①鼻の色が変わる
冬になると、犬の鼻の色が薄くなる、ってご存知ですか?もちろん全ての犬に起きる変化ではありませんが、冬になると鼻の色が茶色やピンクなどに変化していくことがあるんです。その変化のことを「スノーノーズ」「ウィンターノーズ」と呼んでいます。寒い季節になると色素が薄くなり、また暖かい季節になると色素が濃くなり、元の鼻の色に戻るのだそうです。とても不思議な変化なのですが、どういったメカニズムによる体の変化なのかはまだわかっていません。
②体重の増加
冬の厳しい寒さに耐えしのぐため、犬は体に脂肪を蓄えようとします。これは人間にも他の動物にも同じように起こる体の変化です。そして、人間の場合は「冬は代謝が上がるから痩せる」なんて言われることがありますが、犬にも同じことが言えます。しかし、一日のほとんどを暖房の効いた快適な環境で暮らす犬にとって、代謝を上げることで体温を上げる必要がありません。冬だからといって代謝が上がり痩せるなんてことはなくなったのです。そのため、脂肪を蓄えるばかりになってしまい、体重が増加してしまうのです。適切な食事と運動によって管理をしていれば、少しの体重の増加は問題ありません。
③被毛が分厚くなる
「あれ?ちょっと太ったかな?」と感じて体重を測ってみるけど変わっていない。でも、明らかに体が丸くなったように感じることってありませんか?冬になると丸々とした体つきになる犬がいますが、皮下脂肪が増えたわけではなく、被毛が分厚くなったからなんですよね。太ってしまったと錯覚しやすいのですが、とくにダブルコートの犬の被毛はアンダーコートがもこもこと増えます。アンダーコートには防寒の役割があり、細くてやわらかい被毛です。とってもボリューミーになる姿が可愛いですよね。
④フケが出る
冬になるとフケが出てしまう犬がいます。ブラッシングのときに気づいたり、皮膚のチェックをしているときに気づいたり、トリマーさんから言われて気づくことが多いようです。冬は暖房の効いた室内で過ごすことがほとんどだと思います。そうすると、犬の皮膚も乾燥し、フケが出てしまうことがあるんです。私たち人間は、肌が乾燥すると痒みなどからスキンケアをすると思います。しかし、犬の皮膚の乾燥やフケは飼い主さんが気づいてあげなければケアされないままです。暖房の効いた室内で過ごす時間が多い場合、皮膚の乾燥やフケのチェックを行い、加湿器や保湿剤たいなどで乾燥対策をしてあげると良いと思います。
⑤寝ている時間が増える
朝の早起きが苦手になったり、犬も冬になると寝ている時間が増えるな、と感じたことはありませんか?冬になると寝ている時間が増える理由は、日照時間が短くなるからです。私たちはアラームや時間によって寝たり起きたりすることができますが、犬には時間がわかりません。「朝6時30分には起きてお散歩に行かなきゃ!」などの概念はありません。そのため、朝は太陽の光を浴びることで目覚め、体内時計がリセットされます。冬は太陽が昇る時間が遅くなる分、寝ている時間も増えるのです。冬はお天気の悪い日も多くなり、太陽の光を浴びることができない日が続きますよね。上手く体内時計を動かすことができず、寝ている時間が増えたり、体調を崩してしまうこともあるようです。
まとめ
冬になると犬の体にもいろんな変化が起こります。愛犬にはどんな変化が起こり、その変化が良い変化なのか問題のある変化なのか、よく見極めてあげたいですね。冬は運動不足や食べ過ぎによって肥満になってしまう犬もいますので注意したいものです。