愛犬に心地良い寝床を作ろう!
犬にとっても人間にとっても、睡眠は心身の疲れを回復させる大切な時間です。質の良い睡眠は神経のバランスを整え、免疫力を向上させるといわれています。免疫力が高まれば、病気になりにくくなり、元気な毎日を送ることができます。
それならば、愛犬がぐっすりと質の良い睡眠が取れるように、心地良い寝床を作ってあげたいですよね。そこで今回は、犬が心地良いと感じる寝床を作るポイントをご紹介していきます。
ポイント①落ち着く寝床を用意する
犬が心地良いと感じる寝床を作るためには、寝床そのものが落ち着けるものでなくてはなりません。
クレート
犬の寝床として最適といえるのは、クレートです。クレートは「窮屈でかわいそう」と思われがちですが、本来犬は狭くて薄暗い場所を好みます。その理由は、洞穴のような場所を巣として生活していた野生時代の習性が今も残っており、狭くて薄暗い空間にいると落ち着くからです。
愛犬のクレートのサイズ選びは
- 高さ:立ち上がってもギリギリ当たらない
- 幅:中で方向転換が可能
- 奥行:フセをしても若干余裕がある
を目安にするといいでしょう。クレートの底に愛犬愛用のタオルやブランケットなどを入れてあげると、より落ち着いた気分になれます。
犬用ベッド
犬の寝床にはクレートがおすすめですが、クレートに慣れることが難しく、犬用ベッドのほうが落ち着くという犬もいますね。犬用ベッドは種類豊富で、犬の好みもふかふかなベッドが好きな子、硬めのベッドが好きな子などいろいろ。そして、体格もそれぞれ違います。犬用ベッドを寝床にするのなら、愛犬の好みと体格を考慮して選びましょう。
夏は涼しいベッド、冬はあたたかいベッドと、季節によって使い分けるのもおすすめです。
ポイント②トイレから離す
犬はきれい好きな動物です。ですから、トイレの近くにある寝床を不快に感じる犬は少なくないはず。トイレと寝床が近いと、寝床のそばを汚したくないという心理から散歩の時間まで排泄を我慢したり、トイレではない場所で排泄したりする原因にもなりますので、寝床はトイレから離れた場所に設置するようにしましょう。
ポイント③清潔を保つ
前述のとおり犬はきれい好きですので、不潔な寝床は犬のストレスになります。また、皮膚病などの病気を引き起こしやすくなります。犬の寝床はこまめに掃除や洗濯をして、清潔を保ちましょう。寝床を選ぶ際に、掃除や洗濯のしやすさも考慮に入れるといいですね。
ポイント④快適な温度と湿度を保つ
暑過ぎたり寒過ぎたりする環境は犬のストレスになり、もちろん心地良くありません。寝床に限らず犬が過ごす室内は、エアコンなどで快適な温度を保ちましょう。犬が快適に過ごせる温度は、夏場は26℃前後、冬場は20℃前後といわれていますが、犬種などによって異なりますので、愛犬の様子を見て調整を。
犬が心地良く快適に過ごすためには、温度だけでなく湿度にも注意が必要です。高温多湿な状態は熱中症を引き起こし、乾燥は皮膚や呼吸器などの不調を招きます。湿度40~60%を保つことを目安に、除湿や加湿の対策を行いましょう。
同じ室内でも高さによって温度や湿度は異なるので、温度・湿度計は愛犬の高さに合わせた位置に設置するのがおすすめです。
ポイント⑤冷暖房の風が直接当たらないようにする
快適な温度と湿度を保つことは、心地良い寝床を作る上で重要なポイントになりますが、冷暖房の風が直接当たる場所に寝床を設置するのはNGです。冷え過ぎたり暑過ぎたりして、体調不良の引き金になります。
ポイント⑥ドアや窓から離す
人の行き来が多い場所や、物音や気配を感じやすい場所は落ち着かず、居心地が悪いものです。犬が落ち着けるように、寝床の設置場所はドアや窓から離しましょう。
窓辺は温度が上がりやすく、熱中症になる危険度が高いです。特に夏場は、寝床を窓の近くに置くのは避けましょう。
まとめ
栄養バランスの取れた食事と適度な運動、そして質の良い睡眠は愛犬の健康維持に欠かせません。愛犬の睡眠の質を高められるように、ぜひご紹介したポイントを押さえて、愛犬が心地良いと感じる寝床を作ってあげてくださいね。そして毎日、心地良い寝床で気持ち良さそうに眠る愛犬の姿に癒されちゃいましょう!