攻撃的な性格にしてしまうNG行為1:感情的に接する
この行為をNG行為に挙げた理由として、興味深い研究結果があります。
アメリカのペンシルベニア大学、獣医学部のジェームズ・サーペル&ヴァレリー・オーファレル助教授が行った研究では、飼い主が「感情的に行動する」「ひどく興奮する」などの特性を持っていると、その愛犬も攻撃的な性格になってしまうという傾向が示されました。
愛犬は自分と似てくるなんて言いますが、研究結果でも本当だと示されました。
穏やかなワンちゃんになってほしければ、まず自分が穏やかにならなければいけないということですね。
攻撃的な性格にしてしまうNG行為2:常にうるさくしている
NG行為1でも触れましたが、愛犬の性格形成には飼い主さんの性格や、日頃の行動が大きく影響してくるわけです。
常に家の中がうるさく、人が皆バタバタと動き回っていれば、ワンちゃんも落ち着きがなく攻撃的な性格になってしまう傾向があります。
このようなことが原因の場合、人間がゆったりと動くようにしたり、愛犬が落ち着ける環境を作ったりすることで攻撃的な性格が改善されるので、一度家庭環境を見直してみるのが有効です。
攻撃的な性格にしてしまうNG行為3:暴力をふるう
しつけと称して犬に体罰を与えたり暴力をふるったりすることは、犬の攻撃性を助長してしまうことがあります。
気の弱いワンちゃんならば、恐怖心から飼い主さんに渋々従ってくれるので一見効果があるように見えますが、信頼関係は破綻しています。
気の強いワンちゃんが相手ならば、飼い主さんが暴力をふるえば、さらに反撃して攻撃的な性格は強くなるでしょう。
攻撃的な性格にしてしまうNG行為4:ストレスを溜め込ませる
ストレス発散のために、人や他の動物に対して攻撃的になったり、破壊行動をしたりする場合があります。
そのストレスの原因となるものをできるだけ取り除くことによって、攻撃性を緩和することができます。
攻撃的な性格にしてしまうNG行為5:社会性を持たせない
多くの愛犬家の方はご存じだと思いますが、子犬の時期に「社会化」をすることは性格形成においてとても重要です。
生後3か月くらいまでの時期に、いろんなものやことに触れて経験を積まなかったワンちゃんは、些細なことにも反応し、攻撃的になってしまう傾向があると言われています。
成犬になっても時間はかかりますが社会化はできますので、愛犬に社会性が足りないと感じたら、トレーニングをすることで改善されるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?犬を攻撃的な性格にしてしまう飼い主のNG行為の例として、
- 感情的に接する
- 常にうるさくしている
- 暴力をふるう
- ストレスを溜め込ませる
- 社会性を持たせない
の5つの例を挙げてきました。自分に心当たりのある行動はありましたでしょうか?
攻撃的な性格は生まれつき持った性質でもありますが、飼い主さんの接し方や行動に大きく影響されるものです。
愛犬が攻撃的で困っている方は、愛犬だけを問題視するのではなく、自分の性格や飼育環境を見直してみることも大切なのですね。