犬にとっての散歩とは?
運動不足の解消
犬にとっての散歩とはまず運動不足の解消をするためだと言えます。
人間もウォーキングやランニングをして運動不足を解消します。それと同じですね。
犬にとっても運動不足は改善しなければならないことで、毎日散歩をすることで適度な運動を行っている状態になります。
犬の祖先だと言われている狼は一日に50km移動していたと言われています。
家庭で飼っている犬はそこまで運動をする必要はありませんが、運動が必要であることには変わりありません。
小型犬でも散歩は必須で、肥満の防止や筋肉の維持などの役割があります。
ただし無理して行うものではなく、犬の調子をみて散歩の時間を調整したり散歩のルートを変えたりして適度な運動になるようにしましょう。
ストレス発散
適度な運動は犬のストレス発散になります。
思いっきり走ったりボールを追いかけたりするのもいいですが、毎日の散歩でストレスを溜めないようにすることも重要です。
また外からの刺激を受けることは犬の精神にも良い影響を与えます。
臆病な犬や神経質な犬の場合は散歩を嫌がる場合もあるので、そういうときは無理をせず例えば自宅の窓際で外の風を感じさせたりするだけでも良いでしょう。
ずっと家の中にいるのは良くないのでなにか外に出したり、外の空気を感じられるタイミングを作ってあげてください。
飼い主さんとのコミュニケーション
散歩には飼い主さんとのコミュニケーションの手段という面もあります。
散歩をすると犬は嬉しくてたまらなくなります。
とても良い気分になるので、そういったときにアイコンタクトや声掛けなどを行うとスムーズにコミュニケーションがとれることが多く、犬にとても良い影響を与えます。
また散歩で他の動物を見たり、外の音を聞いたりするのも良いでしょう。
飼い主さんと足並みを合わせたり、同じ道を歩いたりすることで絆が深まっていくでしょう。
3つの散歩アピール
リードのそばでウロウロする
犬が見てわかる場所にリードを置いておくと、リードのそばまで行ってウロウロとしたりします。
リードだけではなく、散歩用のカバンなどが置いてあっても同じことをします。
犬にとって散歩に結びつくアイテムがある場所でウロウロしているなら、散歩のアピールだと思ってください。
ただウロウロするだけなら良いのですが、リードやかばんを引っ張ったりするようであればしつけが必要です。
そういった行動をしても散歩に行かない、ということを覚えてもらうために犬を無視して散歩をやめておきましょう。
これを繰り返すと犬も少しずつ学習するので、引っ張ったりしなくなります。
ドアを見つめる
いつも散歩のときに通るドアをじっと見つめたり、チラチラと見たりすることはありませんか?
これも散歩をしたいアピールのひとつです。
どのドアが開くのか、どういう風に開くのかを理解しているとそこで待機して散歩に行くのを待っていたりします。
外に誘導する
飼い主さんを見てついてきてほしそうにします。
そしてついていくと、それを確認して次の場所へと向かいます。
これを繰り返して最後には玄関まで誘導してくるのです。
犬は飼い主さんがちゃんとついてきているのかまで確認します。少し進んでは飼い主さんのほうを見るようであれば、ついてきてほしいという合図です。
過度なアピールには注意!
アピールが度をすぎる場合は注意が必要です。
例えば散歩を要求して吠え続けたり、ものを壊したり、飼い主さんに噛み付いたりうなったりする場合はどうにかしないといけない状態です。
おそらく飼い主さんが犬の要求に応えすぎてしまっていて、犬が自分が飼い主さんよりも上の立場だと勘違いしているのでしょう。
自分が上だと思ったら飼い主さんに対して頻繁に要求をするようになります。
散歩だけではなくご飯やおやつ、遊びなどいろいろなことを要求してくるでしょう。
犬が主導権を握ってしまうのは良くありません。
散歩でも遊びでも必ず飼い主さんが主導権を握るようにしましょう。
アピールに毎回応えるのではなく、無視をしたり、散歩の準備をやめたりしてください。
まとめ
散歩アピールは見ていて可愛いですよね。
ちょっとしたものであれば構わないのですが、アピールがひどくなると問題行動を起こしてしまうこともあります。
そして犬の要求に応えてばかりいると上下関係が逆転し、問題行動がさらにエスカレートするようになります。
散歩アピールをしても少ししたら諦めたり、とくになにもアクションがなければ問題ないと思います。
飼い主さんの行動が犬との上下関係を決めることが多いので、どの程度のアピールなのかを理解しておくと良いでしょう。
過剰なアピールに困っている場合はドッグトレーナーさんに相談してみてください。
場合によっては飼い主さんもトレーニングが必要なこともあるので、犬がどういう状態で何が必要かを教えてもらいましょう。