来客や宅配便の人がチャイムを鳴らすたび、吠えてしまう犬がいますが、犬が吠えるときには理由があります。犬なりに理由があって吠えているのですが、お客さんにいつまでも吠えられると飼い主さんは困ってしまいますよね。
犬が来客に吠えないように対処するためには、犬がなぜ吠えるのか理由を理解して対処する必要があります。
犬が吠えるのは野生の本能!
犬は昔から番犬や狩りの相棒として人間と暮らしてきました。
人と一緒に狩りに出かけ、吠えて獲物を追い込んだり飼い主に獲物の居場所を吠えて教えたりしていました。そのため犬が吠えるのは本能といえるのです。
しかし、人にペットとして飼われるようになった現代は、ご近所さんなど、まわりの迷惑にならないようにしつける必要があります。
犬が吠えるのは犬なりの理由があるのです
犬は鳴くことで自分の意志や感情を伝えます。
ですから、来客に吠えることにも犬なりの理由があるのです。それは一体どんな理由なのでしょうか。
自分のテリトリーを守ろうと威嚇している
犬は縄張りを守りながら暮らしている動物なので、知らない人が自分のテリトリーに入ってこようとするのを阻止するために吠えるのです。自分のテリトリーを守ろうとして吠える場合、犬が自分のことをリーダーだと思っていると考えられます。
恐怖心から怯えて吠える
人間に余り慣れていない犬や、臆病な性格の犬、以前知らない人に怖い思いをさせられた犬は、来客に怯えて吠える場合があります。
遊んでほしくて嬉しくて吠える
人間が大好きでお客さんに遊んでほしいため、テンションが上がってしまい吠えることがあります。嬉しくて嬉しくてたまらなくて吠えてしまうケースです。
犬が来客に吠えてしまうときの対処法を知っておこう
家に来るお客さんの中には、犬が苦手な人もいるかもしれません。
来客は大人だけでなく子供の場合もあるので、その子が犬に吠えられたことで犬嫌いになってしまうかもしれません。それは犬好きな人としては避けたいところですよね。
次に犬が来客に吠えてしまうときの対処方法について詳しく解説してまいります。
自分のテリトリーを守ろうとして吠えている犬への対処法
自分の縄張りに入ってこようとする人を威嚇して吠える犬の場合、犬自身がその縄張りのリーダーだと思っていて、飼い主さんを守ろうとしていると考えられます。
この場合、犬が飼い主さんより立場が上だと勘違いしているため、来客に吠えるのをやめさせるしつけをする前に、飼い主さん自身がリーダーであることを分からせる必要があります。
そのため、基本的なしつけをしっかりしなければなりません。
愛犬が飼い主さんの「待て」「伏せ」の指示を聞くようにならなければ、様々な場面でトラブルになってしまう恐れがあります。
飼い主さんがリーダーだということを教えるためには、厳しくしつける必要はなく、犬との信頼関係を築くことが重要です。
静かにしてなければいけない場所で無駄吠えしないよう、外で他のわんちゃんに飛びつかないように、愛犬がまわりの人や犬に迷惑をかけないようにしつけます。
犬が飼い主さんがリーダーであると理解すれば、来客に吠えたときに「ダメ」「ノー」などと声をかけると吠えなくなります。
怖がって来客に吠えてしまう犬への対処法
警戒心が強くて、怖がりな犬は家族以外の人が来ることで、怖くて吠えてしまうのでお客さんは怖い人ではないと分かってもらうのが一番です。
いくつかの方法がありますが、1つ目は飼い主さんがお客さんを迎えて一緒に部屋の中に入ってくることです。
飼い主さんとお客さんが仲良く笑顔で話しているのを見たら、犬はお客さんは怖い人ではないと理解して吠えなくなります。
もう一つの方法は、お客さんから犬におやつを与えてもらう方法です。
そのときは前もってお客さんに話をしておきましょう。お客さんの手から大好きなおやつをもらえることが分かったら、お客さんが来るといいことがあると警戒心が解けていきます。
遊んでほしくて興奮して吠えている犬への対処法
お客さんが来ることで嬉しくて吠える犬もいます。
人のことが大好きなのはいいことなのですが、遊んでくれるまで吠え続けるのは問題です。
そんなときは、犬が吠えている間は無視して遊ばないようにすることです。犬と目をあわせないようにして相手をしないようにします。
吠えてうるさいからと相手をすると、吠えれば遊んでもらえると思って吠え癖が治りません。
飼い主さんが犬におすわりの指示を出し、犬が座って吠えなくなったら褒めてあげます。
そして、犬が落ち着いたら遊んであげるのです。もしも、それでも吠えるのをやめなかったら別の部屋に行き、犬を一人にしてみます。吠えるのをやめたら遊んであげてもかまいません。
これを繰り返すことで、吠えたら遊んでもらえないことを学び、おとなしくしていても遊んでもらえると理解します。
犬が来客に吠えないようにするためにはふだんからのしつけが大切
お客さんが来たときに吠える場合、外でも知らない人に吠えてしまうことがあります。
愛犬を「うるさい犬!頭にくる」と思われるよりも「おとなしくしていて偉いね。」と思ってもらえるためには、飼い主さんのしつけが重要です。
飼い主さんがしっかりしつけをする意識を持って接すれば、犬もそれに応えてくれます。
お客さんにも可愛がってもらえるように、子犬の頃から犬の気持ちを理解してトレーニングを行いましょう。
まとめ
しつけはまわりのひとへの配慮だけでなく、犬自身の安全を守るためにも大切なことです。
愛犬と快適に暮らしていくためにしつけは必要です。
お客さんにも可愛がっていただけるよう、ふだんから意識して犬と接しましょう。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
その吠え方が窓際でワンワン吠えた後、私の側に来てクーンクーンと吠え、再び窓際へ行ってワンワン!!それをダッシュで繰り返すのです。
そんな行動を私はてっきり『誰か来たよー』と教えてくれているのだと思っていました。なので、私は『ウチのお客さんじゃないね〜』とか、『あっお客さん来たね〜教えてくれてありがとう〜』なんてバカな接し方をしていました(泣)
この記事を読んで良かった!!
これからしっかりしつけのし直しだ〜(笑)