犬は飼い主の話を理解できる?
犬を飼っている人は毎日何かしら犬に話しかけていると思います。「おはよう」「ただいま」などのあいさつを交わしたり、家族の会話に混ざっている犬や仕事の愚痴の聞き役になっている犬もめずらしくないようです。では、人間の言葉や話の内容を犬は理解することができているのでしょうか?
基本的に動物である犬に人間の言葉は理解できません。しかしながら、短い言葉であれば何度もくり返し聞いているうちに理解することができるようになるでしょう。特に「さんぽ」「ごはん」など犬にとっても大きく関係する言葉に対しては理解の進みも早いと思います。そのため、日常的に聞いている「おかあさん」「おとうさん」という呼称や場所の名前などを覚えて、話の大まかな内容を推測や理解することも十分考えられます。
さらに話の詳細はわからずとも、飼い主の話しているときの表情や声のトーン、ボディランゲージ、雰囲気などから飼い主の感情を読み取ることはできると考えられます。そのため、飼い主が悲しんでいると、そっと寄り添ってくれたり心配そうに顔をなめてくれたりするということは多く聞かれるのです。
話しかけるメリット①犬の安心感や幸福感を高める
犬にどの程度話が理解できるかは、話の内容や飼い主の話し方などによって異なりますが、どのような話であっても犬は飼い主に話しかけられることが大好きです。孤独を愛するタイプの犬であっても、あいさつなどで声をかけられることを拒絶するような犬はほとんどいません。飼い主のことが大好きな犬であれば話しかけられることで『かまってもらえた』と喜びますし、『気にかけてもらえている』と安心するでしょう。好きな人や信頼している人の声を聞くことで精神面が安定することや、目を見て話すことで脳内で“幸福ホルモン”が分泌されるということもわかってきています。
話しかけるメリット②犬の長生きにつながる
犬は飼い主など好きな人から話しかけられると安心して幸福感を感じると考えられていますが、それによって精神的なストレスが解消されて長生きにつながるとも言われてます。ストレスはさまざまな病気の要因となる活性酸素を発生させるため、適度にストレスを解消することは健康を維持するために必要不可欠なことなのです。実際、毎日話しかけられる犬とほとんど話しかけられることのない犬では平均寿命に2~3年の差が出るというデータもあります。また、話しかけることで犬に注目することとなり体の変化に気がつきやすく日常的に健康チェックをすることにもつながります。
<まとめまとめ>犬に話しかけるメリットについて
愛犬に話しかけることは多くの飼い主がしていることだと思いますが、実はそれにはさまざまなメリットがあるのです。話しかけることで犬は飼い主の言葉に耳を傾けるくせがつき、言葉の理解も進むでしょう。それは犬と飼い主の重要なコミュニケーションになり、より強い絆を結ぶことがきっかけとなるでしょう。また、犬に話しかけることで安心感や幸福感を高め、健康維持や寿命を延ばすことにもつながるため、多くのメリットがあると考えられています。
ただし、犬が寝ているところ邪魔して話しかけたりすることは避け、一方的なものになりすぎずお互いにとって心地よい会話ができるよう心がけてくださいね。
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50代以上 女性 匿名