愛犬を甘やかしていませんか?
ふだんあなたは、愛犬にどのように接していますか?
愛犬がかわいいあまりに甘やかしていませんか?
愛犬の要求を何でも無条件に応えてしまうのは、甘やかしです。
愛犬を甘やかしてしまうと、問題行動などの困り事が増えて、愛犬との生活に支障が出てしまったり、周囲に迷惑をかけてしまったりすることもあるので注意が必要です。
とはいえ、愛情を注ぐことと甘やかすことは混同されがちですので、自分が愛犬を甘やかしていることに気づいていない飼い主さんも意外と多いかもしれません。
そこで今回は、甘やかされて育った犬の特徴をご紹介していきたいと思います。
あなたの愛犬に当てはまるものはないか、ぜひチェックを。
特徴①要求があるとすぐに鳴く・吠える
甘やかされて育った犬は、基本的に何でも要求が通ると思っているので、飼い主さんに構ってほしいときや、ハウスから出してほしいときなどに、すぐに鳴いたり吠えたりします。
「キューンキューン」と鳴いたり、「ワンワン」と吠えたりすれば、飼い主さんがおねだりに応えてくれることを知っているからです。
これはつまり、飼い主さんが犬に言うことを聞かされている状態です。
要求を通すために、鳴いたり吠えたりするのを「要求吠え」と言いますが、要求があるたびに吠えたり、要求が通るまで吠え続けたりするのは、ご近所迷惑になりかねませんし、飼い主さんと愛犬との関係性も崩れるので、要求吠えはやめさせるべきです。
かわいい愛犬のおねだりは何でも聞いてあげたくなりますが、要求吠えには応えないことが大切です。飼い主さんが要求吠えに応えている限り、要求吠えをやめさせることはできません。
鳴いたり吠えたりして、何かを要求してきたときは無視を徹底して、吠えるのをやめて落ち着いたら要求に応じるようにします。
もし応じられない要求である場合は、諦めることを教えましょう。
特徴②ぽっちゃりしている
甘やかされて育った犬の特徴として、ぽっちゃりしていることも挙げられます。
愛犬を甘やかしている飼い主さんは、愛犬のおねだり攻撃に弱く、ついついおやつや食事を与えて過ぎてしまうからです。
中には、食卓から人間の食事をおすそ分けしてしまう飼い主さんもいます。
肥満は万病の元です。
愛犬の健康と長生きを願うならば、おやつや食事は1日の適正量を守り、人間の食事は与えないようにしましょう。
特徴③怖がり
犬の生後3~12週齢までを「社会化期」と呼びます。
知らない人や犬、自動車などの乗り物、様々な音などに慣らして、社会性を身につけるための大切な期間です。
この時期に愛犬が外に出るのを怖がるからと甘やかして、ずっと家の中で過ごさせていると、見知らぬ人や犬、物音などに怯える怖がりになってしまいます。
怖がりな犬は、少しの刺激にも吠えてしまう傾向にあり、怖さのあまり相手に飛びかかったり、噛みついたりしてしまうことも。
社会化期に多くの刺激に慣れて、しっかり社会性を身につけておくことが、人間社会でストレスなく暮らすことにつながります。
成犬になってからでも社会性を身につけることはできますが、子犬よりも時間がかかりますので、段階を踏んで少しずつ慣らしていくことが大切です。
特徴④食事を選り好みする
お肉などをトッピングしたドッグフードなら食べるのに、ドッグフードだけだと食べないというのも、甘やかされて育った犬の特徴と言えるでしょう。
犬も人も、美味しいものを食べたいです。
ですから、美味しいものをトッピングしたドッグフードを食べたことがある犬は、毎回そちらを食べたくなります。
そこで、トッピングなしのドッグフードが出されると、「美味しいのを出して」とハンストすることがあります。
このときに飼い主さんが「もう、仕方ないわね」と甘やかして、トッピングしてあげてしまうと、犬は食事を選り好みするようになります。
愛犬が食事を食べてくれないと飼い主さんは心配になりますが、体調不良の様子が見られないのなら愛犬のワガママと考えられます。
健康な成犬ならば、1食や2食、食べなくても問題ありません。
愛犬がハンストしているときは、時間を決めて食事を下げて、お腹が空くのを待ちましょう。
お腹が空けばきっと、ハンストは終了するはずです。
まとめ
さて、あなたの愛犬に当てはまるものはありませんでしたか?
愛犬を甘やかすと、愛犬に主導権を与えてしまうことになり、飼い主さんと愛犬との関係性が崩れてしまいます。
また、愛犬の健康を害したり、愛犬が人間社会でストレスを抱えながら生きていくことになる可能性もあったりします。
愛犬を甘やかして育てることの代償は意外と大きいのです。
愛犬とは適度な距離感を保ち、メリハリのある接し方をすることが大切です。
それが、お互いの快適で幸せな暮らしへとつながっていきます。