犬の里親になるには覚悟が必要
犬を飼うならペットショップにいる子ではなくて、里親を募集している犬を家族に迎えたい。そう思う人はいると思います。私も以前、次に犬を飼う時は保護犬を家族に迎えたいと考えていました。そして、現在一緒に生活している愛犬は里親を募集していた元保護犬となります。
里親を募集している犬を家族に迎えたいと思っている人は、「辛い過去をもつ犬を少しでも幸せにしてあげたい」そう感じている人が多いことでしょう。なかには「ペットショップにいる犬は値段が高くて飼えないから、里親を募集している犬を迎えたい」そう思っている人もいると思います。
私はペットショップにいた犬、里親募集をしていた保護犬どちらも家族に迎えた経験があり、家族に迎えるのにはどちらの犬も覚悟が必要となりましたが、正直なところ保護犬を家族に迎える時の方が覚悟がいると感じました。
「辛い過去をもつ犬を少しでも幸せにしてあげたい」そう思って、辛い過去をもつ保護犬を家族に迎えた私の経験から言わせていただきますと、思っていた以上に大変です。例えば、私の愛犬は家族に迎えた当初はいきなり怯えたり挙動不審になることがあり、愛犬が落ち着くまで1時間以上そばに寄り添ってあげることが当たり前でした。精神的に負担がかかると何日もご飯を全然食べなくなったりして、どう対処すれば良いのか悩む日々も多々ありました。家族に迎えてから7年経った今でも急になにかに怯えることがあったりします。
気軽な気持ちで保護犬を家に迎えようとしているのでしたら、止めておいた方が良いと思いますよ。しかし、何があってもキチンと最期まで面倒をみる覚悟がある!という場合は、ぜひ保護犬を家族に迎えて幸せにしてあげてください。面倒をみるのはとても大変だと思いますが、それ以上に得られるものがたくさんありますよ。もちろん、これは里親募集している犬だけにいえることだけではないといえますね。
辛い経験をもっていることが多い
里親を募集している犬は辛い過去をもっていることが多いです。もちろん、産まれた子犬を譲るために里親募集をしていたりもします。ですが、多くの場合は信頼していた元飼い主に捨てられたり、虐待されていて保護された犬など、何らかの辛い思い出をもっている場合が多いです。そういった辛い過去をもつ犬は、心身ともに傷つき人間不信になっている可能性がとても高いです。
辛い経験がトラウマになっていることも少なくありません。家族に迎えたいと思う犬を見つけたときは、少しでもその犬にどのような過去があるのかを知っておく必要があります。そして、あなたがその犬の面倒をちゃんと見れるか、キチンと考えてみる事をおススメします。
絶対に叩かないようにする
里親募集している犬の中には虐待されていた子も少なからずいます。そういった犬は顔に手を近づけるだけで目をギュッと閉じながら頭を下げて、怯えながら叩かれるのを耐えようと身構えます。叩かれていなかった犬でも、信頼していた飼い主に捨てられて人間不信になっていたり人間が怖くなっていたりします。これ以上彼らの心を傷つけないようために、また、人間に対して恐怖感を与えないために絶対に叩くのはやめましょう。
犬の気持ちを考えることが大切
犬が落ち着ける居場所をつくってあげる
保護犬を家族に迎えてあげる用意ができたら、犬が静かに独りで落ち着ける居場所をつくってあげましょう。例えば、人間不信になっている犬が知らない場所、知らない人たちといきなり生活を共にする。それって凄く過酷な環境だと思いませんか?慣れない場所で知らない人といると精神的にとても疲れますよね。
ですから、せめて少しでもゆっくりと落ち着ける場所を用意してあげましょう。なるべく薄暗くて体がピッタリ入るくらいの狭いスペースを用意してあげると落ち着きやすいと思います。実際に、私の愛犬も何かあった時はそういった狭くて薄暗い場所で落ち着こうとする事が多いですよ。
また、居場所だけでなく犬にとって安心できる環境にするためにはどうすれば良いのか。たえず犬の気持ちになって考えてみることが大切といえます。
犬のペースに合わせよう
辛い経験をもつことが多い保護犬は、その犬のペースに合わせてあげることが大切といえます。特に、犬が飼い主に慣れるまでは、無理に仲良くしようとして関わりすぎると逆効果となる場合がありますよ。ですので、早く仲良くなりたい。楽しい思い出をつくってあげたい。と思っていても、慣れるまでは焦らずに少しずつ接するように心がけましょう。犬がソッとあなたの所に来たら、そのときはあなたに甘えているのかもしれません。優しく撫でたり話しかけて愛してあげると喜ぶと思いますよ。
犬の過去を出来る限り知ることが大事
保護犬を家族に迎えてあげる時は、出来る限りその犬の過去を知ることが大事となりますよ。辛い過去を知ることで、犬への接し方や避けるべきことが分かります。保護犬の面倒を見てくれている里親さんは犬の過去はもちろんのこと、世話をしているときに気づいた癖や行動、食欲や何に対して怯えやすいか等を沢山知っていたりしますよ。また、たくさん傷ついた犬を保護している里親さんは犬についてとても詳しかったりするので、保護犬のことで悩んでいることがあれば気軽に相談することをおススメします。きっと、力になってくださることと思いますよ。
まとめ
正直いうと、里親募集している犬を飼うのはとても大変です。辛い経験をもつ犬は、一般的に知られている犬の育て方が通用しないことが多くあります。初めは凄く世話もかかってしまいますし、飼い主の思い通りにならないことも沢山あったりしますよ。しかし、犬が心を開いてくれたときは、それまで大変だったことが一気に吹っ飛んで、この子を家族に迎えて良かった!と感じられることでしょう。
ユーザーのコメント
30代 女性 すまいる
先住犬が居りましたので一瞬、迷いましたが、連れ帰りました。
当時は、真冬にも関わらず全身の毛を刈り上げられていて、ブラッシングをとてもいやがりました。
スリッカー見るだけでとんで逃げるほど。
今は、ブラシ、ブラシするよーって言うと、何にも抵抗せずお利口さんです。
何故この子が置いていかれることになったのか。人懐っこく、愛想もいい子です。
長毛種は、思わ抜ける毛量で抜ける毛は少ないですが、その分もつれます!
よくわかった上で迎えてください。