室内犬がテリトリーを守るときの心理
犬はテリトリーを守る生き物
縄張り意識がつよい動物は多く、ペットとして大人気の犬も縄張り意識がつよいです。
知らない人や犬が自分のテリトリー内に入ると、自分や家族のテリトリーを守ろうと必死に吠えたり、ケンカをしたりしてテリトリーを守ろうとします。
例えば、飼い主の友人が家に来たとき、愛犬は「敵がきた!テリトリーを守らないといけない!」と思ってたくさん吠えることがあります。
友人と距離を保ちながら愛犬が吠えている場合は、警戒しながらテリトリーを守るために吠えている場合が多いです。
ちなみに、テリトリーを守る目的のために吠えるだけでなく、「お客さんが遊びに来た」と歓迎モードで喜びながら吠えている場合もありますよ。
愛犬が歓迎モードのときは、尻尾を振りながらどこか喜んでいるような表情をしているので、きっと歓迎してくれているんだな、とわかると思います。
室内犬は家全体がテリトリー
では、犬のテリトリーってどこまでのことをいうの?と思う人もいると思います。
室内犬の場合は、自分のケージ内や専用のベッドなど、いつも眠るところが特に縄張り意識が強くなるといえます。
さらに、室内を放し飼いにしているのでしたら、犬の寝床よりは縄張り意識が弱くなりますが、家全体がテリトリーだと認識している犬は多いと思いますよ。
家に庭があるのでしたら、その庭も全て犬のテリトリーとなっているといえますね。
吠える対象はたくさん
多くの場合、遊びに来た友人や宅配便の人などに対して、テリトリーを守ろうと愛犬が吠えることが多いと思います。
訪問者に対して毎回愛犬が吠えていると、「どうやったら愛犬の吠え癖が直るんだろう?」と、悩んでしまいますよね。
また、訪問者だけでなく家族に対しても、愛犬が自分のテリトリーを主張するために吠えることもあるそうですよ。
例えば、愛犬が「お父さんは私より立場が下なんだから、きやすく私の居場所をとらないで!」といったふうに、愛犬はグループ内(家族内)でもテリトリーを守ろうとするようです。
テリトリー内でも吠えないようにする対処法
家族の上下関係をしっかりする
愛犬がテリトリーを守るために吠えているのでしたら、まずは家族内での上下関係をちゃんとすることが大切だといわれています。
先ほどもお伝えしたように、愛犬がグループ内で自分の立場が上だと思っていると、順序が崩れてしまい、愛犬は吠えたり怒って自分のテリトリーを主張したりしやすくなるといえます。
また、極端な話になってしまいますが、愛犬が自分をリーダーだと思っている場合、「テリトリーはリーダーの私が守らないといけない!」と思ってしまい、飼い主の友人や宅配便の人などの訪問者に対して、リーダーの責任感から吠えやすくなってしまう、という可能性もあります。
ですので、飼い主がリーダーということを愛犬に感じさせることが大切となります。
愛犬が飼い主のことをリーダーだと思うことで、「リーダーがテリトリーを守ってくれるから安心」と愛犬が感じ、結果的に吠えにくくなると思います。
もし、愛犬が吠えたとしても飼い主が吠えないように指示をすることで、愛犬を吠えにくくすることができるといえますよ。
ケージで愛犬の明確なテリトリーをつくる
縄張り意識がつよいと感じる場合は、ケージなどで愛犬だけのテリトリーをつくってあげると良いですよ。
愛犬の居場所をつくってあげることで、愛犬は自分の大切な居場所(テリトリー)を守ろうと思うことでしょう。
自分の居場所を意識することで、それ以外の場所での縄張り意識が和らぐ場合が多いようですよ。実際に、愛犬の居場所をつくってあげることで、友人が家に来たときに愛犬が吠えにくくなったという話をちらほら聞くことができます。
吠えているときは相手にしない
愛犬がテリトリーを守ろうとして吠えているときに、「だめ!静かにして」と大声で反応してしまうと、飼い主も一緒にテリトリーを守ろうとしていると愛犬が思うことがあります。
ですので、愛犬が吠えていても飼い主は大きな声は出さないようにしましょう。
吠えている愛犬を静かにさせるためには、オヤツを使うのが簡単で効果的な方法となります。
オヤツを使いながら愛犬が吠えないように、『おすわり』『待て』などの指示をします。
愛犬が吠えるのをやめて大人しくすることができたら、ご褒美にオヤツをあげましょう。
吠えているときに少しずつこういったレーニングをすることで、愛犬は徐々に吠えにくくなっていきますよ。
まとめ
テリトリーを守ろうとして、ついつい吠えてしまうという犬は多いです。
ある意味、優秀な番犬として家を守ってくれているともいえますよね。
ただ、友人を家に招待したときに愛犬がずっと吠えていると、飼い主、友人ともに気まずくなってしまうことがあると思います。
ですので、友人などの訪問者がきたときは、飼い主の指示で愛犬が吠えないようにコントロールすることが大切といえそうですね。
ユーザーのコメント
女性 匿名
知らない人がさわろうと手を伸ばすと、ガルウ!かみついてしまいます。