犬の鳴き声がうるさくなる原因①「要求や不満」
わがままになればなるほど、飼い主さんへの要求が強くなり、鳴き声がうるさくなる原因になってしまうことがあります。
鳴いたり吠えたりすることで、飼い主さんの気を引こうと必死なのです。
おやつが欲しいとき、遊んでほしいとき、お散歩へ連れて行ってほしいとき、構ってほしいときなど、鳴いたり吠えたりすることで、飼い主さんがわがままを聞いてくれると思っているからです。
どんな対策をするといい?
鳴くことをやめさせるためにおやつをあげる。
吠えることをやめさせるために遊んであげる。
これを続けていると、いつまで経っても鳴き声はうるさいままです。
さらにヒートアップしてしまうこともあります。
鳴き続ければおやつをもらうことができて、吠え続ければ遊んでもらえると理解してしまっているからです。
よく、無視すると良いと聞きますよね。
それでも鳴き続けたり吠え続けたりする場合には、「ダメ!」としっかり叱り、わがままは通らないんだということを理解させましょう。
犬の鳴き声がうるさくなる原因②「不安・恐怖・寂しさ・退屈」
なかなか気づきにくいかもしれませんが、お留守番中に鳴き声がうるさくなってしまう犬がいます。ご近所さんから聞いて知ったという飼い主さんが多いようです。
“犬の鳴き声がうるさい”と苦情がきて知ったという飼い主さんも、いらっしゃるのではないでしょうか。
お留守番中に鳴き声がうるさくなってしまうのは、不安な気持ちや恐怖心からです。
飼い主さんと離れることによって、不安や恐怖を感じる犬もいます。
外から聞こえてくる声や音に敏感になり、不安や恐怖を感じる犬もいます。
飼い主さんの姿が見えず、寂しい気持ちから鳴いたり吠えたりする犬もいますし、退屈で鳴いたり吠えたりする犬もいます。
特に“寂しい”という気持ちが強くなることで、鳴き声がうるさくなってしまう場合、「分離不安症」を発症している可能性も考えられます。
鳴き声がうるさくなってしまうだけではなく、部屋のあちこちに粗相をしてしまったり、家具などを破壊してしまったり、自傷行為をしてしまうこともあります。
健康にも害を及ぼしてしまいかねません。
どんな対策をするといい?
お留守番中の犬が、安心して過ごすことができるスペースを用意してあげましょう。
ケージやベッドを用意し、中には飼い主さんのニオイが染みついたブランケットや服を入れてあげます。
そうすると、飼い主さんのニオイに安心して落ち着いて過ごすことができます。
外から聞こえてくる声や音に敏感な犬であれば、音が入ってきにくい静かな部屋にスペースを用意してあげます。
退屈で鳴いたり吠えたりする犬には、退屈をしのぐことができるだけのおもちゃを用意してあげましょう。知育玩具なら、長時間遊ぶことができておすすめです。
毎日同じおもちゃでは、犬も飽きてしまいますので、日替わりでおもちゃを用意してあげても良いのではないでしょうか。
犬の鳴き声がうるさくなる原因③「不快感や痛み」
ケガや病気などから不快感や痛みを感じ、鳴いたり吠えたりすることで知らせ、鳴き声がうるさくなってしまうことがあります。
犬はとても我慢強い動物です。
痛みを鳴いたり吠えたりすることで知らせるということは、かなりの痛みがあり、ケガや病気が進行している状態である可能性が高いです。
どんな対策をするといい?
鳴き声がうるさくなること以外にも、何か異常なことは起きていないか、犬の様子をよく観察してみましょう。
元気がなかったり、食欲がなかったり、体重が減少してしまうなどの症状がある場合には、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。
犬の鳴き声がうるさくなる原因④「認知症」
犬も長生きする時代です。高齢化が進むと、認知症を発症する犬も多くなります。
認知症を発症した犬の特徴として、“鳴き声がうるさくなる”ということをあげることができます。昼間に鳴き続けることもありますし、夜中に鳴き続けることもあります。
一定のリズムで鳴き続けることがほとんどですが、鳴き声がとても大きいことも特徴のひとつです。
どんな対策をするといい?
視力や聴力も低下し、飼い主さんの存在を確認することができず、不安で鳴き続けることもあります。
カラダを撫でてあげたり、肉球をマッサージしてあげたりし、落ち着かせてあげることで安心して眠ってくれることもあります。
認知症の症状が重度になると、夜通し鳴き続けてしまうことがあります。
獣医さんに相談し、精神安定剤や睡眠薬を処方してもらうことも可能です。
まとめ
なぜ鳴き声がうるさくなってしまうのか。犬それぞれに理由や原因があります。
その理由や原因をしっかり探り、見極め、適切に対処してあげましょう。
きっと、犬も苦しんでいるのだと思います。早めに解決してあげたいですよね。