飼い主さんが「せっかち」だと愛犬はどうなる?
“犬は飼い主に似る”なんてよく言いますが、飼い主さんの性格や行動によって、愛犬に悪い影響を与えてしまうこともあります。飼い主さんの性格がせっかちであると、愛犬にどんな影響を与えるのか、ということについて考えてみました。
①落ち着きのない犬になってしまう
慌ててしまいやすかったり、焦って行動してしまったりなど、せっかちな性格の飼い主さんもいらっしゃると思います。自分でもせっかちだなとわかっていても、冷静に判断しなければと考えていても、ついついせっかちな性格が出てしまうときってありますよね。実は、その「焦り」や「慌てる」といった飼い主さんの行動が犬にとって悪い影響を与えてしまうことがあるんです。その影響を受けて育った犬は、落ち着きのない犬になってしまう可能性があります。
②飼い主さんにつられて大興奮してしまう
たとえば、家のインターホン(チャイム)が鳴ったとき、せっかちな性格の飼い主さんはどのように行動するでしょうか。相手が宅配業者さんだったとき、「急いで出なきゃ!」「印鑑を用意してなかった!」などと慌てて行動してしまうことがあるのではないでしょうか。その慌てていそいそと行動する飼い主さんの姿につられて犬が大興奮してしまうことがあります。
③道路に飛び出してしまう
お散歩中、横断歩道を渡る場合であっても、しっかりと周りの安全を確認してから渡るべきだと思います。しかし、せっかちな飼い主さんの中には、急いで渡らなければと思い、青信号になったら急いで走って渡る、なんてこともあるのではないでしょうか。そのせっかちな飼い主さんの行動によって、犬も常に「急いで渡らなきゃ!」となってしまうかもしれません。そうすると、まだ渡ってはいけないときに道路に飛び出してしまう可能性があります。とても危険ですよね。横断歩道の信号が青であっても、横断歩道のない道路を渡る場合にも、手前で止まって安全を確認し、落ち着いて渡るようにしましょう。
④しつけが上手くいかない
せっかちな飼い主さんは、しつけもせっかちになってしまいがちです。しかし、せっかちにしつけをされても犬は戸惑ってしまうばかりです。短時間で習得することができてしまう犬もいますが、根気強くじっくりと向き合わなければ習得することができない犬もいます。しっかりとしつけをしているつもりなのに、何度も同じ失敗を繰り返してしまったり、全く言うことを聞いてくれないときは、飼い主さんのせっかちなしつけが原因かもしれません。早く覚えさせたい気持ちはわかりますが、早く覚えさせたいのであれば、焦ることなくじっくり向き合ってあげると良いと思います。
⑤手のかかる犬になってしまう
せっかちな性格の飼い主さんの俊敏な動きが犬を遊びに誘ってしまうことがあります。犬は動くものを追う習性があります。せっかちで常にいそいそと行動する飼い主さんの姿を見て、飼い主さんを追いたくなってしまったり、遊んでもらえるのではないかと勘違いしてしまうんです。掃除や洗濯や料理など、いそいそと家事をしているのに、愛犬がまとわりついて困ったことはありませんか?せっかちな飼い主さんの行動によって、いつまでも手のかかる犬になってしまっているのかもしれません。
まとめ
せっかちな飼い主さんは、せっかちな性格によっていろんな失敗をされたことがあるのではないでしょうか。もっと冷静に判断していれば…!ということもありますよね。そのせっかちな性格によって良い影響もあるかもしれませんが、ご紹介した5つのようなこともありますので、愛犬の前では落ち着いて行動するように心がけてみてくださいね。