要求吠えとは?
要求吠えとは散歩や遊び、ご飯など飼い主さんになにかをしてほしいときに、飼い主さんに向かって吠えることを言います。
人間で言えば小さな子供が泣いて駄々をこねて、要求を通そうとするものと同じです。
要求に従えば一時的に吠えなくなりますが、それを繰り返すと「吠えれば要求が通る」と覚えてしまい要求吠えがエスカレートします。
あまり相手にされていない犬が要求吠えをすると思いがちですが、飼い主さんに可愛がられていて、愛情をたくさん注がれている犬でも要求吠えをします。
要求吠えをする4つのタイミング
ご飯やおやつがほしい
ご飯やおやつがほしいとこき飼い主さんに吠えてアピールすることがあります。
うるさいからと言って与えてしまうと、犬は吠えればご飯がもらえるとおぼえてしまいます。
吠えながらご飯やおやつがある場所をみたり、お皿のそばに行ったりする場合は要求吠えで間違いないでしょう。
吠えるのをやめるまであげないようにしてください。
ずっとご飯の準備をするのではなく、用意だけして違うことをしたりして犬を無視しましょう。
ケージやハウスから出たい
ケージやハウスが嫌いな犬はそこから出たくて要求吠えをすることが多く、やめさせるのはなかなか難しいです。
本来ならケージやハウスは安心してリラックスできる場所なのですが、逆に嫌な場所だと思っているのかもしれません。
罰として入れられたり、お留守番のときに長時間入れられたりすると嫌いになりやすいでしょう。
お気に入りの毛布をいれたり、ケージやハウスの扉を常に開けておくことで犬が自分で出入りして落ち着く場所になります。
無理やり閉じ込めたりしないようにしましょう。
遊んでほしい
飼い主さんに遊んでほしくて吠える場合もあります。
そんなときに遊んでしまうと、犬が主体となってしまうのでひどい場合には上下関係が逆転してしまい、問題行動を起こすようになってきます。
遊ぶときは犬からねだられてからではなく、飼い主さんから誘うようにしてください。
吠えられても遊ばないようにしましょう。
おもちゃを持ってきて催促するのも要求吠えと似たような意味なので、その場合も遊ばないようにしてください。
散歩に行きたい
リードのそばでウロウロしたり、吠えたりするようにであれば散歩に行きたいというアピールです。
この場合も犬の要求通りに動いてしまうと次からも要求吠えを行うようになります。
犬が吠えたら散歩に行く準備をしていてもやめてください。
そうすると吠えたらダメだということを学習するでしょう。
要求吠えの対処法
興奮気味な場合
興奮している犬を強く叱っても更に興奮してしまいます。そこで実行するのは無視です。
犬の言いなりにならないということを態度で示して、吠えても無駄であることを理解させましょう。
犬が吠えたら犬に背を向け、吠えなくなるまで無視をします。
後ろを振り向いたり声をかけたりしてはいけません。徹底的に無視をするのがポイントです。
吠えるのをやめ落ち着いてから少したってから褒めてあげましょう。
タイミングが決まっている場合
決まったのタイミングで吠えてしまう犬にはわざと時間をずらすのがおすすめです。
決まったタイミングというのは、例えば朝7時にご飯、10時に散歩、などでその時間が近づくと催促して吠えてしまう犬もいます。
飼い主さんの行動を先読みして要求しているというわけです。
そのためご飯の準備をしてから30分後にあげたり、リードをとってもすぐには散歩にいかなかったり、犬に先読みされないようにランダムに生活してみましょう。
そのうち犬も要求吠えが無駄だとわかり、吠えるのをやめます。
おすわりやマテができる場合
吠えるよりもおすわりやマテをしたほうが良いことがある、と覚えてもらいましょう。
要求吠えをしたらすぐにおすわりやマテをさせ、できたら褒めてあげてください。
これを繰り返すと犬は要求吠えよりも飼い主さんの支持を聞いたほうが褒めてもらえることを学習して要求吠えをしなくなります。
おすわりやマテだけではなく、他の指示でも大丈夫です。
犬の気をそらして、無駄吠えをするよりも指示に従ったほうがいいということを覚えてもらえればOKです。
まとめ
犬の要求吠えに従ってしまうと余計に吠えるようになってしまいます。
またそれを繰り返すことで犬との上下関係が逆転し、飼い主さんに噛み付く、吠えるなどといった問題行動を起こす可能性もあります。
要求吠えには応えず、何かをする場合はまずは飼い主さんから犬を誘ったり合図を出したりするようにしましょう。
遊びや散歩などの主体を飼い主さんにすることで、犬は飼い主さんをリーダーと認めるようになります。
要求吠えは無視して、応えないようにしましょう。
あまりにもひどい場合はプロのドッグトレーナーさんに相談してもみるのもいいですね。できれば犬だけではなく飼い主さんも一緒にトレーニングを行うことで要求吠えを改善することができるでしょう。