犬の肉球に必要なケアとは?季節ごとのポイントとお手入れ方法
日本は、季節によって温度差があり、天候や気温、湿度などは、地域によってかなりの違いがあります。地域によっては、夏と冬の温暖差が何と78度を超える地域もあるそうです。
それほど寒暖差の大きな地域でなくても、日本には四季があるので、どんな地域でも必ず寒暖差はあります。
ですから、一年中同じケアではなく、季節によって肉球のケアや気を付けるべきポイントも違うことを知っておきましょう。
肉球にトラブルがあるときの仕草
犬は、「肉球が割れて足が痛い」と言葉に出して、私たち飼い主に伝えることはできません。
もし、愛犬の肉球にトラブルが起こっていたら、愛犬の様子を見ていち早く異常を察知できるように、足に何か異常があったときに、犬がどんな仕草をするのかを知っておきましょう。
- 同じ足ばかりを舐める
- 歩いているときに足を引きずる
- 頻繁に座り込む
春に必要な肉球のケア
常に清潔な状態を保つ
寒い冬から気持ちの良い気候になると、外出する機会が増えます。
外から帰った足には、砂ぼこり以外にも花粉も付着しています。
犬も人間同様、花粉症を発症することがありますので、できる限り清潔に保つように「外出から帰ったら足を拭く」ということを習慣づけましょう。
夏に必要な肉球のケア
アスファルト、砂地での火傷
アスファルトや砂地は、真夏になると表面の温度が60度以上になります。
そんな場所を歩くと火傷を負い、肉球がひび割れてしまうことがあります。
そのため、地面が熱い場所を歩いた後は、肉球が傷ついていないかをチェックしましょう。
室内での乾燥によるひび割れ
熱さに弱い愛犬のために、一日中エアコンをつけている飼い主さんは多いと思います。
エアコンをつけていると、どうしても空気が乾燥しがちになり、肉球がひび割れやすくなります。
そのため、夏であっても肉球に保湿クリームを塗りこむといいでしょう。
足の裏を濡れたままにしない
雨上がりの後、まだ地面が濡れた状態のときに歩くと、当然、足の裏が濡れます。
健康な肉球を保つには適度な潤いが必要ですが、外部からの水分が多すぎると肉球の表面がふやけてしまい、アカギレのように割れてしまう恐れがあるので、足が濡れたときは必ず、しっかりと水分を拭き取りましょう。
秋に必要なケア
足裏の毛を短く切っておく
肉球の付近に生えている毛を「パット」と言います。
肉球を手入れしやすくなるだけでなく、床を歩くときに滑りにくく、怪我を防ぐことができます。
さらに、ダニやノミが足の裏に潜んでいても、見つけやすくなるので、足の裏の毛は短く切っておきましょう。
ノミ、ダニなどがいないかをチェックする
草が多く生えている場所や、ドッグランなど他の動物と接する場所に出かけた後に、ノミやダニが愛犬の体にくっついてしまうことがあります。
ダニが肉球にダメージを与えるワケではありませんが、それ以上にノミやダニは犬の健康に非常に大きな影響を与えます。
草木の種子によって肉球が傷ついていないかを注意するとともに、肉球と肉球の間にダニが入り込んでいないかをしっかりチェックしましょう。
散歩の後は種子が肉球に刺さっていないかをチェックする
秋は、様々な雑草の種子が実になる時期です。
いわゆる「ひっつき虫」「くっつき虫」と言われる草木の種子が被毛に付着してしまうことがあります。
散歩から帰ったら、肉球に種子が刺さっていないかチェックしましょう。
冬に必要なケア
冷えと乾燥によるアカギレに注意
冬の地表の温度は非常に低くなっています。
冷たさと地面の固さによって、肉球が締まって一年で最もアカギレが発生しやすい時期と言えます。
また、暖房によって室内も乾燥し、雨が少ない冬の間は外も乾燥しがちになるので四季の内で冬の間は、よりこまめなケアが必要です。
保温
室内の湿度を適度に保ち、肉球がカサついているようであれば、保湿クリームを使って、水分と油分のバランスを整えましょう。
まとめ
犬は、よほど信頼していないと足に触られるのを嫌がります。
ふだんから肉球のケアをして足の裏を触られることに慣れていないと、もし、肉球に何かトラブルが起こったとき、しっかりとケアをすることができません。
特に何の問題がなくても、肉球付近を清潔に保つ習慣があれば、肉球のお手入れはさほど大変なことではありません。
小さな子供の手をケアするように、季節ごとに注意するポイントを押さえつつ、愛犬の肉球をケアしてあげましょう。