①警察に通報・情報提供する
まずはじめに言っておきますが、動物虐待は犯罪行為です。
「動物の愛護及び管理に関する法律」により、動物へのみだりな殺傷や遺棄、不適切な環境や管理下での飼育(不衛生や給水・給餌をやめるなど)は禁止されており、それぞれ罰則も定められています。
ただしその罰則は非常に軽く、ほとんど適用されないこともあるので、動物虐待が法律違反の犯罪行為であることが日本人のマインドにあまり根付いていないのも事実。
そのため、動物虐待の現場を目撃しても「こんなことで警察に連絡していいのかな?」「誰に相談すればいいんだろう…」と考えてしまう人も多いようで、動物虐待=警察への通報と結びつかないことも少なくありません。
何度も言いますが、動物虐待は法律に反する犯罪行為です。
犬に対する暴行現場を目撃したり、短い鎖でつなぎっぱなし・ガリガリにやせ細っていたりするなど、不適切な飼育をされていると疑うことのできる犬がいる場合には、警察に連絡、通報するべきなのです。
しかし、通報があったとしても、虐待現場を押さえることができなければ警察でも何もできないという場合もあります。
可能であれば虐待の現場を動画や写真などで撮影し、証拠を残しておいて警察に提供するとより効果的だと思います。
②判断に迷ったら保健所や動物愛護団体に相談
犬に対する虐待は犯罪行為であり、現場を目撃したり虐待を疑う環境にいる犬を発見したりしたときは、警察に連絡をすべきだと思います。
しかし、日本の警察は動物虐待の現場を押さえなければ逮捕や任意同行することなどができず、どうにも動けないこともあるのも事実です。
そのため、通報に関する情報を固めるために、保健所や動物愛護センターなど自治体各所と連携を取って調査を行う必要があります。
警察に連絡・通報を行うとともに、自治体の保健所や動物愛度誤センターなどにも情報提供を行っておくと、よりスムーズな対応が期待できるかもしれません。
また「警察に連絡するのはちょっと心配」と思う場合や、明確な体罰ではなく虐待に当たるか判断が難しい場合などは、近隣の動物愛護団体などに相談するのもひとつの手段です。
動物愛護団体であれば、さらなる情報集めに動いてくれたり、虐待を目撃したときの対処に関する知識や情報を持っていたり、自治体とのつながりがある場合も多いので、警察や保健所への連絡に不安を感じる場合は、そうした動物愛護団体に相談してみるのもいいでしょう。
③緊急時にはその場で止めることも必要
動物虐待の現場を目撃してしまったときは情報を集めたり、警察や保健所・動物愛護団体などへの連絡を行ったりすることが必要です。
虐待行為をしている人に対しては、逮捕など様々な権限を持つ警察や専門知識を持つ愛護団体職員などが適切な方法で接触を図り、犬を救い出す必要があるからです。
犬への虐待を行っている人に直接注意しても「これはしつけだ」「自分の犬だから関係ない」などと言われてしまうこともありますし、逆上してトラブルに発展することもあるでしょう。
そのため、できるだけ直接注意をしたり犬を勝手に救出したりする行為は、控えた方がいいと思いますが、もしも目の前で激しい暴行を受けていたり、犬に命の危険があるようであったりすれば、直接止めに入らなければならない状況もあるかもしれません。
もしもそういった状況になったときには、できるだけ一人で対応するのではなく、周囲の人と協力して多数で止めに入るようにした方がいいと思います。
何かあったときのために、数人には状況を撮影しておいてもらう・警察に連絡を入れてもらうなど役割分担をして対処できれば理想的です。
あくまで自分の身の安全を守りつつ、ベストな対応を考えるようにしましょう。
<まとめ>犬への虐待を目撃したときの対処法
最近では、犬に対する虐待行為を目撃した人がSNSなどにアップロードして世間に拡散していることもあります。
いわゆる“晒し”ですが、確かにこの行為によって警察や関係各所が動いて犬が救われた例もあるので現代ではひとつの手段とも考えられます。
ただし、ネット上で晒し行為をすることは非常に難しい問題でもあります。
一見虐待に見えていた行為の裏に思いもしない事情があったり、角度や見え方による誤解であったりする可能性があるということも忘れてはいけません。
一度ネット上に拡散された情報は歯止めが効かず、社会的制裁も厳しいものになるでしょう。
本当に動物虐待をしていた場合は別ですが、もしもそうでなかった場合などには、情報を晒した側もその責任を負うことはできないでしょう。
動物虐待に対する法律での罰則は確かに軽く、より重い刑に処されてほしいと思うこともあります。しかし、一般市民がネット上で“私刑”のような行為をするのはまた違うのではないかと思っています。
大切なのは、今ある命を救うこととこれから先同じような虐待が起こらないためには、どうすればいいのかをみんなで考えること。
これを書いている私にも、その正解はまだわかりません。
みなさんでぜひ一緒に考えて続けていきましょう。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
通勤途中にラブラドールのチョコレート色の推定5歳ぐらいの犬が外飼いされています。過去2年間家の中に入れてもらってる姿は一度も見た事がありません。夏の猛暑の炎天下でも外、真冬の雪が降る中でも外です。庭のコンクリートの上に犬小屋があるだけリードは通常の長さの鎖に繋がれたままです。雨よけも日差しもありません。ただ犬小屋があるだけ…でもその子は犬小屋が嫌いで入っているのを見た事ないです。雨が降っていてもコンクリートの上で丸くうずくまって悲しい目をしています。顔の直ぐ隣には糞。
今日、愛護動物センターにSOSの電話をしましたが犬小屋があって痩せてなければ外飼い成立してます。指導対象外ですと説明されました。どうしたらいいのか分かりません。我が家には16キロの中型犬2歳がいて飼ってあげられないのが現実です…
どうしたらいいのでしょうか、知恵をお貸しください
50代以上 女性 まぁたん