犬が年を取るとできなくなること5選

犬が年を取るとできなくなること5選

犬も人間も年を取ると体や心に変化が起こりできないことも増えてきます。日常の中にあらわれる犬の老化現象を知ることで、犬の生活をサポートしやすくより快適な生活を送らせてあげることができるでしょう。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬の老化①呼ばれていることに気がつかない

立ち耳犬の後ろ姿

老化現象の一つとして人間と同様に耳が遠くなるという変化が起こることがあります。名前を呼んでも振り向かなくなったり、できていたはずの呼び戻しができなくなったり…。そうした変化を「また無視している!!」と怒る飼い主さんもいますが、もしかしたら聴覚が衰えて聞こえにくくなっていることが原因かもしれません。特に顔を見合わせていない状態で呼んだときの反応が悪くなった場合などはその可能性が高いと思います。

「もしかしたら聞こえていないのかも?」と思ったら、聞こえていない分を視覚や嗅覚、触覚による情報で補ってあげましょう。「お散歩行くよ」が聞こえていないようなら、リードを見せてあげる、リードをつけて肩をポンポンとたたいてあげるなどです。

犬の老化②階段が昇れなくなる

階段で伏せる犬

犬が年を取ると足や腰などの関節のトラブルが多くなります。もともと関節の病気を持っている場合にそれが悪化することもありますし、年を取って初めて発症することもあります。関節に異常は痛みを伴いますし、年を取るとまた筋力も低下するため、階段やちょっとした段差を避けるようになったり、一度止まって躊躇するような様子を見せることもあるでしょう。それまでソファやベッドに乗ってくつろいでいた犬も年を取ることでそれらに昇れなくなるということも多く見られる変化です。こうした場合は無理をさせず段差のない場所を通るようにしたり、段差の小さい階段やスロープを用意するなど安全で快適な生活が送れるようなサポートをしてあげるようにすることが大切です。

犬の性格によっては初めて見るスロープやステップを怖がり、それらを使おうとしない場合もありますので、犬が年老いていつものぼっている場所にのぼれなくなる前から使えるようにしておくと良いでしょう。

犬の老化③トイレの失敗が増える

トイレを失敗した犬

トイレの場所は分かっているはずなのに年を取ったら失敗が増えたという犬は少なくありません。人間と同様に犬も年を取ると膀胱の機能をうまくコントロールできなくなってトイレ以外の場所でしてしまったり、トイレに時間がかかるようになったりします。排泄に関するトラブルが増えても失敗を叱ることはせず、失敗しにくい環境を整えてパピーの頃のように再トレーニングするつもりでじっくり関わるようにしましょう。今まで出来ていたのだからトイレでするのが当たり前と思うのではなく、老犬で失敗するようになってもちゃんとトイレで出来た時には褒めてあげるのも良いでしょう。

また、排泄のトラブルが見られたら「年だから」と最初から諦めるのではなく、まずは健康上の問題がないか動物病院で調べてもらうようにしましょう。膀胱炎や尿結石、泌尿器の腫瘍、また水をたくさん飲むようになる病気などによってトイレ以外でおしっこをしてしまうことがあります。

犬の老化④痩せにくくなる

体重計に乗る犬の足

年を取ると犬も太りやすく、痩せにくくなります。それは筋肉量や基礎代謝が低下することが要因となっており、青年期と同様のカロリーを摂取していると太ってしまうことがあります。また、運動量も減ってしまうことから消費カロリーが減りより太りやすく痩せにくい状態に。体型や体重の変化はこまめにチェックしてその変化にあわせて食事内容なども考えていくようにしましょう。

また飼い主さんが「最近太ったな、お腹が出てるな」と思っていたら、実は大きな腫瘍でお腹が膨らんでいた、腹水が貯まっていた、ということもあるようです。人間同様に、犬も年を取ると様々な病気にかかりやすくなります。「今までと違うな」と思ったらきちんと調べてもらうようにするといいですね。

犬の老化⑤遊ばなくなる、散歩を嫌がる

日向ぼっこの柴犬

犬が年を取るとさまざまな体の変化が起こり老化現象があらわれますが、老化は体だけでなく心にも影響を及ぼします。年を取ることで動きが鈍くなり、それにあわせて意欲の低下も見られます。そのため遊ぶことが好きな犬がおもちゃで遊ばなくなったり友達の犬と会っても遊ばなくなったり、散歩に出たがらなくなったりすることがあります。意欲の低下を少しでも予防するためには日々のコミュニケーションを多くすることが大切だと考えられています。愛犬のペースにあわせてマッサージなどのスキンシップや声掛けを行うようにしましょう。

犬の生活に刺激を与えるために、頭を使う遊びもおすすめです。犬の知育玩具などもたくさん売られていますが、特別な物を使わなくても大好きな食べ物をブランケットの下に隠して探させる、などという遊びも老犬でも楽しめる遊びです。また、老犬にとって食べることは若い時以上に楽しみになっていることも多いので、1日の楽しみが増えるよう、食事の回数を増やすことも良いかもしれません。

<まとめ>犬が年を取るとできなくなること

昼寝中のゴールデンレトリバー

毎日接していると犬の老化、変化にも気がつきにくいものですが少しでも「あれ?」「おかしいな」と感じることがあればしっかりと観察し犬の状況を把握してあげるようにしましょう。犬自身は老化によってできなくなることが増えることに対して「年を取ったから仕方ない」などとは考えないでしょう。聴力や視力などが少しずつ衰えていった場合には犬はほとんどの場合うまく適応できますが、のりたいソファにのれないなど、できないことにイラ立つこともあるかもしれません。私たち飼い主は愛犬の体や心の状態をしっかりと理解して、まずは健康上の問題がないかをチェックし必要があれば治療を受けさせて、生活面でも適切な対応・対策を取ることが大切。そうすることで犬は安心して生活を送ることができると思います。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    2015年8月、チワワの女の子(おばあちゃん)が17才4ヶ月で虹の橋を渡りました。生後2ヶ月にも満たない頃、我が家の一員となりました。老化かな?と感じたのは15才頃からでした。まず耳が遠くなり、排泄を失敗するようになり、目もだんだん白くなってきました。大好きだったお散歩も仕方なく歩くと言った感じで16才くらいになると歯が抜けドライフードも食べづらくなったようで携帯のコーヒーミルで粉々にフードを潰して缶詰を混ぜて与え、更に老化が進むと抱っこしてスプーンで食べさせ水分補給はスポイトで与えました。16才後半になると足腰も弱まり歩けなくなっていました。オムツもつけ自力排泄も難しくなり、排便時はお腹を押してウンチを出しました。病院の先生は目も見えてないと仰いました。時々ベランダに出て日光浴をしながら話しかけていたのも今となれば懐かしい思い出です。その後、動物介護の勉強をして資格を取ったのもチワワのおばあちゃんのお陰です。今、ペットの介護をなさっている方、大変な時もあるかもしれません。たまには鼻歌なんか歌ってあげるとペットも自分も癒されますよ。寝たきりになったら床ずれに気をつけてあげて下さいね。オムツは人間の赤ちゃん用を使っていました。尻尾の部分に穴を開けるだけで、とても経済的です。私は仕事をしていましたので日中は留守にする事もありましたが、帰宅すると喜ぶような仕草をしていました(涙)
  • 投稿者

    50代以上 男性 M r.C huu

    うちのホルさん、ヨーキーの後七日で16歳のおじいさん。春に爺さんがなくなってから、急に衰え始めました。葬式の頃はまだ自分を探してバタバタし、階段も一歩ずつ上がれましたが、夏前から目、耳、鼻衰えて、背骨も歪んでまっすぐ歩きにくいようです。オシッコパンツは履いてもらって、あとはシート敷きまくり。ネンネもそばで。出来るだけ今まで通りを心掛けてむす。食欲旺盛?
    M r.C huuの投稿画像
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