見た目の老化サインはいつから現れる?
7歳を過ぎる頃から、中年期やシニア期などと呼ばれるようになりますが、犬の7歳は人間の40代から50代に相当します。まだまだ元気!だけど、体の衰えやいろんな変化を感じる年齢ですよね。犬種差や個体差はあるかと思いますが、見た目の老化サインは7歳を過ぎた頃から現れ始めることが多く、本格的な高齢期を迎える10歳から12歳頃には、見た目の老化サインもハッキリとわかるようになります。では、見た目の老化サインにはどのようなものがあるのかご紹介しましょう。
見た目の老化サイン①「ヒゲが白くなる」
これは、私も実感している見た目の老化サインです。愛犬ポメラニアンのヒゲはもともと真っ黒なのですが、7歳を迎える頃に白い毛を発見しました。完全に白くなってしまったヒゲや根本のみが白くなっているヒゲがあります。今年8歳を迎える今現在は、ヒゲの半分が白くなっています。もともとヒゲが真っ白なワンちゃんであれば、気づかない変化かもしれませんね。
見た目の老化サイン②「被毛に白髪が増える」
ご近所に黒のラブラドール(11歳)が暮らしているのですが、体の被毛は黒々としているものの、お顔の被毛はほとんどが白髪になっています。飼い主さん曰く、体の被毛にも白髪が増えてきているのだそうです。犬の被毛に白髪が増えるというのは、私たち日本人と同じ見た目の老化サインですよね。とくに被毛の色が濃いワンちゃんは気づきやすい変化だと思います。
見た目の老化サイン③「被毛がパサつく」
被毛にツヤがなくなり、パサついてしまうのも、見た目の老化サインのひとつです。ブラッシングをしている際の手触りも「なんだかゴワゴワするな…」と感じることがあります。シャンプーの後にワンちゃん用のトリートメントをしてあげると、被毛にツヤや潤いを与えることができますし、被毛の印象も若々しくなり、おすすめです。
見た目の老化サイン④「被毛の量が減る」
ワンちゃんも老化によって被毛の量が減り、「薄毛になってきたな…」と感じるようになります。禿げることとは違うのですが、被毛の量が減ることによって、ボリュームがなくなってしまうのです。夏の被毛と冬の被毛ではボリュームの違いを実感されていらっしゃると思いますが、老化によって被毛の量が減ると、冬になっても夏の被毛のような印象を受けます。
また、被毛の量は減っていないものの、老化によって被毛が細くなってしまうことも、ボリュームダウンしてしまう原因かもしれません。
見た目の老化サイン⑤「被毛の伸びるスピードが遅い」
毎月のトリミング(被毛のカット)をされているワンちゃんに気づきやすい変化です。すぐに伸びてしまうので毎月のトリミングに通っている、というワンちゃんも多いですが、老化によって被毛の伸びるスピードが遅くなることがあります。そうすると、被毛のカットは毎月ではなく、2ヶ月に1回程度で済むようになるかもしれません。
また、部位によって被毛の伸びるスピードが遅くなることもあるようです。お尻の被毛だけなかなか伸びなくなった、などと聞くことがあります。
見た目の老化サイン⑥「瞳の色が白っぽくなる」
瞳の色が白っぽくなるなど、目にも老化サインが現れることがあります。白内障ではないかと心配される場合には、一度獣医さんに診てもらうと良いでしょう。
目に現れる老化サインには、「目ヤニが増える」「涙が増える」というものもあります。こまめに拭きとってあげましょう。このようなサインが目の病気の症状であることもありますので、症状が続く、または悪くなっていく場合には動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
6つの見た目の老化サインをご紹介しましたが、みなさんの愛犬に当てはまる変化はありましたでしょうか。生理的な機能が低下してしまうことによって現れる老化サインです。とくに被毛に関するものが多いですね。老化サインなのか、何かの病気の症状なのかを見極める必要があるものもありますので、心配なサインがありましたら動物病院で診てもらいましょう。
被毛の色の変化は分かりやすい老化のサインですね。毛の量がすごく増えた、または毛がとても薄くなった、一部の毛が全く生えてこない、被毛がとてもかたくなったなど、被毛の手触りや量に変化がある場合には、老化によるもの以外に内分泌疾患の可能性が心配されます。一度動物病院でチェックしてもらうと良いかもしれません。
眼は、老犬でトラブルがより多く見られやすい場所です。いわゆる「目が白くなってきた」場合には、核硬化症と呼ばれる治療の必要がない状態と治療を行った方が良い白内障とがあります。
最近は白内障の手術を行う病院も増えてきています。ベタベタとした目ヤニがたくさん出る、以前はなかったのによく涙を流している、眼をシュパシュパと痛そうにしている場合には何らかの異常があると考えられます。年齢に関係なく病院を受診して欲しい症状です。