冬の犬の留守番対策!寒い季節はどうするのがベスト?
犬の知能は、人間の子どもの3~4歳くらいだと言われています。
犬を留守番させるということは、幼い子どもを寒い室内に残して外出するのと同じことです。
そのため、愛犬が安全かつ快適に過ごせるように、暖房器具を含めて住環境を整える必要があります。
ではまず、冬に留守番をさせなければならないとき、どんなことに気を付ければよいのでしょうか?
湿度を適度に保つ
犬も人間同様に、室内の空気が乾燥し、湿度が30%を切ると、鼻や喉の粘膜の免疫機能が低下します。また、皮膚も乾燥し、フケが増えるといった皮膚のトラブルも起こりやすくなります。
逆に湿度が70%を超えると、室内にカビが生えてしまい、アレルギーなどの症状が出てしまうこともあります。
ですから、室内の湿度は50~60%を保つようにしましょう。
温度が逃げない工夫
小型犬、中型犬くらいのサイズで、お留守番をするときにサークルを使用するのであれば、ドーム型のベッドを使用すると、犬の体温が中にこもって、暖房をつけなくても犬が心地よく過ごせる温度を保てます。
ヒーター、ストーブを使用するときの注意
つけっぱなしにしない
ガスファンヒーターや、ガスストーブは、長時間使用する際は換気が必要です。
また、ずっと燃焼しているので、もし留守中に地震などが起こって転倒すると、最悪の場合、火事になってしまう可能性もあります。
石油やガスなどを燃焼させて暖を取るタイプの暖房器具は、大人の人間が不在のときには、使用しないようにしましょう。
犬に直接温風を吹きかけない
パネルヒーターや、オイルヒーターも燃料を燃焼させる暖房器具ではありませんが、犬の体に直接熱風や、熱が当たり続けると、火傷をする可能性があります。
低温火傷の注意する
こたつやホットカーペットも、長期間同じ場所を温めすぎると、低温火傷をすることがあります。
コードを齧らないように注意する
ペットヒーターは、床に置き、敷布などで表面を覆って使用します。
人間で言うと、ホットカーペットのようなもので、小型のものならサークルの中に入れて使うこともできます。
しかし、電源コードを使用するので、留守中にそのコードを齧ってしまう危険性があります。
ペットヒーターを使う場合は、コードを齧ることがないようにしっかりと確認するか、あるいはコードを齧れないように工夫をして使用するようにしましょう。
もしも、どうしてもコードを齧ってしまうのであれば、他の防寒対策を考えましょう。
その他の対策
湯たんぽを使用する
熱湯を湯たんぽに入れ、タオルや毛布でくるみ、留守番をするときに犬が過ごす場所の近くに置いておきます。
ただし、タオルがほどけたり蓋が緩んでいたりすると、火傷の危険性があるので注意が必要です。
防寒着を着せる
さほど寒い地方でなくても、一旦、暖房を切ってしまうと、なかなか室内の温度は上がりません。もし、留守番中に暖房を切るのであれば、イタリアングレーハウンドや、ミニチュアピンシャーのように短毛の上、皮下脂肪が非常に少ない犬種は、他の犬種と比べて寒さの影響を受けやすいため、居住空間に毛布やドーム型のベッドを置くだけでなく、動き回っても寒くないように、室内でも防寒用の衣服を着せてあげましょう。
犬が心地よく過ごせる温度は18~20℃
エアコンを使用するのが、安全面ではベストです。
ただし、空気が乾燥するので濡れタオルを干したり、加湿器を同時に使用したりするなどして、犬が留守番をする部屋が、過度に乾燥しないように配慮しましょう。
まとめ
日本は、地方によって気温や積雪量が違います。
また、愛犬の体格、犬種、年齢によっても防寒の方法を変える必要があります。
「ベストな方法」とは、飼い主さんが愛犬のためを考えて、安全に快適に過ごせるように気を配った上で、愛犬と暮らす家の中の環境を整えるのが、最も良い方法ではないでしょうか。