犬が喧嘩っ早いのは性格?育て方?
散歩中に他の犬を見かけると飛び掛かっていこうとする、家の外を通る犬を見かけると吠えまくるような愛犬の様子を見て、「どうしてうちの子は喧嘩っ早いんだろう」と頭を悩ませる飼い主さんは少なくありません。
臆病な犬や陽気な犬、喧嘩っ早い犬など、犬にも様々な性格・気質の子がいると思いますが、他の犬と仲良くできない喧嘩っ早い犬には、飼い主も手を焼くことが多いと思います。
喧嘩っ早い犬というのは、元々持っている気質によるものなのか、育て方のせいなのか気になる人も多いようですが、これは一概にどちらとも言えません。
しかし、元々持っている気質というのはやはり大きな要素となっており、そうした気質が全くない犬の場合は、育て方だけで喧嘩っ早くなるということはあまりないようです。
ただし、喧嘩っ早い気質を持っていたとしても環境や育て方によっては、その気質が出ないということもあります。
逆にそうした気質を持っている子の場合は、育て方次第でより喧嘩っ早くなってしまう場合もあるので気をつけなければいけません。
喧嘩っ早い犬の気持ちを考えてみよう
喧嘩っ早い犬と言っても、その理由や原因は様々で、単純に「喧嘩をして相手に勝ちたい」という気持ちで吠えたり威嚇をしたりしている犬は、それほど多くないと思います。
喧嘩っ早さを改善するためやその気質を出さないようにするためには、まずその犬が喧嘩をしかける本当の理由を知る必要があります。
一見、他の犬に喧嘩を売っているだけに見えても、自分に自信がなく気が弱いせいで予防線を張るために先制攻撃をしている場合もありますし、実は年下の犬の無礼を指導する“教育係”を買って出ているだけの場合もあります。
他の犬に吠えたり威嚇したりする本当の気持ちを知るためには、まず愛犬のことをじっくりと観察することが大切です。
どんな犬に・どんな場所で・どんな状況で喧嘩をしかけることが多いかということや、反対に喧嘩をしかけない相手はどんなタイプの犬かなどを知ることで、喧嘩をする愛犬の気持ちや理由が少しずつ見えてくると思います。
喧嘩っ早い犬のトレーニングをするために
上で説明したように、喧嘩っ早い犬の改善トレーニングをするためにはまず「なぜ喧嘩するのか」という愛犬の気持ちや理由を知ることが大切です。
その理由によって、どのような接し方・トレーニングが必要なのかが異なるからです。
気が弱いせいで先制攻撃をしかける場合は、喧嘩を叱ることよりも犬に自信を持たせてあげることが大切です。
教育係を買って出ている場合は、途中で飼い主が間に入ったり力加減を教えたりすることが必要。とにかく気が強く、単純に喧嘩っ早い場合は、飼い主が心身ともにコントロールできるようにオビディエンストレーニングを徹底しなければなりません。
しかし、どんなタイプの犬であってもまずは飼い主の指示にきちんと従うということが大切なので、アイコンタクトやおすわり、待てなど、基本的なトレーニングからスタートする必要があります。
そうしたことができれば、喧嘩をしかけそうになってもストップをかけたり、気持ちを落ち着かせたりすることができるので、基礎トレーニングをしっかり行うだけで随分変わると思います。
<まとめ>喧嘩っ早い犬のトレーニングについて
喧嘩っ早い犬に頭を悩ませる飼い主さんには、まずなぜ愛犬が喧嘩をしかけようとしているのか、観察と分析を行ってほしいと思います。
愛犬の気持ちを知らずに、ただただ「こら!」「だめ!」と叱っても、犬には伝わらないと思いますし、飼い主が自分のことを理解していないと思ってしまう場合もあると思います。
喧嘩になりそうな場面をできるだけ避けながら、基礎トレーニングを繰り返して、どんな場面でも飼い主さんがコントロールすることができるようにすることが大切です。
散歩中も落ち着いて指示に従いながら過ごすことができるようになれば、他の犬との挨拶の仕方や上手な距離の取り方を教えていくこともできるので、まずは飼い主さんと犬のコミュニケーションを増やして、意思疎通を図れるようにしていきましょう。