犬の性格とは?
犬にも人間と同じように性格があり、それぞれ違った性格になっています。
同じ犬種でも活発な犬もいれば大人しかったり、臆病だったりする犬もいます。
犬の性格はどうやって決まるのでしょうか?
先天的な要因と後天的な要因
犬の性格は犬種の特性や親からの遺伝、そしてもともとの気質などによる先天的なものと、生活環境や育て方、年齢などの後天的なものとがあります。
例えばパグは大人しい犬種だと言われていますが、人や外の音に慣れていないとよく吠える犬になることがあります。また犬のもともとの気質として神経質な場合もあります。
先天的なもの、後天的なもの、どちらかひとつだけで性格が決まるのではなく、それぞれが複雑に絡み合って性格を作っているのです。
育て方で変わる
昔は大型犬はおっとりしていて、小型犬は神経質だと言われていました。
しかし最近では体の大きさではなく、育て方が深く関わっていると考えられるようになりました。
小型犬は室内で飼われることが多く、外の刺激や他の犬との交流があまりないため臆病な性格となり吠えたりすることが多くなります。
一方大型犬は室内で飼われていたとしても、毎日の運動は欠かすことができないため自然と外との関わりが出てきて穏やかな性格になりやすいと言われています。
小型犬も大型犬のようによく外に出して適度な刺激を受けることで穏やかな性格になる可能性があります。
このように育て方によって性格は大きく変わってくるのです。
飼い主さんに似る
犬の性格は飼い主さんに大きく影響されることもわかっています。
もともと明るい性格の犬でも、飼い主さんがよく怒ったりすると犬は神経質になる可能性があります。
逆に飼い主さんが穏やかな場合は犬も穏やかなになる傾向があります。
穏やかで良い犬にしたいなら犬をしつけをするだけではなく、飼い主さんも自分の行動や犬に対する態度を見直さなくてはなりません。
もし飼い主さんの態度が穏やかで、犬に対するしつけのやり方も問題ないはずなのに犬とうまくいかないのであればプロのドッグトレーナーさんや獣医さんに相談してみましょう。
控えめな性格の犬の5の愛情表現
足元でふせをする
飼い主さんのもとに走ってきて撫でてと要求する犬もいますよね。
でも控えめな性格の犬はそういった甘え方ではなく、足元でゆっくり過ごすことで愛情を表現します。
落ち着いて足元でくつろいでいるのは信頼している証拠です。飼い主さんの存在を感じて満足しているのでしょう。
そんなときには少し撫でてあげたり、声をかけてあげたりしましょう。
過剰に触ったりすると犬は嫌がってしまうので、気をつけてください。
お尻をくっつける
犬は信頼している相手にしか背中を向けません。
お尻をくっつけるということは、飼い主さんに背中を見せることになります。
飼い主さんを背中を向けても良い相手、信頼している証拠なのです。
そっと撫でてあげると良いでしょう。頭ではなく背中や肩の部分を喜ぶ犬が多いので、そのあたりを撫でてみてください。
声がした方向に耳を向ける
飼い主さんが呼んでも振り向いてくれないからといって、犬が飼い主さんを無視しているわけではありません。よく見ると耳が動いていませんか?
大きな反応をしなくてもわかってくれることを知っているためです。
また尻尾を一回大きく振るだけの犬もいます。
これも飼い主さんとの間に絆があり、無駄な動きをしなくてもわかってくれていることを犬が理解しているためです。
帰宅したときに寄ってこない
帰宅したときに犬が玄関まで迎えに来てくれたら嬉しいですよね。
でも控えめな犬はそういうことをせず、普段過ごしている場所でじっと待っていることが多いです。
あとで遊んだり、構ってもらったりすることができるとわかっているためです。
焦らずゆっくりと飼い主さんの行動を見て、タイミングを見てすっと近づいてくるでしょう。
日頃から散歩をしたり一緒に遊んだりしてコミュニケーションを取っていると信頼関係が築きやすくなります。
飼い主さんが脱いだ服や靴などを嗅ぐ
犬にとって飼い主さんの匂いは好きな匂いです。
脱いだ服や靴を嗅いで満足する犬もいます。少しの匂いでも気がつくので飼い主さんが臭いとは限りません。
ときには服の上やそばで寝てしまうこともあります。
まとめ
犬の性格は先天的なものや後天的なものがあり、それらが複雑に絡み合って決まっています。
中には控えめな犬もいて、活発な犬とは飼い主さんへの愛情表現が異なる場合があります。
足元でふせをしたり、お尻をくっつけてきたり、行動のひとつひとつの意味がわかると愛おしくなりますよね。
一見するとそっけないかもしれませんが、犬からすれば飼い主さんをとても信頼しての行動なので喜んで受け止めてあげましょう。
もちろんこれ以外にも愛犬独特の愛情表現もあると思うので、ちょっとした日頃の行動を観察してみてください。