犬が公園の遊具を使うのはOK?
犬にすべり台をすべらせたり、イス型のブランコに乗せたり、公園にある遊具を犬に使わせて遊んでいる人がいるようですが、犬が公園の遊具を使うことに問題はないのでしょうか?
この問題について、法律や条例で定められているわけではないので絶対的な答えはありませんが、マナーやモラルの点から考えるとNGだと思います。
犬が公園の遊具を使うことによる主な心配として、事故や衛生面の問題が考えられますが、それ以外にも子供と接触して怪我をさせてしまったり、犬が怖い子供が公園で遊べなくなってしまったりすることもあるため、ご近所トラブルの要因になってしまうこともあるので十分注意しましょう。
犬は遊具NGの理由①事故の可能性
犬が公園の遊具を使うことはよくないと考えられる理由のひとつ目として、犬自身が怪我をしてしまったり、公園にいる子供に怪我をさせてしまったりと、事故の危険性が挙げられます。
そもそも公園の遊具というのは、人間の子供が使うために設計・製造・設置されているものです。
さらに安全面を考慮して、遊具の難易度に合わせて子供の対象年齢なども定められています。
つまり、犬が使うことを考えてつくられたものではないということ。
そのため、犬が階段を昇るときに足を踏み外してしまったり、高い場所から落ちてしまったり、尻尾や耳が遊具の隙間に挟まってしまったり、様々な事故・怪我の危険性があるということを忘れないようにしましょう。
また、公園に子供がいるのであれば、いつ遊具を使おうとするかわかりません。
「順番」「遊具の使い方」など、遊びのルールを知らない犬が、はしゃいで子供に接触して怪我をさせてしまうこともあるかもしれません。
犬は遊具NGの理由②衛生面の心配
犬が公園の遊具を使うことで、問題視されるのが衛生面です。
飼い主にとって愛犬がとても愛おしい存在だと思いますが、犬はあくまで動物です。
毎日お風呂に入って着替えをする人間と違って、その体にはどうしても汚れやにおいがついてしまいますし、散歩で泥汚れや虫がついてしまっている可能性も。
また、犬が座った場所はお尻が直接ついた場所として、汚いと感じる人も少なくありません。
特に公園の遊具で遊ぶような小さな子供を持つ親は、そうした犬の不衛生さが気になるという人も多いでしょう。
また、遊具で遊んでいる最中に遊具やその周辺にマーキングをしてしまう犬もいるようですが、それは絶対に控えるべきことだと思います。
また、公園で遊ぶ子供の中には、犬に対するアレルギーを持つ子もいるでしょう。
たとえ同時に遊具を使っていないとしても、遊具に犬の毛が残っていてそれが原因でアレルギー反応が出るという可能性もあります。
<まとめ>犬が公園の遊具を使うことについて
犬が公園の遊具を使うことについて、絶対的な決まりはありませんが、基本的にはNGだと思っておいた方がいいと思います。
中には公園や自治体が「犬は遊具使用禁止」として看板を立てているところもあるようですので、その場合は絶対に守るようにしましょう。
遊具で遊んでいる愛犬の姿がかわいらしく感じられることもあるかもしれませんが、大切な愛犬を事故や怪我から守るため、そして子供を含む公園の利用者に迷惑をかけてしまわないように、公園でのマナーやルールは守り、モラルを持った行動を心掛けるようにしましょう。