犬の安全と自由のためにルールを教えてあげましょう
犬と人が一緒に暮らすためには、犬にも人間のルールを教えてあげる必要があります。
犬の安全を守るためにも、犬が自由に快適に暮らすためにも、最低限のルールは必要だと思います。犬と人がお互いにストレスなく、幸せに暮らすためのルールをいくつかご紹介したいと思います。
犬に人間のルールを教えてあげよう!①「お散歩編」
道路を横断するとき
横断歩道を渡るときは、横断歩道の信号が青になってから渡ります。
私たち人間には当たり前のことですが、犬には理解することができません。
また、横断歩道のない道路を横断するときは、車が来ないことを確認してから渡ります。
これも犬には理解することができません。
道路を横断するときの、人間のルールを教えるためにはどうしたら良いでしょうか。
- 道路を横断する前に止まる
- 横断歩道の手前で止まる
- 飼い主さんの「止まれ」の指示で必ず止まる
これなら犬も理解することができます。
お散歩中、道路や横断歩道を渡るときは「止まれ」などの指示を出しながら犬を止めます。
繰り返し行っていくうちに犬は理解し、いつものお散歩コースなら「ここは止まるところだな」と覚えてくれるので、自然と道路や横断歩道を渡る前に歩くスピードを緩めたり、止まってくれたりするようになります。
犬の安全を守るために、必ず覚えさせる必要のある人間のルールです。
犬に人間のルールを教えてあげよう!②「トイレ編」
トイレは決められた場所ですること
自然とトイレの場所を覚えてくれる犬もいますし、なかなか覚えられない犬もいます。
覚えるスピードは犬それぞれにあるので、粗相をしてしまっても叱るのではなく、できたときに褒めてあげながら根気強く教えてあげましょう。
粗相してしまったときに叱ると、トイレをしたことで叱られてしまったと勘違いしてしまう犬もいます。
トイレを決められた場所ですることができるということは、犬にとっても人間にとっても快適なことです。
外へ行かなければトイレができないという犬も多いですが、人間のルールとしては覚えさせてあげた方が、犬も人間も困ることはありません。
犬に人間のルールを教えてあげよう!③「人間や人間の物を噛んではいけない」
犬にとって「噛む」という行為はごく自然なことです。
人間の手を噛んでしまったり、人間の物を噛んでしまったりすることがあります。
甘噛みや遊んでいるのだとしても、犬のアゴの力はとても強いですので、加減をしらないと人間がケガをしてしまう恐れがあります。
人間の物を噛むということは、物や家具を壊されてしまうことで人間が困るだけではありません。犬もケガをしてしまったり、誤飲してしまったりする危険があります。
誤飲によって食道や胃を傷つけてしまったり、腸閉塞になってしまったりするなど、命の危険だってあります。
人間を噛んではいけない、人間の物を噛んではいけないということを教えることには、お互いの安全と命を守るという、とても大切なことが含まれています。
家族間であれば許される甘噛みも、他人には通用しません。
必ず覚えさせてあげてほしい人間のルールです。
犬に人間のルールを教えてあげよう!④「人間や他の犬に過剰に吠えないこと」
他人や他の犬に吠えることはよくあります。
警戒心・不安・恐怖などから吠える犬もいますし、飼い主さんに知らせるために吠える犬もいます。
よく知っている人間や犬が相手なのであれば、会えたことを喜んで吠えることで表現する犬もいます。挨拶として吠える犬もいます。
犬は言葉を話せないのですから、吠えることで表現するしかないのです。
私たち人間も会えて嬉しいとき、「久しぶりー!」とついつい声が大きくなってしまいますよね。
しかし、やはり過剰に吠えることはよくないですよね。
例えば、家のチャイムが鳴ったとき、吠えて知らせてくれる犬がいますが、飼い主さんからの指示があったら、吠えることをやめるよう覚えさせなければなりません。
お散歩中、知らない人間や犬とすれ違うときに吠えてしまうのであれば、これもまた飼い主さんの指示があったら、吠えることをやめるよう覚えさせなければなりません。
そのためには、飼い主さんと愛犬との信頼関係も重要だと思います。
不安や恐怖から吠える犬も多いので、飼い主さんとの信頼関係がなければ、なかなか覚えてくれないでしょう。
まとめ
犬と人間が幸せに暮らすためには、犬にも必要最低限の人間のルールを覚えさせなければなりません。そうすることで、安全に快適に暮らすことができます。
トイレのことや、人間や犬との接し方で苦労されている飼い主さんはとても多いと思います。
ストレスにもなってしまいますよね。
叱ってしまったことが覚えられない原因かもしれません。
「できたら褒める」を繰り返し、根気強く教えてあげましょう。