1.名前を呼んでも来ない
遠くにいたり遊びに夢中であっても、名前を呼ばれるとすぐに戻ってくる、いわゆる「呼び戻し」はしつけの基本中の基本です。飼い主さんがいくら名前を呼んでも知らんぷりされていたり、戻ってこないわんこを捕まえようと必死に追いかけていたりすると、「しつけができてないのね」と思われるだけでなく「信頼関係ができてないのね」「完全に犬になめられてるわね」と笑われてしまうかもしれません。これでは、飼い主の面目が立ちませんよね。
また、それ以上に、呼び戻しにはわんこを危険から回避させるという重要な役割があります。愛犬が道路に飛び出そうとしたときなどに、呼び戻しのしつけができていれば遠くからでもそれを抑止することができます。ぜひ身に着けておきたいスキルです。
2.オスワリができない
呼び戻しと同様、「オスワリ」も全てのしつけの土台であり基礎となる重要なコマンドです。オスワリがマスターできない限りは、他のしつけも全てできないといっても過言ではないでしょう。オスワリから発展させていく「マテ」や「フセ」などはもちろんのこと、興奮するわんこを落ち着かせたいときや、わんこの要求行動をやめさせたいときなど、一連の動きの中に区切りを与えるために使うのがオスワリだからです。
3.どこでも粗相してしまう
特に室内飼いのわんこの場合には、何はなくとも最初に取り組みたいのがトイレトレーニングですよね。トイレトレーニングができておらず、自宅の中でならまだしも、外出先の路上やドッグカフェの店内、ホテルの居室内など、ところかまわず粗相をしてしまうようだと、しつけができていないとみなされても仕方がありません。粗相は周囲の人に不快感を与えるだけでなく、衛生上でも問題となってしまいますよね。
とはいえ、家ではできていても環境が変わるとコントロールできなくなってしまうわんこがいるのも事実です。もし、どうしても粗相のクセが直らない場合には、外出時にはマナーベルトを着用させるなどの配慮をしましょう。
4.散歩中に飼い主を引っ張って歩く
わんこが大好きなお散歩。そんなとき、興奮するあまりに先頭に立ち、自分の行きたい方向へグイグイと飼い主さんを引っ張って歩いてしまうわんこも、しつけができていないと思われてしまいます。理想的な散歩のスタイルは、わんこが飼い主さんの前に出ることなく、横にぴったりとついて歩く「リーダーウォーク」。
リーダーウォークができれば見た目もカッコイイだけでなく、わんこがお散歩中に拾い食いをしてしまったり、飛び出して事故に遭ってしまったりすることを防ぐことができます。粘り強い訓練が必要ですが、散歩中にわんこが前に出ようとしたら前進をやめて踵を返す、おやつ等のごほうびも利用しながらわんことアイコンタクトをとって歩く、などをくり返していきましょう。
5.無駄吠えをする
お散歩中に出会った犬や人、インターフォンや掃除機の音などに対する警戒吠えや、飼い主さんにお散歩やおやつをせがむ要求吠えなど、何かといえばキャンキャンと吠えてしまうわんこも、やはりしつけができていないと思われても仕方ありません。わんこの鳴き声は大きく響くので、特に集合住宅や住宅密集地域では「しつけのできていない犬」と噂になったり、騒音によるご近所トラブルにも発展しかねません。
警戒吠えについては社会化をしなおすこと、要求吠えについては無視をつづけて要求に応えないことなどが対策となっていきますが、無駄吠えは一度クセになってしまうと、矯正するには多大な労力が必要です。ドッグトレーナーなど専門家の手を借りることも一案です。
6.クレートに入っていられない
飼い主さんの指示で自らクレートに入り、その後も大人しく落ち着いて入っていることができる、いわゆる「クレートトレーニング」もぜひ押さえておきたいしつけです。家の中でフリーで飼育している場合であっても、動物病院で順番を待つ間やトリミングやペットホテルに預ける場合など、クレートに入っていなくてはならない機会は意外と多いもの。クレートから出たがるあまりにずっと吠えつづけたり、クレートのドアを開けようと暴れつづけてしまうようでは、「普段のしつけがなってない」と思われてしまいます。
クレートトレーニングができていないと、クレートの中で暴れているうちに愛犬が怪我をしてしまったり、災害避難時などに居場所を失ってしまったり、さまざまなリスクがあります。クレートを愛犬の落ち着く場所にしてあげることが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?しつけは全て、意味があって行われていることです。しつけができていないということは、飼い主さんの面目が立たないというだけでなく、愛犬にとっても何らかのリスクを背負わせることになってしまいます。ドキッとする項目があったあなた、今からでも再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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20代 男性 匿名