使役犬とは
ジャパンケンネルクラブ(JKC)の分類上、第2グループに分けられているのが「使役犬」です。どのようなことを行う犬かというと、名前の通り「作業・仕事」をする犬たちです。
具体的には警察犬、闘犬、番犬などですが、大きなサイズの犬は狩猟の際のお供や警護、小さな犬は害虫駆除などの仕事を行っていました。
さてこのグループに属する犬種は多岐にわたります。
JKCのHPを確認すると33犬種ほどいるようです。日本でよく見かける犬を挙げてみましょう。
- グレートデーン
- グレートピレニーズ
- マスティフ
- セントバーナード
- ドーベルマン
- 土佐犬
- ブルドッグ
- バーニーズマウンテンドッグ
- ボクサー
- レオンベルガー
- ロットワイラー
たくさんいますね。これらの犬たちは古くから人の仕事を手伝う、知能の高い犬たちです。
そのため、しっかりとしたしつけをすることで、家族にとって素晴らしい家庭犬であり、伴侶犬になります。
ではこれらの犬たちは、どんな歴史がある犬たちなのでしょうか。
いくつかの種類をピックアップしてみましょう。
グレート・デーン
グレート・デーンの原産国はデンマークと勘違いされやすいのですが、実はドイツです。
大きく強い、ドイツのマスティフという意味の「ドイッチェ・ドッゲ」と呼ばれていて、軍用犬や狩猟犬として活躍をしていました。
原産国はドイツですが、歴史は相当古く、古代エジプトやローマ時代から原種が存在していたともいわれており、そこからマスティフなどの大型犬との交配で現在の姿になったといわれています。
大きな体を持っていながらとても温厚で優しい性格をしており、軍用犬もこなす賢さから家庭でも良き伴侶となります。
しかし広い飼育スペースと相当な運動量を必要とするので、実際に飼育できる人は限られてしまいますね。
グレート・ピレニーズ
原産国はフランスとスペインで、国境のピレネー山地に生息していた大型犬です。
14世紀の書物に番犬としての記載があるようです。
古くからヒツジやヤギをオオカミなどから守る、牧羊犬と警護犬の役目を果たしてきました。
体高が80センチほどになり、体重も大きくなると60kg近くになりますが、豊かな被毛のせいかもっと大柄に見えます。
性格もふわふわな見た目よりずっと勇敢かつ警戒心が強いタイプです。
中途半端なしつけでは、他者への攻撃性が発現することもあるため、しっかりとした訓練が必要です。
レオンベルガー
レオンベルガーという犬種はご存じですか?
誕生から200年経過していない、比較的新しい犬種です。
原産国はドイツで、セントバーナードやニューファンドランド、グレピーなどの交配を繰り返すことで、黄金色から濃いベージュのきれいな被毛と黒い顔、ライオンのような立派なたてがみの犬が出来上がりました。
主に牧場での番犬として働いていたようです。
この犬種は体重50kgを超えるような大型犬です。
グレピーやニューファンなどを掛け合わせただけあって、体高も大きく肩回りの飾り毛のおかげでさらに大きく立派に見えます。指の間に水かきがついているのも特徴です。
とても賢く甘えん坊で、褒められることが大好きです。
犬種の良さを引き出すためにも、しつけや服従訓練はしっかりと行ってください。
まとめ
このほかにも使役犬の種類はたくさんいます。
大型の犬が多いので、飼育する場合は十分んなスペースと食事管理、そしてたっぷりの運動を欠かさず行ってあげてくださいね。
とても賢い子ばかりですので、きっとみんなよい家庭犬になりますよ。