犬をリラックスさせよう!
犬は感受性豊かで様々な感情を持った生き物です。
それゆえに受けるストレスも多く、人間がなんとも思っていないことでも犬にとってはストレスになっていることが多々あります。
例えばテレビの音や子供の声、カミナリの音、人の出入りなどストレス源は様々です。
ストレスを感じたとき、犬は身体をかいたり、あくびをしたり、脚を舐め続けたりしてサインを出します。そのサインを見逃し、そのままストレスに晒し続けると健康を害することも……。
犬の健康を守るためにもストレスサインに気づいて、対処することは大切なことです。
ストレスの元となっているものを取り除くのはもちろんのこと、愛犬がリラックスできるようにしてあげることも対策のひとつです。
日常的にリラックスできる時間があれば、その分ストレスがたまりにくくなるでしょう。
犬がリラックスできるかどうかは飼い主さんや環境にも左右されるので、どういった場合にリラックスできるのかを知っておくことが大切です。
ではどうやったら愛犬をリラックスさせられるのか、その方法を見ていきましょう。
リラックスさせる3つの方法
マッサージ
人間もリラックスするマッサージは犬にも効果があります。
マッサージをする時間は5分~15分程度で、毎日少しずつ継続することが大切です。犬用のクッションや安心できる毛布などがあれば準備しておきましょう。
まずはマッサージをはじめると声をかけてください。いきなり触られるとびっくりするので、毎回声をかけることで「マッサージがはじまる」というのを理解してもらいます。
次に姿勢ですが、どの姿勢が正しいというものはありません。犬がつらそうでなければ姿勢はそこまで気にしなくても大丈夫です。
ただ短頭種の場合、お腹を上にした状態でいると息がしにくくなるためあまり長時間同じ姿勢ではいないようにしましょう。
一般的に楽だとされているのは小型犬の場合であればふせをした状態で飼い主さんがお尻の側に座るやり方で、中型犬や大型犬の場合は真横に並ぶやり方です。
マッサージは最初は軽く触れたり撫でたりするところからはじめます。犬が嫌がらない範囲で全体的に撫でてあげてください。尻尾や口元などは嫌がる犬が多いので無理に触ったりはしないようにしましょう。
そして軽く押したりもんだりしてみましょう。強くやらず、気持ち分だけ押すぐらいがちょうど良いです。
気持ちが良いときにはお腹を見せたり、ウトウトしたりします。
触られると好きな場所や押されたら気持ちい場所なども少しずつ見つけていくと良いですね。
音楽をかける
犬にヒーリングミュージックを聞かせるとリラックスすると言われています。
飼い主さんが好きな曲を一緒に聞くのもいいですし、犬がリラックスできる音楽や音を集めたCDも販売されているのでその中から犬が気に入りそうなものを流してみるのもいいでしょう。
注意として、犬は人間よりも優れた聴覚を持っているので、音量が大きいと逆にストレスになってしまいます。
また特定の音が嫌いな犬もいるので、愛犬の様子を見て音量や音楽の種類を変えてみましょう。
どの音楽や音も気に入らない場合は音に対して敏感である可能性があるので、音楽でのリラックスはやめて別の方法をとってみてください。無理に聞かせるとストレスの原因になってしまいます。
空間を作る
まずは犬がリラックスできる空間を作ってあげましょう。
犬の祖先は地面に穴をほって、そこを巣穴として住んでいたと言われています。
そのため現代の犬たちも穴ぐらのように暗くて狭い静かな場所で心が落ち着く傾向があるようです。
家の中では穴はほれないので、穴に似た環境を作ってあげましょう。
騒音がなく暑すぎず寒すぎない環境で、人の目が届く場所が理想的ですね。
もしそういった場所がなかったとしたら、例えば犬用のベッドを用意してその回りをケージで囲い上からタオルをかけてあげたり、家の中の静かで快適な場所を犬のために空けてあげたりしてはどうでしょう。
お気に入りの毛布やタオルなどを敷いてあげるのもいいですね。
テレビの側やドアの近くは音がうるさかったり、人の出入りがあったりと落ち着かない犬が多いので避けたほう良いでしょう。
まとめ
犬をリラックスさせる方法を3つご紹介しました。
マッサージや音楽、安心できる空間作りなど飼い主さんにできることはまだまだあります。
愛犬が普段どういったときにリラックスしているのか観察してみるとアイデアが浮かぶかもしれないですね。
もちろん飼い主さんといるときにリラックスしているなら一緒に過ごす時間を増やしてあげるのが犬にとっては一番嬉しいかもしれません。お気に入りのタオルや毛布も一緒に置いてあげるとリラックスしやすくなるでしょう。
マッサージまでいかなくても、触ったり撫でたりするだけでも犬は喜びます。
触られるのに慣れてくるとリラックスしやすくなるので、触れ合う機会を増やしていきましょう。