緊張をほぐす顎下
顎下は、ワンちゃんの緊張をほぐすツボがある場所です。顎の下は犬が自力では触れない部分なので、飼い主に撫でられると喜ぶ場所のひとつです。
しかし、顔の周りは犬にとって弱点でもあります。飼育したての犬や、他人に飼われているワンちゃんは、顔の周りに触れられると警戒を示してしまいます。したがって、慣れていない場合は無理に顎下を撫でてスキンシップを取ろうとせずに、人間に慣れてもらうように工夫していく必要があります。
例えば、以下のような手順があります。
- 手の匂いを嗅がせる
- 背中を撫でて警戒を解く
ワンちゃんが人間に慣れてきたと感じたら、顔周りを優しくマッサージし、コミュニケーションを取っていきましょう。
撫でると犬がリラックスする耳と眉
耳の付け根や眉の間は、撫でるとワンちゃんがリラックスできる場所です。
耳の付け根
耳の付け根は、緊張状態になると凝りやすい場所なので、撫でるとウットリしてくれます。耳を触れることは、ワンちゃんにとってコミュニケーションになるとともに、マッサージとしての役割も果たすので、積極的に撫でていきたい場所のひとつです。
眉の間
眉の間は撫でると愛犬がすんなり眠りに入ります。寝かしつけの際に撫でると効果的な場所です。特に愛犬がくつろいでいる際に眉間を撫でると、ワンちゃんにとって質の良い睡眠とスキンシップを取ることができます。
しかし、眉間は撫でられることに慣れていない場所でもあります。特に目は視覚を司る器官なので、犬にとっては傷つけられたくない部位。なので眉間を撫でようとしても、最初は警戒し、なかなか撫でさせてくれない可能性もあります。いきなり眉間を撫でることはできる限り避けましょう。
五感を司る器官へのスキンシップは、慣れるまでに時間が掛かるので、根気強くコミュニケーションを取ってから撫でてあげましょう。頭や首から撫で始め、徐々に眉間や耳の周りを撫でるようにすると、ワンちゃんも警戒を解いてくれます。
愛犬が甘えたいときに撫でる胸やお腹
ワンちゃんは、飼い主に甘えたいと考えるときはお腹を大胆に見せ、服従のポーズをします。愛犬が、お腹を見せる姿勢を取るときは、胸やお腹を優しく撫でてあげましょう。
胸やお腹は顔周りよりも撫でやすく、ワンちゃんもより撫でてほしいと思う場所なので、より効率的にスキンシップを行うのに最適な場所です。ワンちゃんと遊んでいる最中に、お腹を見せたら必ず撫でてあげてください。
犬は誰に対してもお腹を見せる訳ではありません。信頼できると判断した相手や、心を許している相手にしかお腹は見せません。自分からお腹を見せるまでは、無理に撫でようとしないようにしましょう。
まとめ
犬とのコミュニケーションの取り方は、人間とは異なるので難しく感じられるときがあります。しかし、特別なスキンシップ方法が分からなくても、触れ合い方の知識を身に付けていれば、ワンちゃんにとっては十分なコミュニケーションとなります。
犬が撫でて喜ぶ場所を熟知していれば、より早く愛犬との絆を深めることが可能です。加えて、信頼度も高めることができます。ふだんから積極的にワンちゃんにボディタッチを行い、良好な関係を築いていきましょう。