犬の肌を乾燥から守る保湿方法①「室内を加湿する」
室内で過ごすことの多いワンちゃんの肌は、冷房や暖房によって乾燥しがちです。
特に冬は空気も乾燥していますし、エアコンやストーブやヒーターなどの暖房器具によって、室内が乾燥しすぎてしまっている可能性もあります。
湿度計を置いておくと室内の湿度を確認することができ、便利です。
犬の肌を乾燥から守るためには、室内の湿度は50%から60%ほどに保つのがおすすめです。
どうやって部屋を加湿する?
- 加湿器を使用する
- 濡れたタオルを干しておく
私が特におすすめする加湿方法はこの2つです。
加湿器はタイマーをセットすることができるものを選び、2時間程度で電源が落ちるようにしています。
愛犬たちをお留守番させるときは、室内に濡れたタオルを干して出かけるのですが、これだけでも少しは室内を加湿することができます。電気代の節約にもなるので良いのではないでしょうか。
犬の肌を乾燥から守る保湿方法②「犬の肌に優しい素材の服を着せる」
冬は防寒対策として愛犬に服を着せる方も多いと思います。
みなさんなら、愛犬にどのような服を着せるでしょうか。
デザインがオシャレな服?とにかく暖かい服?
愛犬の肌を乾燥から守ってあげたいのであれば、天然の素材を使用した服を私はおすすめします。
例えば、化学繊維を配合していない、綿や羊毛などの天然の素材を使用した服です。
特に肌が弱い犬や皮膚病や肌トラブルを抱えている犬の場合は、十分に注意してあげてください。
天然の素材を使用した服は犬の被毛や皮膚にも優しく、肌を乾燥から守ることができるだけではなく、静電気や毛玉や肌トラブルの予防にもなると思います。
また、色々な素材の服で保湿加工をしてあるものもあります。
犬の肌を乾燥から守る保湿方法③「保湿ケアができるスキンケア用品を使う」
私たち人間がスキンケア化粧品で肌を保湿することと同じように、犬用のスキンケア用品があります。犬の肌を乾燥させないようにするには、まずは犬の肌質に合った保湿性の高いシャンプーでシャンプーをしましょう。保湿を目的としたコンディショナーもあります。乾燥してフケが出やすいとか、脂ぎってべとべとしやすいとか、犬によって肌質は大きく違います。どのシャンプーが愛犬に向いているのか、どのくらいの間隔でシャンプーしたら良いかが分からない場合には、かかりつけの獣医さんに聞いてみましょう。
シャンプーとコンディショナー以外にも次のような保湿剤で肌を保湿してあげることが出来ます。
ミストタイプの保湿剤
保湿成分を配合したミストタイプの保湿剤は、肌にシュッと吹きかけるだけで肌を乾燥から守ることができます。
香料や着色料や防腐剤などの添加物を配合していないものであれば、より肌に優しく安全性にも優れていると思います。
ローションタイプの保湿剤
少しとろみのあるローションタイプの保湿剤もあります。
手に取り、被毛をめくり、皮膚に直接つける必要があるので、長毛のワンちゃんには使用しづらいかもしれません。
しかし、肌だけではなく、被毛にも使用することができるタイプもあります。
肌と被毛のどちらにも使用することで、肌と被毛のどちらも乾燥から守ることができますし、静電気や摩擦などの外部刺激からも守ることができます。
犬の肌を乾燥から守る保湿方法④「食事を見直す」
犬の肌を乾燥から守るためには、食事から摂取することができる脂質も重要です。
脂質は摂りすぎてしまうと肥満や病気の原因になってしまいますが、不足してしまうことにも問題があります。
肌が乾燥してしまったり、被毛や肌の美しさや健康を失ってしまったりすることがあります。
必須脂肪酸を摂取しよう!
肌が乾燥しやすいワンちゃんには、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸をバランス良く配合した食事がおすすめです。
どちらも肌や被毛に潤いとツヤとハリを与えてくれる栄養素です。
皮膚炎やアレルギー性の皮膚病の改善にも役立ちますし、外部刺激から肌を守ることもできます。
まとめ
犬の肌が乾燥しているサインには次のようなものがあります。
- 皮膚をかゆがる
- 被毛をめくると細かいフケが出ている
- ブラッシングの後、ブラシについた抜け毛に細かいフケがついている
- 皮膚に赤みがある(引っ掻いた痕かも…)
犬の肌の保湿方法を4つご紹介したのですが、常に新鮮な水を飲めるようにしてあげることも肌を乾燥から守るためにもとても大切なことです。
寒い季節は犬も水を飲む量が減ってしまいますが、水分不足になってしまわないよう注意しましょう。
肌の乾燥はアレルギー性皮膚疾患を持っている犬で特に問題となります。肌が乾燥していることは肌のバリア機能を低下させることになりますので、しっかり保湿をしたいものです。ここで紹介されている方法以外にも、セラミドを配合した保湿液や脂肪酸サプリメントなどもあります。愛犬の皮膚の乾燥や痒みで困っている方は、まずはかかりつけの動物病院で相談してみて下さい。