えば、飼い主さんが仕事から帰ってきた時に玄関まで迎えにきて尻尾を立たせて左右にブンブン振っていたら「嬉しい」気持ちです。
同じように激しく左右に振っているときでも「警戒」している時の場合があります。
警戒、不安な気持ちから何かあったら飛びかかっちゃうぞ、と思っているときも尻尾をブンブン振ることがあります。
尻尾を大きく振る時に腰を落としている場合は、「飼い主さんのことが大好き」という感情のときです。また、大好きなお友達にも同じような行動をします。
尻尾をゆっくり振っている時の犬の感情
一方、ゆっくり尻尾を振っているときは気持ちが落ち着いているときです。
家の中でお気に入りのベッドでくつろいでいるときや、飼い主さんに「ねえ遊ぼうよ。」と誘ってるいるときにゆっくりと尻尾を振ります。
同じように尻尾をゆっくり振っているときでも、尻尾を垂らしている場合は「不安だな」と感じているときです。
尻尾を小刻みに振っている時の犬の感情
尻尾を小刻みに細かく振るときは、挨拶のときの行動です。
飼い主さんに名前を呼ばれた時に尻尾を小刻みに振ることがあります。
尻尾を後ろ足の間に入れている
尻尾を後ろ足の間に巻き込むように入れている場合、「許してください」という降参の気持ちを表しています。
鳴き声で分かる犬の感情
人間が声の様子で感情を表すように、犬も鳴き声でさまざまな感情を表します。
高い声で鳴く時の犬の感情
犬は嬉しいとき、興奮しているときは高い声で鳴きます。
短く鳴くとき
短く「ワン」と鳴くときは、「嬉しいよ」という感情の表れで、飼い主さんが帰宅したときや散歩中に仲良しのお友達に出会った時にこのように鳴きます。
弾むように鳴くとき
高い声で「ワンワン」とリズムよく鳴く場合も嬉しい感情を表しています。
リズムよく鳴きながら尻尾を左右にブンブン振ります。
低い声で鳴く時の犬の感情
低い声で鳴くときは警戒や警告のときです。
短く低い声で鳴くとき
犬が低い声で一言「ワン」と鳴くときは、牽制しているときの鳴き方です。
「やめて!」という感情を表しています。そのときに耳を立てていることもあります。
低い声で続けて鳴くとき
低い声で「ワンワンワン」と鳴くときは警戒しているときです。
苦手な人が近づいてきたときや、玄関のチャイムが鳴らされた時に警戒して低い声で数回鳴きます。
低い声で何度も続けて鳴くとき
犬が低い声で何度も続けて鳴くときは警告しているときの感情です。
何度も鳴いて、「近づくな、これ以上来たら飛びかかるよ!」という感情を表しています。
そのときに「ウウウ」という唸り声を出したらかなり警戒している証拠です。
甲高い声で鳴く時の犬の感情
犬が甲高い声で鳴くときはどのような感情を表しているのでしょうか。
甲高い声で1回鳴くとき
甲高い声で「キャン」と鳴くときは、人間でいう「痛い!」という時の声です。
足や尻尾を踏まれてしまったときに、甲高い声で鳴きますがそのあと普段通りにしていたら心配はいりません。
甲高い声で何度も鳴くとき
「キャンキャンキャン」など、何度も続けて鳴くようであればかなり痛いときです。
飼い主さんに気づいて欲しくて痛みを訴えている状況なので、早めに動物病院で診察を受けたほうがいいでしょう。
行動でわかる犬の感情
犬は尻尾の動きや鳴き方以外にも自分の感情をアピールすることがあります。
それはどのような行動で、どのような感情なのでしょうか。
犬がお腹を見せるとき
犬にとってお腹は血管が多く通っているところであり、皮膚も薄いので急所です。
その弱い部分を見せるということはどのような感情なのでしょうか。
飼い主さんに叱られたとき
飼い主さんに叱られた時にお腹を見せたら「ごめんなさい。もう叱らないで。」と訴えている感情のときです。
もしもこのような愛犬がこのような行動をしたらそれ以上叱るのはやめましょう。
それ以上叱ると飼い主さんのことが怖いと思ってなつかなくなるばかりか飼い主さんに対して攻撃的になることもあります。
また、かわいそうだからと甘やかしておやつを与えることも禁物です。
犬は、叱られた時にお腹を見せればおやつがもらえると勘違いし、叱られていることを反省しなくなってしまうのです。
飼い主さんに甘えたいとき
犬が飼い主さんの前でゴロンと転がってお腹を見せてきたら「撫でて」というアピールです。
前述したように犬にとってお腹は急所になるので、そのような場所を見せるということはそれだけ飼い主さんのことを信頼しているということになるのです。
犬が顔を舐めるとき
犬が顔を舐めるときは甘えているときの感情です。
野生の頃、母犬は狩りをして子犬のもとに戻り、食べたものを吐き戻して子犬にあたえていました。
子犬が早くご飯が欲しくて母犬の顔を舐めることから、犬が顔を舐めるのは「親愛の情」を表す行動になっていったと考えられます。
まとめ
このように、犬の感情はさまざまな表現の仕方で感じ取ることができます。
一緒に暮らしていればきっとその感情を汲み取ってあげることができていくでしょう。
尻尾や鳴き声、行動別に犬の感情をご紹介してきましたが、愛犬の感情がどのようなものだったか当てはまりましたか?
感情表現の仕方を知れば犬との生活がより面白くなるのではないかと思います。
これからも愛犬との暮らしを楽しんでくださいね。
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40代 女性 チロルママ