「犬の下痢は冬になると増える」は本当?
愛犬が下痢をしたときに、「冬の寒さで冷えたのかな…」と思い込んでいませんか?
確かに、私たち人間は寒さでお腹が冷え、お腹を下すこともあります。
もちろんわんちゃんも寒さでお腹をくだしてしまうことは考えられます。
けれど、犬は本来寒さに強いため、冷えが原因で下痢になることは少ないようです。
それでは、愛犬の下痢の原因として考えられることは何なのでしょうか?
「ストレス」が下痢を引き起こす可能性も⁉
冬は、散歩の時間が減って運動量が減るワンちゃんも多いですよね。
我が家の愛犬も、朝のお散歩はあまりの寒さに早めに帰宅することも増えてきました。
そうすると、ふだんに比べて消費カロリーが減るため食事量も少なくなります。
そこで、心配した飼い主さんがふだん与えないようなおやつやフードを与えることによって、お腹を壊しているワンちゃんも少なくはないようです。
こうした場合は、下痢の原因として思い当たるおやつやフードを与えないようにして、食事を元通りにすれば治ります。
けれど、このように下痢の原因がはっきりするケースばかりではありませんよね。
ふだん通りの食事を与えているのにも関わらず、冬に下痢になる犬もいます。
その場合は、ストレス性の下痢である可能性もあるようです。
犬の下痢の原因の一つとして、季節に関係なくストレスもあげられます。
食べ物が原因でない場合は、愛犬のストレスになるようなことが増えていないかまず考えてみましょう。
例えば、年末年始は来客が増えますよね。
知らない人や子供の行き来が増えることは、犬にとって少なからずストレスになります。
また、ペットホテルに預けられたり、いつもと違う環境に置かれたりすることも、愛犬にとって大きなストレスとなっている恐れがあります。
しかし、ストレス性の下痢の場合は、すぐに症状が現れるわけではない場合もあります。
一旦、状況が落ち着いて緊張状態が解け、ふだん通りの生活に戻ってから症状が現れることも多いようです。
そのため飼い主さんが原因に気づきにくく、冬の冷えが原因ではないかと思い込んでしまうのです。
もちろん病気の症状としても下痢はありますので、何か原因が思い当たらない、元気がなかったり他の症状もみられるなどがあればすぐに病院を受診しましょう。
愛犬が下痢をしたときに気をつけたいこと
愛犬が下痢をしたら、まず様子をよく観察することが大事です。観察するポイントとして、
- 便の状態
- 匂い
- 回数
- 下痢以外の症状が出ていないか
を最低限チェックしましょう。
下痢のほかに嘔吐などの症状がなければ、水や食事を与えても大丈夫だと考える獣医師も多いようです。
元気もあり下痢以外の症状がなければ、一過性の可能性もあります。
しかし、他の症状を併発している場合は命に関わる恐れもあるので要注意です。
「下痢ぐらい」と思わず、動物病院で診察を受けることをおすすめします。
また、いつもと違う食べ物を与えていないか、環境の変化はなかったか、誤飲や誤食の可能性はないか…など下痢の原因として思い当たることがないか、もう一度よく考えてみてくださいね。
まとめ
「犬の下痢は冬になると増えるって本当?」についてご紹介しました。いかがでしたか?
本来寒さに強い犬は、冬の寒さによる冷えが原因で下痢をする可能性はかなり低いようです。
下痢単独の症状であれば、ストレス性の下痢症を疑ってストレスを取り除く努力をしましょう。
もし下痢だけでなく、他の症状も併発しているようなら「たかが下痢」などと思わず、動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
その際は、便の状態や回数をきちんと伝えられるようにして、獣医師から指示があった場合は、便を持ち込んで検査してもらってください。