母犬が子犬の育児を放棄してしまったら
稀なことではありますが、母犬が子犬の育児を放棄してしまうことがあります。
基本的には、本能として子犬を必死で守り育てるのですが、ちょっとしたことがきっかけとなり、育児を放棄してしまう場合があります。
母犬が子犬の育児を放棄してしまった場合には、人工保育も選択肢のひとつとして考えておかなければなりません。
一体どんな理由から、母犬は子犬の育児を放棄してしまうことがあるのでしょうか。
その理由と対処法についてお話したいと思います。
母犬が子犬の育児を放棄してしまう理由①「帝王切開による出産だったから」
自然分娩であることと、帝王切開による出産であることの違いを、私たち人間は理解することができます。しかし、犬の場合は理解できないこともあります。
帝王切開による出産だった場合、「あれ?産んでないのに子犬がいるぞ?」と捉えてしまい、子犬の育児を放棄してしまうことがある場合があります。
自分が産んだ子犬だということを、理解することができないのです。
母犬が子犬の育児を放棄してしまう理由②「初産だったから」
母犬が初産であった場合、子犬の育児を放棄してしまうことがあります。
出産のときの痛みや苦しみも初めての経験ですので、自分のカラダに何が起きているのかを上手く理解することができず、パニックになってしまうこともあります。
突然に現れた子犬に対して、どのように接したら良いのかわからず、育児をすることができない母犬もいます。
また、人間と暮らしてきたことで犬としての本能を発揮することができず、子犬を守り育てるということをできないことがあるのです。
私たち人間だって、初めての出産や育児には戸惑うものですよね。犬も同じなのです。
母犬が子犬の育児を放棄してしまう理由③「飼い主さんがお世話してくれるから」
母犬は、自分自身のお世話の全てを飼い主さんから行ってもらっていますよね。
食事のお世話をしてくれるのも、トイレのお世話をしてくれるのも、お散歩へ連れて行ってくれるのも、全て飼い主さんです。
自分自身が産んだ子犬であるということは理解することができているものの、子犬のたちのお世話も飼い主さんがしてくれるものだと捉えてしまい、結果、育児を放棄してしまう場合があるようです。
このような場合、飼い主さんがあまり子犬を構いすぎてしまわないようにすると良いと思います。そうすることで、「私がお世話してあげなければ!」という本能によって、子犬の育児をしっかり行うことができるかもしれません。
母犬が子犬の育児を放棄してしまったときの対処法
母犬の育児を手助けしてあげる
特に、初産だったことが子犬の育児を放棄してしまう理由になってしまっているのであれば、母犬の育児を飼い主さんが少し手助けしてあげましょう。
育児をするということの本能を失っているわけではありません。
どのように育児をしたら良いのかがわからないのです。
育児の手助けをしてあげながら、どのように育児をしたら良いのかということを教えてあげましょう。
母犬が子犬の育児をしっかりすることができるようになったら、もう手助けしてあげなくても大丈夫です。構いすぎてしまわないように注意しましょう。
人工保育をする
中には、自分自身が産んだ子犬であるにも関わらず、全く興味を示さない母犬もいます。
飼い主さんが手助けをしてあげようとしても、育児の方法を教えてあげようとしても、それにさえも全く興味を示さないことがあります。
そんなときは、人工保育をすることも選択肢のひとつとして考えなければなりません。
人工保育の方法がわからない場合には、すぐに獣医さんに相談しましょう。
まとめ
人間が育児を放棄するとなれば大問題ですが、犬の場合は決して母犬を叱らないであげてください。
母犬の中には、人間のように「母親になりたい!」「子犬を産みたい!」と思って母犬になったわけではない犬もいると思います。
飼い主さんが「子犬を産ませたい」「この子の子犬が欲しい」と考え、産ませることもあるでしょう。
決して叱ることなく、焦らず冷静に判断し、一緒に子育てをしてあげてほしいと思います。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
すぐに別々にしたので、母犬としての自覚はないようです。
子犬は6匹産まれたので、お世話は大変でしたが知人たちに譲る時は別れが惜しかったです。