犬は穴が大好き!
犬を飼っていると穴を掘る動作をするのを見たことがあると思います。
庭で土を掘ったり、家の中でソファやカーペットを掘ったり、お気に入りのタオルを掘ってみたり……いろんなところで穴を掘ろうとします。
土がなくても穴を掘ろうとするのは面白いですね。
しかし、犬はどうして穴を掘るが好きなのでしょうか?
昔の習性
犬の祖先は穴を掘って、そこを巣穴として生活していたと言われています。
土の中はリラックスできる場所になります。
そのため休みたいときに穴を掘る動作をすることがあります。
夜寝る前に寝床で穴を掘る真似をしたりしませんか?
それは巣穴を掘って整えて寝るための動作で、昔の名残です。
本能的に安心できる穴を掘ろうとしているということですね。
暑さをしのぐため
土の中はひんやりとしていて地上よりも涼しくなっています。
とくに夏場は暑さに耐えきれず地面を掘って涼しい場所を探します。
家の中で飼っている犬の場合はクーラーがあったり、部屋の中で涼しい場所を探しますが外で飼っている犬は行動範囲が限られているため穴を掘って涼もうとします。
穴を掘ってそこで休んでいるなら、涼しい場所に連れて行ってあげるか、ジェルマットやアルミプレートで涼しい部分を作ってあげてください。
食料の貯蔵
犬の祖先はいつでもご飯が食べられる環境ではありませんでした。
狩りをして生きていたため、ご飯が食べられるときもあれば食べられないときもあったのです。
そのため食べ物が余ったときは食べ物を穴に埋めて貯蔵する習性がありました。
お気に入りのおもちゃを穴を掘って隠そうとしたり、タオルを上からかぶせたりするのはこういった理由もあるのです。
ストレス解消・暇つぶし
例えば外で飼われている犬の場合、大抵は鎖やリードで繋がれているかと思います。もし繋がれていなくても庭という限られたスペースでしか移動できないでしょう。
そういう場合に限られたスペースの中でできるストレス解消の中に穴掘りがあります。
暇つぶしやストレス解消に穴掘りをしているのではないかと考えられています。
注目してほしい
習性とは別で、穴を掘ったときに飼い主さんがなんらかの反応を見せると「穴を掘るとかまってもらえる」と勘違いして習慣化してしまう犬もいます。
大きな声で叱ったり、すぐにとんできたり、褒めたりすると誤解しやすいようです。
穴を掘るのはストレスがたまっていたり運動不足の場合も少なくないので、穴掘りをやめさせたいのであれば適度な運動をとらせるようにしましょう。
運動の他にも遊びやマッサージなどで犬とのコミュニケーションを取る時間を一日の中で少しでもいいのでとってあげてください。
犬が穴に鼻を突っ込む理由
狭い場所が好き
犬は暗くて狭い場所が好きです。そのため思わず鼻を突っ込んでしまうのです。
鼻を突っ込むだけで落ち着く犬もいるようで、そのままふせの状態で眠ってしまうこともあります。
狭いだけではなく暗いとさらに落ち着くようです。
ただ狭いところに無理やり鼻を突っ込む犬も稀にいるので、抜けなくならないように気をつけてください。
情報収集・好奇心
穴の中がどうなっているのか気になるときには、最初は前足を入れたり突っついたりしますが危険がないとわかると鼻を突っ込みます。
犬の場合、視覚よりも嗅覚のほうが発達しているので鼻を突っ込んだほうが情報を得やすいのです。
しかし単なる好奇心で鼻を突っ込む犬もいます。若い犬や子犬に多いでしょう。
危険な場所に鼻を突っ込まないように隙間は塞いでおくようにしましょう。
飼い主さんが喜ぶのが嬉しい
飼い主さんの指で作った穴に犬が鼻を突っ込んだりしたときに喜んだり、褒めたりしたことはありませんか?
飼い主さんが喜ぶと犬も大喜びです。何回か繰り返すと「こういうことをしたら喜んでくれる」と学習して鼻を突っ込むようになります。
SNSではそういった「飼い主さんの指で作った穴に鼻を突っ込む犬」の動画がたくさんあるので探してみてはいかがでしょうか。
鼻をくっつけてくるときは?
飼い主さんに鼻をくっつけてくるときは、かまって欲しいアピールだったり餌やおやつの催促、強めに押してくるときはどいてほしいという意思表示であったりします。
犬の要求を聞いてしまうと飼い主さんと犬との上下関係が逆転してしまうので、要求をのまず無視をしてください。
鼻をくっつけなくなったら褒めてあげるようにしてください。
犬は賢いのでだんだんわかってきて、やめるようになります。
まとめ
犬が穴に鼻を突っ込むのは習性であり本能によるところが大きいようです。
しかし、その他にも狭い穴に鼻を突っ込むことで安心したり、飼い主さんがかまってくれるので穴に鼻を突っ込んだりと理由は色々あります。
間違って穴にはまってしまい、抜けなくなる……なんてことも稀にあるので気をつけてください。
犬の様子を見て、どういう理由で穴に鼻を突っ込んでいるのか想像してみるのも楽しいですね。