犬と赤ちゃんの生活。不安をなくす対策を!
飼い主さんの妊娠が発覚したとき、親族に「犬と赤ちゃんが一緒に暮らすのは難しいから、犬は里子に出しなさい」と言われた経験がある人は少なくないのではないでしょうか。私自身、5匹のわんこと生活している最中に妊娠が発覚し、親族中に散々「犬を手放せ」と言われました。
正直、悪阻で気持ちが参っており、お腹が大きくなるにつれて体のあちこちが痛い中、大切な家族を手放せだなんて!と言われるたびにイライラしたものでした。ですが犬と赤ちゃんが一緒に暮らすなんて、本当にうまくやっていけるかなという不安がなかったわけではありません。
そこで、不安払しょくのために私が行った3つの準備を紹介いたします。
1.最低限のしつけを再度確認
わんこにも得意不得意は当然のことながらあります。何かをかじりたい子、トイレシートで遊びたい子、トイレはできるのにマーキングしたい子。「片づければいいか」で済ませていたことも、犬と赤ちゃんが一緒に暮らすことを考えると、今のうちにいたずらや苦手なことを克服しておくことが必要です。
そのため、駄目なことは「ノー!」と初歩的なしつけから始めました。また、どうしてもやってしまう雄犬のマーキング行為に対しては、マナーベルトを着用することで解決して、お掃除の手間が省けるようにしました。
また私は多頭飼いをしているため、散歩のマナーもかなり大切だと予想。赤ちゃんを抱っこして2~3匹ずつ散歩に行くとなると、足元が見えなくなるうえに突然の引っ張り行為があったりして危険だからです。必ず右手でリードをまとめて持ち、私の真ん前を歩かないようにしつけ、突然引っ張らないように短めにリードを持つことでお行儀よく歩けるようになりました。
そうこうしているうちに、犬との信頼関係がさらに深まったという「おまけ」もついてきました。自由に楽しむ姿はもちろんかわいいですが、犬たちときっちり向き合ったことでお互いが喜ぶ方法をさらに得られたのだと思っています。
2.清潔感を保てる部屋作り
独身時代、友達が子供連れで遊びに来た時、子供がわんこを触ろうとしたら「汚いからだめ」と言われてしまったことがあります。今では、なんでも触ったり舐めたりする年頃だから止めたのだろうと思うようにしていますが、当時はかなり傷つきました。
おそらく、「妊娠したら犬を手放せ」の言葉には、赤ちゃんにとって清潔ではないと言いたい人も多いのかなと感じています。私からすれば、満員電車や人の多いスーパーに出かけた人間が持ち帰る菌の方が汚い…のですが、犬が汚いと感じられるのは家族をけなされているようで悲しいです。
そこで犬と赤ちゃんが一緒に暮らす日がくる前に、トリミングやシャンプー・ブラッシングを頻繁に行うのはもちろん、大きな消臭剤と空気清浄器を設置。部屋に置く家具の数を最低限に減らし毎日床の雑巾+掃除機がけを徹底するなど、こまめな清掃を心掛けるように自分をしつけました。(今ではご近所さんからキレイ好きさんと呼ばれています!笑)
そしてポンプ式の消毒液をすぐ使えるところに何個か設置しました。もちろんノミダニ対策も忘れないようにしています。
3.何があっても守るという強い気持ち作り
上記でできることを書きましたが、やはり、わんこを飼う日に誓った「一生大切にする」という気持ちを改めてしっかり持ち、その気持ちを表現し続けることが大切です。
同じ人間同士でも伝わりにくい気持ちを、わんこにわかりやすく表現することで、犬と赤ちゃんが一緒に暮らすようになってからも、赤ちゃんをかまっている時間をきっちりと待ってくれるようになります。そして、赤ちゃんを一緒にかわいがってくれます。
大切なのは楽しむこと。楽しいから続けられる、わんこも赤ちゃんも大好きだからできちゃう、そんな心も準備しておきましょう。
まとめ
現在出産から5ヵ月が経ちましたが、犬と赤ちゃんが一緒に暮らす生活にも慣れ、とても楽しい毎日を過ごしています。
産後10日間だけは里帰り先の妹にお散歩に行ってもらいましたが、それ以降は朝晩私が行っています。赤ちゃんが2ヵ月過ぎたころからは、晩のお散歩は抱っこ紐で抱えながら出かけています。
もちろん、準備したから問題ゼロというわけではありません。日々改善です。ですが、妊娠中しっかりわんこと向き合い、自分と向き合う時間を持てたので、今後誰も欠けることなく生活していける自信が持てました。
わんこを手放すのは究極の選択です。まず、一緒に住んでいける環境を整える努力をしてみましょう。