ケージを使ってできるトレーニング
「ケージって必要なの?」「ケージは使ったことがない」という飼い主さんは、意外と多いと思います。
ケージに入れるのは可哀想だという考えを、お持ちの飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。ケージは決して犬の自由を奪うためにあるものではありません。
また、人間の都合で犬を閉じ込めておくためのものでもありません。
ケージが犬にとっての「自分だけの安心して過ごすことができる居場所」になるよう、トレーニングするということが大事です。
ケージで過ごすことができるようになると、愛犬にとっても飼い主さんにとっても快適なものになります。
そして、ケージに慣れてきたら、ケージを使ったトレーニングもできるようになります。
ケージを使ったトレーニングは、愛犬の問題行動や困った行動、飼い主さんの日頃の悩みを解決してくれるかもしれません。
ケージを使ってできるトレーニング①「来客があるときのトレーニング」
来客があるとき、みなさんの愛犬の様子はどうでしょうか。
- インターホンが鳴ってから、お客様が帰られるまでずっと吠えて続けている
- 他の部屋に閉じ込めておくと吠え続けてしまう
こういった悩みをお持ちの飼い主さんもいらっしゃるようです。
慣れない人が家にやって来て、不安な気持ちや恐怖心、好奇心などから吠えてしまうのだと思います。
来客があるときは、ケージの中で安心して落ち着いて、過ごすことができるようトレーニングします。
お客様がいらっしゃるリビングでも構いませんし、他の部屋へケージを移動しても構いません。
自分だけの安心して過ごすことができる居場所であるケージの中なら、不安や恐怖心を取り除いてあげることができ、吠え続けることはなくなるでしょう。
ケージを使ってできるトレーニング②「車で安全に移動するためのトレーニング」
お出かけするときや病院へ行くときなど、車で移動することがあります。
そんなとき、みなさんの愛犬の様子はどうでしょうか。
静かに落ち着いて、安心して車に乗っていることができているでしょうか。
- 車に乗っている間ずっと吠え続けてしまう
- ソワソワと動き回りジッとしていられない
こういった悩みをお持ちの飼い主さんもいらっしゃるようです。
同乗者がいるときはまだ良いかもしれませんが、愛犬が吠えたり動き回ったりすると、気になって落ち着いて運転することができないですよね。愛犬にとっても危険なことです。
そこで、安心して落ち着いて車に乗ることができるよう、ケージを使ったトレーニングをします。車で移動する場合は、クレートやキャリーでも良いかもしれません。
ケージと同様に、自分だけの安心して過ごすことができる居場所として、慣れておくと良いと思います。
ケージを使ってできるトレーニング③「災害時に身を守るためのトレーニング」
日本は地震の発生が多い国ですよね。
地震が発生したとき、ケージの存在が愛犬の身を守るために役立つかもしれません。
地震が発生したとき、雷が鳴ったとき、花火が鳴ったとき、近所で工事をしている大きな音がするときなど、不安や恐怖を感じたら、ケージの中に入るようトレーニングします。
ケージが自分だけの安心して過ごすことができる居場所だということをしっかりと認識させておくことがポイントです。
私の愛犬の男の子は、雷が光っただけでケージの中へ入っていきます。
私のそばにおいでと呼んでもなかなか来てはくれませんが、それだけケージが安心できる居場所なのだと思います。
まとめ
私がおすすめする、ケージを使ったトレーニングを3つご紹介しました。
きっと、どれも愛犬にとっても飼い主さんにとっても、必要なトレーニングなのではないでしょうか。お互いに安心して快適に過ごすことができると思います。