知育玩具とは
知育玩具とは知能の発達や心を成長させる目的をもって作られたおもちゃの総称です。おもちゃで遊ぶうちに、考えることはもちろん感覚を刺激して知能の発達を促すことを期待されたおもちゃです。しかし「知育玩具」には明確にコレという定義はないため、感覚を刺激し、犬がいろいろ考えながら遊べるおもちゃはすべて知育玩具であるといえます。
つまり、ボールやタオル、ロープ一本であっても、犬たちの五感を刺激するものであればすべて知育玩具になりえるのです。
犬に知育玩具を与えるメリット
一言に知育といっても、実は人間の子どもに行ったとしても成果がでたかどうかはっきり判定することができません。犬に対しても同様で、犬におもちゃをいろいろ与えたからと言って、何か成果があったのかどうかと懐疑的に考える方もいるでしょう。
しかし、どんな動物であっても「考えること」「感じること」を行うことで退化するということは無いと思いませんか?
目の前で起こった事象に対して考えたり、学習したりすることを繰り返すことは脳を刺激します。つまり脳が活性化していくわけです。
特に「うまくいったこと」という経験は脳の活性化に有効です。好きなこと、楽しいことなどが起こると、興奮と爽快感を感じる人も多いと思います。これはドーパミンやノルアドレナリン、セロトニン、エンドルフィンなど様々なホルモンの作用です。これらのホルモンの働きにより、脳が幸福感を得たり全身の細胞が活発化したりするのです。人間も成功体験を繰り返すことでやる気をアップさせていくことができますが、犬の場合も同様に成功体験を繰り返すことで「うまくいった」ことが上記ホルモンの分泌を促し、活力がみなぎるといわれています。
また、知育玩具は成長期の子犬に役立つだけでなく、程よい脳への刺激からシニア犬の痴呆防止にも役立つ可能性があるのです。
知育玩具の種類と選び方
人間用の場合はつみきや歯固め、引っ張れるもの、音が鳴るもの、光るものなど様々な種類がある知育玩具ですが、犬用の場合は基本的には「中に入れたおやつを出すあそび」ができるおもちゃとなります。
とはいえいきなりおやつ入りのおもちゃを犬に与えても、においがするだけで何をしてよいか分からず遊ばないという結果になりかねないため、初めは犬の見ている前でおやつをおもちゃの中に入れてあげましょう。この時「マテ」のコマンドを覚えさせる方法もありますね。
犬がおもちゃの中のおやつに注目していることを確認したら「ヨシ」の合図でおもちゃに触れさせてあげましょう。かじったり、転がしたり、なめまわしたりして一生懸命おやつを取り出そうとします。どうにかおやつを出すことができたらたくさん褒めてあげましょう。
さてこの時に使うおもちゃですが、知育玩具は難易度によって形状が様々変わっていきます。初めはおやつを取り出しやすい外付けポケットタイプ、上級者(犬)には一定の向きに転がさないとおやつを取り出せないタイプなど、使い分けもできるんですね。
布製(外付ポケット型)
ぬいぐるみ型やスリッパ型のソフトトイが多く、おやつを入れるポケットが外付けのタイプです。ひっくり返したりする必要がなく、ポケットさえ探り当てればおやつを出すことができるので、比較的初心者犬に向いているおもちゃです。布製なので引っ張りっこなどにも利用でき、飼い主さんが一緒に遊べるときなどに良いでしょう。
ゴム製
「コング」の名称で有名なタイプですね。中に穴が開いていて、そこにおやつを詰めて転がすと出てくるタイプのおもちゃです。頑丈なのでかなり強く噛んでも壊れません。そのため一人遊びが好きな子や、おお留守番の時などに良いと言われています。
その他
二転がしながら紐を引っ張ったり、二つの穴を通過させなければいけなかったりなど、複数の手順を踏まないとおやつが出てこなかったりする高難易度タイプもあります。コングなどに慣れてからどうぞ。
まとめ
私たちは毎日を単調に過ごしてしまいがちですが、脳の活性化には五感を刺激していくことが大切です。犬たちと一緒に遊ぶとき、ぜひ脳を活性化させる遊びを取り入れていってくださいね。