犬から信頼されるには?初心者~ベテランまで意識したい飼い方

犬から信頼されるには?初心者~ベテランまで意識したい飼い方

みなさんは愛犬から信頼されているという自信はありますか?ここでは犬から信頼される飼い主とはどういう人か、信頼されるためにはどのような飼い方・接し方が大切なのかを考えていきたいと思います。

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<初級>犬にわかりやすい愛情表現をする

男性になでられる犬

犬との信頼関係を築く上で最も大切なことはたっぷりの愛情表現をすること。そんなこと簡単と思う人もいるかもしれませんが、実は日本人は愛情表現や相手をほめることがとても苦手な傾向にあると言われています。実際、犬のしつけをしている飼い主さんに「オーバーになってもいいのでもっと犬をほめて!」と言っても、恥ずかしさなどからなかなかできない人が多いのです。欧米などとは文化も違うので同じようにすることはむずかしいかもしれませんが、犬には日本人の繊細な感情の機微はやや伝わりにくいのが実際のところ。犬と接するときは、恥ずかしさを捨てて思いっきりスキンシップを取ったり、全身を使って遊んだり、大げさなほどほめちぎってあげてください。

また、犬から信頼されるためには愛情表現とともに犬の嫌がることはしないということも基本中の基本。わざといじわるやいたずらをして犬の反応をおもしろがる飼い主さんもいますが、それらをくり返していると犬は次第に飼い主さんを警戒するようになってしまうので注意しましょう。

<中級>犬の「失敗」を叱らない

トイレの失敗をしたジャックラッセル

犬のしつけ方にはさまざまな“流派”のようなものがあり、現在では「叱らないしつけ」「ほめるしつけ」が主流となっています。しかし時と場合により犬を叱る必要があることもあると思いますし、ほめているだけでは教えられないこともあります。問題は体罰や脅しのような方法を用いて強制的に何かを教えるということにあり、そうしたしつけ(訓練)は一般家庭の犬・一般家庭の飼い主には不要だと考えます。もちろん、犬がわざと起こしたトラブルや他の人や犬を傷つけるような攻撃行動、身に危険が及ぶ行動については状況により厳しく叱る必要がある場合もありますが、その場合はドッグトレーナーや訓練士などプロの指導を仰ぎ、適切な叱り方を習得できるようにするといいでしょう。

さて、本題である犬からの信頼を得るための飼い方として、犬の失敗を叱らないというのはとても大切なことです。故意ではなく犬が何かを壊してしまったときや、遊びに夢中になりすぎて飼い主の手に歯を当ててしまったとき、何度も教わっているのにトイレの場所を間違えたとき、指示が理解できず違う行動をとってしまったとき。このような場合は決して犬を叱る必要はありません。犬なりに考えてとった行動が間違いだったからと叱られてしまっては、次から萎縮して行動を起こさなくなってしまうかもしれません。犬にもプライドがあり、むやみに叱られることで自信をなくしたり飼い主を信用しなくなることもあります。犬は自分の存在や頑張りを“認めて”くれる人が大好きです。故意ではない失敗に対しては、叱ることなくもう一度わかいりやすく指示を出したり、正しい行動に誘導してあげるだけでOKです。

<上級>冷静さと一貫性を持って犬に接する

首をかしげるノーフォーク

これは簡単なようでとてもとてもむずかしいことですが、犬のしつけにおいて「一貫性」というものは非常に重要だと考えられています。特に経験値の少ない子犬やしつけを始めたばかりの犬の場合は臨機応変ということを理解できないため、その時々で言われることが違ったり、ほめられることが違ったりするととても混乱してしまいます。特に注意したいのが、家族の中でそれぞれしつけの仕方が違うという問題。飼い主さんが帰宅したとき、お父さんに飛びつくとたくさんなでてもらえるのにお母さんに飛びつくとすごく怒られるなど、人または時と場合によってしつけの“正解”が異なるというのは犬を困惑させ、飼い主への信頼を失わせるものになります。

また、犬は冷静で落ち着いた態度を保つことのできる人に絶大な信頼をおきます。犬のリーダー論に関しては色々な議論がされていますが、犬が安心して身を任せることができるような頼れる存在を欲していることは確かでしょう。犬が恐怖を感じたときやパニックになったとき、飼い主さんも一緒に慌ててしまうと犬はさらに不安になります。常に平常心を心がけて明るく大らかにそして芯の部分は冷静さを持って犬に接することができるようになると、素晴らしい信頼関係を築くことができるはずです。

犬に信頼される飼い方まとめ

女性に寄りかかる白い犬

たっぷりの愛情表現をし、犬の気持ちを尊重して失敗を叱ることなく、冷静で一貫性のある態度で正しい行動へ導く。これは犬からの信頼を得て素晴らしい関係性を築くためにぜひ心がけて欲しいことです。しかしながらこれらは簡単なことではなく、上手く愛情が伝えられなかったり飼い主さん自身迷いながらしつけをしたり、時には感情的に怒ってしまったりすることもあるでしょう。それでも犬に信頼される飼い主とはどんな飼い主かということを知っておくことで、犬と一緒に成長していくことができると思いますのでぜひ心に留めておいてくださいね。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 男性 宇野直人

    自分のとっては全てが基本中の基本でした。ただひとつだけ行っていないのがあります。オーバーに誉めることです。大袈裟にしなくとも撫でるだけで十分効果はあります。しかし上下関係のある上でないと誉めても効果はありません。
    躾うんぬん以前に上下関築く必要があるでしょう
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